迷走録 2000年10月

 

平成12年10月29日

今日は風邪をひいて、熱が出たので、ほとんど布団の中で過ごしました。Oxford Advanced Learner's Dictionary * Commemorative edition in honour of A S Hornby(第5版)の『 Hornby on HornbyBBCインタビュー)』のCDを聞いてみましが、頭がぼーっとして全然集中できません。スクリプトを見ないと話しについていけません。

Hornby 氏の /r/ の発音が、時代劇とかで時々耳にする 'Thank you veRRRy much indeed.' みたいに聞こえたのが興味深かったです。日本語のラ行のように、(少し違う場合もありますが、)舌先が硬口蓋前部に触れる発音です。標準発音(RP)の人のなかにも /r/ が母音間に来た場合、この発音をする人もいるようです。

/r/ については、いろいろな先生について、いろいろな発音(出し方も含む)を学んで、一応それぞれの先生にOKをもらっているので、 /r/ の知識にはちょっと自信があります。(実技も単語レベルなら保持しています。) /l/ の発音についても、何種類も学びその時は、なんとかできましたが、今は自分が普段使わないものについては、全然自信がありません。

こんなことを書くと /r/ と /l/ の発音については、万全かと思われそうですが、実は全然聞き取れないのです。特にアメリカ英語ではさっぱりです。前出の Hornby 氏の /r/ の発音は、音声学的にはアメリカ英語の intervocalic /t/ (i.e. 'ワーー' in 'water')と(全くといっていいほど)同じなのです。そんなこともあって、私は却ってたくさん学んだために混乱しているようです。

特に普段話す人以外だと、イギリス人でもかなり認識率が落ちます。アメリカ人だと、文脈から想像できないと悲しくなるくらい聞き取れません。まだまだ道は遠い・・・。

ただ、最近イングランド出身の師匠の発音は、はじめての単語でもほほ8割くらいは、1回で聞き取れるようになりました。ゆっくり1・2回繰り返してもらうと、ほぼ100パーセント聞き取れるようになりました。

そんな訳で、最近耳で覚えて綴りを知らないという単語も少しづつですがでてきています。これは、話したら話し放しという最近の怠け癖を反映しているようで恐ろしくもありますが、・・・。

それでも覚えていられればいいのですが、自分の場合、後で文字で確認して補強してやらないと、まだまだ忘れるのも早いようです。やはり復習を怠ってはいけませんね。

いろいろな /r/ については、また機会があれば書いてみたいと思います。

 

平成12年10月22日

土曜日にK国屋書店S南店に行ったら、もう Oxford Advanced Learner's Dictionary (OALD) の第6版が出ていました。

その日は、J. C. Wells (ウェルズ) Longman Pronunciation Dictionary だけを購入するつもりだったのですが、たまたま平積みの山の間に、ぽっかり一つ穴のあいているのが目に付いたので、目の毒だとは思いながら覗いてみると、OALDが底に一冊だけありました。荷物が多かったので購入は見送りましたが、ざっと見たところ、なかなか良さそうですし、売れ行きも良さそうです。購入するのが楽しみです。

自宅の第5版は、使い込んでぼろぼろになっているので、「コレクターとしては、もう一冊きれいなのを買って保存用にしなくては」と思っていたので、ちょっと焦って第5版を探したら、M善某店にOxford Advanced Learner's Dictionary * Commemorative edition in honour of A S Hornby(第5版)を見つけました。『オックスフォードOALD発刊50周年記念限定版 Hornby on HornbyBBCインタビュー)CD付き』とあったので、迷わずに買いました。うーん、これぞ究極のコレクターズ・アイテムだ!!

先週モデムが壊れてから、なんだかんだと忙しかったので、LPDとOALD記念限定版を購入しただけで、なにもできませんでした。来週には、使ってみた感想も書けると思います。

 

平成12年10月15日

昨日、イギリス人の先生からオックスフォード大学出版局 英語教材カタログ2001を見せてもらいました。Oxford Advanced Learner's Dictionary (OALD) の第6版がでると聞いていたので、期待して見てみると、もう OALD ON CD-ROM New Edition (=第6版対応)も載っていました。

旧版はイギリス英語の発音だけでしたが、新版はイギリス英語とアメリカ英語の発音があるそうなので、ユーザーが増えそうです。また、自分の発音を録音してモデルの発音と比べる機能もあるそうです。他にも、いろいろ機能が充実したにもかかわらず、なんと価格の方は、12,000円から6,000円にプライス・ダウン!凄過ぎる!!

でも、日本発売は今度も、まだしばらく先になるんだろうな。前回は待ちきれなくてイギリスから個人輸入したけど、ポンド高や送料やなんかで18,000円くらい払った気がするけど、今回も待ちきれるかな?

