迷走録 2000年12月

 

平成12年12月31日

忙しい毎日を送っていたので、エリザベス女王のクリスマス・スピーチは聞き逃してしまいました。例年よりも注目している人が多かったと思うのですが、私のように聞き逃してしまった人も結構いるのでは?

そんな人のために、捜してきました。http://www.royalinsight.gov.uk/current/front.html で見れます。

24日に「女王の happy の発音が heppy に近くなっている」と書きました。The Daily Yomiuri の記事からは、そうともとれるのですが、いろいろな記事をネット上で読み比べたところ、BBC News On Yahoo!の Queen's speech 'less posh'"Hed" to "Had"にあるように In the Queen's Christmas broadcasts of the 1950s, for example, the word "had" almost rhymed with "bed". But 30 years later "had" migrated halfway to the standard southern English pronunciation, which rhymes with "bad". のようです。他の記事も大同小異です。

読んでみたのは、下のイギリスの有名な新聞のニュース等です。(主なものだけ。)

The Times:
Queen's English is not as it was spoke date: 21/12/2000
Decline and fall of the Queen's cut-glass accent date: 21/12/2000
良くも悪くも優等生的な記事

The Independent:
Cor blimey! Even the Queen no longer speaks the Queen's English date: 21/12/2000
David Abercrombie のコメントあり

Guardian Unlimited:
The Queen's English of today: My 'usband and I ... date: 21/12/2000
Wells のコメントあり

Electric Telegraph:
Blimey, what became of the Queen's English? date: 21/12/2000
発音の変化の例多数あり

もとは、 Nature の記事ということです。調べたところ、記事自体はさがせませんでしたが、出典は Harrington, J., Palethorpe, S. & Watson, C. I. Does the Queen speak the Queen's English? Nature 408, 927-928 (2000).でした。

Nature News Service:
phenomena: The Queen's English dethroned date: 21/12/2000
Peter Roach のコメントあり

それから、正確な情報で定評のある BBC のものも載せておきます。

BBC News On Yahoo!:
Queen's speech 'less posh' date: 27/12/2000
簡潔な記事

RIP RP
The fuss over the Queen's slow departure from "RP" - received pronunciation - is more to do with informality than accent.
date: 21/12/2000
伏せ字が何か気になります。

※休み中にしっかり読んで、自分の理解が正しいか、ネイティヴの先生に聞いてみようと思っています。

 

 

平成12年12月24日

今年のエリザベス女王のクリスマス・スピーチは例年より注目している人が多いのではないでしょうか?というのも、CNN.co.jp に12月21日付けのエリザベス女王の英語が庶民化?英語版はこちら)という記事があったからです。他にも「エリザベス女王の英語、庶民に近づく=豪言語学者が分析−科学誌 (時事通信)」が Excite ニュース や LYCOS ニュース にありました。

The Daily Yomiuri にも、詳しい記事があったのですが、今どこにいったかわからなくなってしまいました。確か、女王の happy の発音が heppy に近くなっているとか、マイ・フェア・レディの Henry Higgins 教授のモデルは Henry Sweet だったとか、いろいろ載っていたと思います。見つかったら、また紹介しようと思います。

しかし、「当の本人は、今年のスピーチを変に意識してしまうのでは?」と、人ごとながら気になってしまいます。

 

平成12年12月17日

今日やっと、M善で、CD-ROM CIDECambridge International Dictionary of English on CD-ROM)を発注ました。 テープ教材ではケンブリッジの発音が好きだし、Cambridge International Dictionariesのサイトのサンプル発音からすると良さそうなので、今から使用するのが待ち遠しいです。

それから、 Concise Oxford Dictionary (Tenth Edition) on CD-ROM も、ケースに New for 2000 とあったので、なんとなく「今年中に買わなくては」という気になって、ついでに買ってしまいました。

