迷走録 2001年12月

 

平成13年12月30日

相変わらず、風邪が完治しないまま、少し良くなったり、悪くなったりを繰り返しています。それにしても、病人でもネット上で買い物ができるので便利な世の中になったものだと思います。

「おいおい、病気のときくらいネット休めよ!」と思った人、あなたは正しい!!

もう少しおとなしくしていれば、早く治るのかもしれませんが、・・・。

しかし、わたしの欲しいものは、ほとんどが絶版本、しかも、主にイギリスで出版された学術ものなので、できるだけ毎日捜さなくてはいけない。たまにしか捜さなかったときに、リストにお目当てのもをみつけて注文したら、既に売却済みというということがありました。一冊の本がいくつかのサイトに掲載されるため、売れてもすべてのリストから削除されるのにタイムラグがあるようです。

時には、同じ本が3箇所くらいにリスト・アップされることがあります。出版年度や本の状態が同じ物が同時に何冊も市場にでる確率は非常に低いとは思いますが、ただわたしがそう思うだけでなく、実際に、わたしが一番安いところから買うと、すべて消えるということを何度か確認しているので、ほとんどの場合重複登録だと思います。

最近入手した本で気に入っているのは、Roger KingdonThe Groundwork of English Stress です。なかなか読み応えがあります。ただ、実際の音がないので、練習が困難です。

たまたま最近入手した、これまた絶版のリンガフォン「最新米語発音講座上下」のなかに、 Kingdon の練習に役立ちそうなものがあったので、渋々アメリカ訛りで練習しています。

リンガフォン「最新米語発音講座上下」は、なかなかいいという人が何人かいるのは知ってはいたのですが、自分としては、アメリカ英語だし、リンガフォンの教材については、初級を英語と米語の両方をもっているので、特に入手したいとは思っていませんでした。(英語コースも米語コースも、初級の内容は地名・人名等を除いてほぼ同じ。つまり英語と米語の聞き比べが可能!)そんなわけで、今回は大きな期待もなく単なる気まぐれで購入したのです。

さて、リンガフォン「最新米語発音講座上下」の話しにもどります。どこがいいとは書きませんが、お勧めの教材です。もし見つけたら、是非買ってみてください。でも、もしつまらなくても、わたしを責めないでください。

えっ、それで終わり? そう、今日はこれで終わり。ではでは、良いお年を!

 

平成13年12月23日

30音の Uda さんのHPの掲示板に書き込みをしていて、りおさんから、迷走録の7月分から文字が小さくて読みにくいといわれました。わたしのPCでは、2台とも同じ大きさで表示されていたので、おそらく一部のPCだけに起きるのだと思われます。エディタでソースをのぞいてみると、7月から書式に関する記述が数行余分にありました。それを削除したので、不具合は解消されたはずです。

英語については、この1週間ほど風邪がひどくて、なにも新しいことはやっていないし、ほとんど進展がありません。少し前の変化としては、メールをたくさん書いたので、英文を書く時間が、前より早くなったのと、スペル・ミスが減りました。慣れもあると思うのですが、一時期、単語のシラブル(音節)を一生懸命やったのがよかったのではないかと思います。

そのときに気が付いたのですが、シラブリケーションは綴り字上での切れ目と、発音記号上での区切りは違うこともあるようです。これをしっかりやると、アクセントのつけかたも、綴り字を正しく覚えるのにも役立ちそうです。

目には見えなくても、少しずつでも続けているうちに、上達していることもあるのだと実感できたのは、よかった。最近楽しいことがあまりないので、この実感だけで、しばし幸せな気持ちに浸れました。

 

平成13年12月16日

30音の Uda さんのHPの掲示板に書き込みをしていて、前にイギリス英語の発音を学んだ先生について思い出しました。その先生は、イギリス人の間でも「彼は、ほとんどいつも完璧なRP(容認発音)で話す。」といわれていた人です。(こう評価される人は、日本ではかなり少ないと思う。イギリス人は、親しくなると、「だれだれには、どこどこ訛りがある。」なんて、こっそり教えてくれたりします。日本人の感覚からすると結構口の悪い人も多い。)

その後、訛りにすごく敏感なスコットランドの人に指摘されて気付いたのですが、ふつうのイギリス人では気づかないくらいの彼の南西部訛り(彼はトーキー出身)がわたしの知らない間に伝染していたようです。

