迷走録 2000年11月

 

平成12年11月26日

メインに使っていたパソコンが、一月ほど前に壊れてしまいました。それ以来、ウィンドウズ95のノートパソコンで不便を感じながら、堪え忍んでいました。ついに我慢ができなくなり、11月23日に、新しいパソコンを注文しました。早くて今月末、遅くても2週間くらいで納品とのことなので、そろそろかなと思っています。届いたら、早速 Oxford Advanced Learner's CD-ROM Dictionary New Edition をインストールして、本格的に使ってみようと思っています。

11月19日 OALD の定義用語語彙3,000語の発音をMDに落として発音練習をやろうかなと書きました。モデルの発音は、自分とって最も心地のよい発音にしたいと思います。自分が今持っている CD-ROM は、主なところでは、 OALD(新・旧),COD(旧), WORDPOWER, Longman interactive Engish Dictionary, LDOCE, Collins COBUILD Student's Dictionary があります。この中では、OALDの発音が一番気にいっています。しかし、テープ教材ではケンブリッジの発音が好きなので、Cambridge International Dictionary of English on CD-ROM が気になります。Cambridge International Dictionariesのサイトのサンプル発音からすると、良さそうです。一度も現物を見たことがありませんが、なんとか、入手したいと思っています。

PCの調子が悪くて、しっかり比べられないのですが、新 OALD に「New recordings made at Oxford University Phonetics Laboratory」とあるにも拘わらず、 旧 OALDとおなじよう聞こえます。新 OALD, 旧 OALD, WORDPOWER の3つは同じように聞こえます。COD(旧)とは、明らかに違いますので、それと比べて「New recordings 」といているのだろうか?だれか知っている人いませんか?

 

平成12年11月19日

昨日 Oxford Advanced Learner's CD-ROM Dictionary New Edition を購入しました。まだインストールしたばかりで、しっかり見ていませんが、ビデオはなかなか良さそうです。カタログからすると、英語と米語の発音が聞けるように思えるのですが、どうも英語しか聞けないようです。それとも、まだ自分が使い方が良く分かっていないのかもしれませんが、・・・。

ちなみに、カタログには、「Spoken headwords provide recorded modeles of British and American English pronunciation.」とあります。CD-ROM ケースの裏に「New recordings made at Oxford University Phonetics Laboratory」とありますので、アメリカ英語については、もし発音があるとしても、あまり期待できないような気もしますが、・・・。

とりあえず、定義用語語彙3,000語の発音をMDに落として発音の練習でもしてみようかと思っています。というのは、基本的な単語の発音ほど間違って覚えていて、思わぬ間違いをしないか心配だからです。

実は数年前に「ticket」を「chicket・チケット」と発音してしまい、「何年英語を勉強している?」とからかわれました。その時に、とても悔しい思いをしたので、それからなんとかしなくてはと思っているのです。でも、なにかやる気を持続させるいい方法がないと、すぐに挫折してしまいそうです。

なにかいいものはないかと探してまわって、いろいろ試しています。もし見つかったら皆さんにも紹介しようと思います。

 

平成12年11月12日

今回も引き続き J. C. Wells (ウェルズ) Longman Pronunciation Dictionary について書いてみます。

University College London Department of Phonetics and Linguistics ホームページ の中に Longman Pronunciation Dictionary ページ があります。迷走録を書くために改めて読み直してみると、「The author, Professor John Wells, holds the chair of Phonetics in the University of London - a position previously occupied by A.C. Gimson and, before him, Daniel Jones, who was responsible for establishing the standard IPA system used in English Language Teaching throughout the world. 」とありました。う〜ん、全然知らなかった。

ちなみに、ダニエル・ジョーンズDaniel Jones)は英語の IPA (International Phonetic Alphabet : 国際音声字母)を制定し、English Pronouncing Dictionaryを作った人です。A. C. Gimson については、イギリス英語をマスターするでお勧めの教材として紹介しています。それにしても、J. C. Wells (ウェルズ) という人が権威中の権威だったとは知らなかった。

最近、ピーター・ラディフォギッド(Peter Ladefoged : 現UCLA名誉教授)の「音声学概説」(A Course in Phonetics を読んでいるのですが、その中の「第3版へのはしがき」でLPDについて「この本は音声学を真剣に研究しようとするすべての者にとって欠かせないものである。」とし、「今後多年ににわたり英語発音の標準的な参考文献となる可能性が高い・・・後略」とあります。アメリカでも認められているのですね。(もっともPeter Ladefogedはロンドン近郊で生まれスコットランドのエジンバラ大学で学んだ人ということですが・・・)

ピーター・ラディフォギッド「音声学概説」は、難解ではありますが、イギリス英語とアメリカ英語の両方についての記述もあり参考になります。いろいろおもしろいことも書いてあるので、機会があればいつか紹介してみたいと思います。(原書も購入するつもりです。)

 

平成12年11月5日

今日は、J. C. Wells (ウェルズ) Longman Pronunciation Dictionary についての感想を書いてみます。今までの中の辞書の中で一番気に入ってます。

どこが気に入っているかというと、第一に二色刷りということです。A quick guide to the dictionary に All main pronunciations (recommended as models for learners of English) are shown in colour. If there are alternative pronunciations, these are shown in black type. とあります。Main pronunciations青緑で書かれているので見やすい。(青緑使うなんてイイ趣味してると思いませんか?まあ、これは内容とは関係ないすけど。)※[「別の色を使うには、そこに意味があってしかるべきだ!」と思いませんか?

次に、この辞書の main pronunciations が他のどの辞書よりも、自分の使う発音に近いからです。もう最高に気に入ってます。最近RPを話す先生から学べなくなったので、どの発音を選択するかについて、結構ストレスを感じていたのですが、「やったね!!」という感じです。

迷走録(平成12年8月6日)で紹介した Daniel Jones (ダニエル ジョーンズ) の English Pronouncing Dictionary 15版 と Longman Pronunciation Dictionary を実際に手にとって比べてみると一目瞭然です。(English Pronouncing Dictionary の歴史的価値は変わりませんが、実用という面からは、少し魅力がなくなったように思われます。)

イギリス人から見て「ほとんどいつも、ほとんど完全なRPを話す」先生を捜すのは大変です。そういった意味で、初期の段階からロンドンの英会話学校で pre-advanced のクラスのレッスンを受講できるようになるまで、完全なRPを話す先生から学べたことは、とてもラッキーだったと思います。これは少し自慢ぽっく聞こえるかもしれませんが、誇りに思っています。
※一般の日本の英会話学校の最上級の生徒でも、あちらでは中級クラスになることも多いそうです。

最近は、いろいろなことで、自分はいい学校で学んでいたんだなあと思います。学校がなくなったのは、残念ですが、あの学校で学んだといっても恥ずかしくないように、自分の英語を研き続けたいと思います。

 

 

 

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