最後に、発音関係の情報を一つ。昨日、南雲堂からでている『日本人だからうまい英語が話せる!』(河田英一著)を買いました。前に書店で見かけた時は、書名が胡散臭そうだったので、手に取って見ませんでした。昨日何気なく見ると、著者略歴に「河田式英会話学習法を確立し、英国人そのものといわれる英会話力を習得する。」とあったのに興味を惹かれ購入しました。楽しく読めましたが、別売のテープを購入するかは、今のところ未定です。

昨日と今日、東洋医学系の治療を受けたお陰で、体調はほぼ回復しました。久しぶりにエンヤの曲でも聴いて、ゆっくりしたくなりました。そんな訳で、パソコンは、まだ箱の中に入ったままです。

 

平成12年12月10日

英語とは、関係ない話しですが、昨日、講談社ブルーバックスの『自己治癒力を高める』(川村則行著)を読んでみました。読み進むうちに、自分の心が癒されていくような気がしました。昨日は、すっかり回復したように思い、心地よい眠りにつきました。

でも、ちょっと崩した体調は、まだまだ完全には回復していないようです。もう少し正確に書くと、やらなくてはと思っていることに、意識を向けると、途端に調子が乱れます。まだまだ、心と体が休息を求めているようです。

本を読み進めるうちに、「あれ?この話しはどこかで読んだことがある。」と気が付きました。前に、何気なく買った本に書いてあったのです。その本は途中まで読んで、後からまた読もうとして、完全に忘れていました。

その本というのは、サンマーク出版の『プラス思考だけじゃダメなんだ!』(川村則行著)です。本屋で、全米ベストセラーになった『小さなことにくよくよするな!』(サンマーク出版 リチャード・カールソン著)を、ちょっと見てみようと思ったときに、目に止まってなんとなく買ってしまった本です。

帯に「ほら、あまり頑張りすぎないで。ときには、弱さを見せてもいいじゃないか。」「免疫学の視点から元気に生きるコツを提案する」とあります。今から思うと無意識のうちに求めて買ったのだと思います。そのときは、読み進むにつれ、なんとなく抵抗を感じ後回しにしましたが、自分で弱さを認めたくなかったのだと思います。その無意識の頑張りがいけなかったのでしょう。

という訳で、まだパソコンも、封をしたままです。

英語の方は、気に入ったイギリス英語の教材を見つけたので、ちょっと前から始めました。こちらの方は、少しずつ楽しみながら続けています。

OALD の定義用語語彙3,000語の学習の開始は、もうちょっと先になりそうです。

 

平成12年12月3日

ちょっと体調を崩したので、何もやる気がでません。仕事も一日休んでしまいました。いろいろと意欲的に挑戦していたのですが、オーバーワーク気味だったようです。なにごとも、ほどほどにしなくては。

パソコンは金曜日に届いたのですが、封を開ける気にもなりません。(気を取り直して、閑話休題。)

11月19日に、昔「ticket」を「chicket・チケット」と発音してしまったことを書きましたが、性懲りもなく、また違う単語でやってしまいました。「flew /flu:/」(fly の過去形)を「 フリュー fl・you /flju:/」と発音してしまったのです。失敗した直後は、『前にアメリカ人の「flew /flu:/」を聞いたときに、「news」の「イギリス発音 /nju:z/」と「アメリカ発音 /nu:z/」のパターンを勝手に適用して、間違って覚えてしまったのかな』などと考えていました。

それから数時間後にぼーっとしていた時に、突然、数ヶ月前にも同じ間違いをしたことを思い出してました。前に師匠とデニーズで話していたとき指摘されたのを、すっかり忘れていました。『「few /fju:/」と「flew /flu:/」は綴りは似ているけど flew に /j/ の音は入らない。』と言われたばかりでした。さすがに、今回はちょっと落ち込みました。やはり、OALD の定義用語語彙3,000語の発音を一度しっかりやらなくては。

その他の話題としては、第1回30音・発音講習会を受講してから、イントネーションをなんとかしようと、いろいろ試しています。成果があれば、また報告します。

 

 

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