ケンブリッジの方は、たしか2000年版のカタログに、イギリス英語とアメリカ英語の発音機能のある CD-ROM 版の辞書が載っていたし、CUPのホームページにも載っていて、サンプルの発音も聞けたと思う。まだ書店では全然みかけないけど、どうなってるの?

前回個人輸入したときは、インストールしようとした時に、なんどやってもキー・ナンバーを受け付けないので、UKのOUPと何回かのメールのやり取りの末、やっとインストールできるということを、経験しました。そういえば、前にクラスメートが COD ON CD-ROM を(日本で)購入した時もインストールが上手くいかなくて、OUPのサポートのお世話になるということがありました。どちらの時も、サポートは満足のいくものでした。日本語のウインドウズだと、発売当初のバージョンだと上手くいかないことも、ちょくちょくあるのかな?

考えようによっては、送料がかかるのも、レートによっては割高になるかもしれない危険も、インストールが上手くいかなかった時に、向こうのサポートと生の英語でやりとりできる保険料と思えば、高くない?電話代を気にしなければ、素敵なお姉さん(お兄さん)とも、お話することだってできるかも。Brillant isn't it?

 

平成12年10月8日

イギリス英語の話題からは、ちょっと外れるかもしれませんが、Udaさんの「第1回30音・発音講習会」を受講してきました。受講してよかったのは、自分の中でモヤモヤしていたものが、整理されスッキリしたことです。みなさんにも受講されることを強くお勧めします。

このHPに「30音をイギリス英語の練習に使うためのアドバイス」なんかを書いている手前、全然ダメだったらどうしようとかなりのプレッシャーがありました。結果的には、受講前のテープ診断で指摘された、「個々の音については、かなりの完成度である。」・「ただし、スピード不足で、滑らかさに欠ける。」(=イントネーションに問題あり。)・「コミュニケーションには支障はない。」(=音が正しく伝わる。)については、イギリス人の先生の評価全く同じでした。日本語と比べればイギリス英語とアメリカ英語の違いは小さなものなので、基本を押さえればOKということなのでしょう。

その他に、テープ診断で指摘された『「 喉、口腔内の響き」・「鼻音」が不足』という点については、受講後に『文句なしです。』というコメントをいただけました。このあたりは「やはりUda先生の独壇場」です。

イントネーションに関しては、受講後にUdaさんから『一行ずつ、メロディ+口調(トーン)を覚えてから声に出すという作業を続ければ時間の問題でしょう。』というコメントをいただくことができたので、そうなることを祈って「30音 英語革命で練習を続けてみたいと思います。サブタイトルにある「イントネーションで英語が変わる、あなたが変わる。」は、講習を受講すればよく分かると思います。

私のイギリス人の先生は、正式な資格のあるイギリス人の教師なら誰でも知っている、教師養成で有名な学校で資格を取った方ですが、今回の発音講習会の受講で、先生の指導・評価の正しさを再確認できました。イギリス人の先生にしても、Uda先生にしても、やはり「本物は違う」と改めて認識しました。

HPの内容は基本的に、この迷走録を除いて重要なところは、イギリス人の先生に内容をチェックしてもらってあります。(一部間接確認もあります。もし内容に不備があれば、その責は、私の英語力と日本語の表現力にあります。)特に30音に関する部分はこのHP立ち上げの際に、Udaさんにもチェックしていただいてありますので、イギリス人の先生の分と合わせてダブルチェック済みです

今回の受講で「日本語と比べればイギリス英語とアメリカ英語の違いは小さなものなので、基本を押さえればOKということ」を確認しましたので、ここで再度、UDA式で一度は練習されることをお勧めします。

 

平成12年10月1日

10月からのNHK・TV英会話は「イギリス大好き〜Welcome to Britain」です。教材はオックスフォード大学出版局の"Headway English Course"を使っているそうなので、今から期待しています。

前にプライベート・レッスンでテキストを決めるとき"Headway English Course"は最後まで候補に残りました。結局は"Changes"に決めましたが、次は"Headway English Course"密かに決めていました。(実際は"Changes"も終了することなく、途中で一休みのつもりが、1年半以上中断したままになっています。

それから、少し違う話しをもう1つ。前にUdaさんのHPで紹介されている『「逆」のススメ』を練習するために、試行錯誤のうえ「Rowan Atkinson Live」を購入したのですが、その時はスクリプトがなくてできませんでした。(『「逆」のススメ』をするにはスリプトが必要です。)しかし、先日ついにスクリプト(全部ではありませんが・・・)を、あるサイトで見つけたので、今月は、それで練習してみようと思います。

 

 

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