そのスコットランド人には、「うーん、イギリス英語を話す日本人でもめずらしいのに、君はときどき南西部の訛りがはいるが?」と不思議がられました。

そのときに、訛りについていろいろ説明してもらいました。その中のひとつに、南西部では /s/ が /z/ に変わるというのがありました。確かに、一部の単語は /z/ で覚えていたのもありました。それで、「その /z/ の音で、南西部訛りだと思ったのですか?」ときいたら、「いや、そうじゃない。話していてふと南西部訛りだと思うことが何度かあったので聞いてみたのだ。」とのことでした。

それにしても、訛りについては奥が深いので、われわれ日本人には、なかなか入り込めないと分野だと改めて実感しました。まあ、自分のイギリスの地方訛りを気にする前に、日本語訛りを完全に取り去る方が当面の問題です。

 

平成13年12月9日

ついにADSL開通しました。ハリ・ポタのストリーミングも windows media player の方は快適です。でも、real player の方は、コマ落ちどころか、紙芝居状態です。これは、きっとreal player のアドレスが混み合っているせいだと思います。

さて、インターネット・Ninjaで保存しようとしているときのことです。一回目が94分くらいで終わったのです、切りのいい95分までとって保存しようとしたら、後数秒というところでフリーズして、すべては消えました。That's so easy to do. なんか気が抜けて、まだ再挑戦していません。

今日は、3冊英語関係の本を買いました。Phonetics, Peter Roach (Oxford)と牧野勤『英語の発音 指導と学習』(東京書籍)と向山淳子+向山貴彦(絵=たかしまてつお)『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』(幻冬社)です。

『英語の発音 指導と学習』は、初版が1977年に出版されてから改訂されていないので、最新の情報はありませんが、出版当時までの情報を、上手くまとめてあります。しかも単に他の図書からの転載でなく、著者自身が消化したうえで、引用・説明しているので安心して読めます。特によく参考用の図書にあげられながら絶版になっているものについても、現在の視点から(あるいは、歴史的な把握に)必要だと思われるところを紹介しているので、今まで胸につかえていたものがとれたようです。これで、すっきりしました。

あとの2冊は、出版されたばかりのものですが、両方とも初心者用にして奥が深い内容のようです。『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』は、第1章「世界で一番簡単な言語」で「確かに英語は易しくはありません。」と前置きをして「ただ、数ある言語の中で、英語がもっとも簡単な言語なのも本当です。」と書いています。ということは、書名の『世界一簡単な英語の本』は、『「英語」についての「世界一簡単な本」』なのか?それとも『「世界一簡単な言語」の「英語についての本」』なのか?なぞはますます深まるばかりです。まだ半分ほど読んだだけですが、読み終わる頃にはなぞがとけるのだろうか?いずれにしてもおもしろい本であることに変わりはありませんが、・・・。また、機会があれば、内容の紹介なんぞもしてみようかと思っています。

 

平成13年12月2日

昨日、久しぶりにDVDを2枚買いました。『ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー』(Wallace & Gromit A Grand Day Out『世界七大秘境』(the Greatest Place)です。

『ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー』は、クレイモデルを使って撮られたイギリスの作品です。バンク・ホリデーということばもでてきて、いかにもイギリスの作品という気がします。

家にチーズがないことに気が付いたウォレスが「Now where are the places you find cheese... Lancashire, Cheddar, Weasleydale, Philadelphia, Tesco's... 」といいます。そういえば、確か「Is It Legal?」でもコリンが海外旅行に行ったことのない理由に、「うちの母は、10マイル以内にマークス・アンド・スペンサーの支店がないとダメなんだ。」というのもあったと思います。

『世界七大秘境』(the Greatest Place)は、カナダのアイマックス社の作品名のでイギリス英語ではありませんが、興味のある内容なので楽しめました。知的好奇心を刺激する作品を見るのも、たまにはいいなと思った。ただ、定価5,800円(税抜き)は少し高すぎる。

最近は、子供のように、同じものを何回も何回も繰り返し見ています。よく聞こえなかったところも、繰り返すうちに覚えてしまい、イントネーションも意味も頭に残ります。こうやって覚えるとけっこう気持ちがいい。暇なときに、ふと覚えたフレーズ呟いたりしています。勉強という感じもしないし、頭もすっきりするので快調です。

「ホゲホゲ」のボブの♪London's burning. London's burning. という歌い出しが頭にこびりついてしまいました。今度、完全な一曲を入手しようと思っています。Sensationally good, isn't it?

 

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