迷走録 2007年12月


 

平成19年12月2日


英検1級に合格した ことで、少しほっとして、これまでのいろいろな疲れがどっと出ました。それでも英語の勉強は習慣になっているので、量が減る日はあっても毎日続いています。英語の実力もとりたてて上がったように思えないし、これからも勉強あるのみです。英語以外にもやらなくてはいけない課題があって、 英検合格 前と状況はほとんど変わっていません。まだ、師匠と大将にも連絡していません。脱力でやる気がわきません。なにか心の洗濯でもして、エネルギーを充填したいと思っています。そうは言っても、具体的になにというものがないので、自然に充填されるのを待つことになるのかも知れません。

今日は、自分へのご褒美として、ランチにフレンチのフルコースを食べました。生まれて初めて飛騨牛の黒牛の極上のヒレ肉を食べました。いつものヒレ肉と違うなとは思いましたが、あとでシェフからが今回は特別サービスで普段はなかなか手に入らない極上のヒレ肉をサービスさせていただきましたと言われて驚きました。おいおい、なんと、あれは、もう一生食べないような極上のヒレ肉だったのか。それならそうと食べるまえに言ってくれないと。もっとしっかり味わって食べたのに。

シェフによると極上のヒレ肉は、捌いていても普通の肉と全然違うそうです。手の体温で脂がバター-のように溶け出してくるそうです。そういわれてみれば、たしかに口に入れたときも、とろけるような感じでした。今回は、業者の方から「常連の方にでもお出しください」ということで、特別にやすくわけていただいたそうです。普通に仕入れたら、通常のフルコースの料金では、もうぜーーーんぜん採算が合わないようなお値段だそうです。シェフによりますと「今日はフルコースをご注文いただけましたので、なんとかお出しすることができました。」とのことでした。なんか、採算ぎりぎりまでサービスしてくださったような感じです。

今回は、予約の時に母が「ご誕生日かなにかの記念日ですか?」と聞かれて「実は、息子が英検1級に受かりまして、・・・」なんてやっていたものだから、超・ウルトラ・特別・大サービスだったのかも?実は、予約の電話を横で聞いていて、親バカ丸出しでめちゃくちゃ恥ずかしかったので、変なこと言うから行きたくなくなったとかごねていたのですが、キャンセルしなくてよかった。 英検1級に合格し てよかったことは、今のところ極上のヒレ肉をサービスで食べることができたくらいですね。今日は、そんなんこんなんでうれしいこともあったので、ちょっとの間だけとても幸せな気分に浸れました。

もう少し落ち着いたら、私のとった英検対策をまとめてみようと思っています。
 


 

平成19年12月9日


私のとった英検1級対策についてまとめてみたいと書きましたが、どうもうまくまとまりません。本当は「英検1級対策の部屋」のように独立したぺージを作ろうと思ったのですが、どこから手を付けていいのかわからなくなりました。しかし、書かねば日々忘却の彼方に消え去ってしまうことは明白なので、少しずつ思いついたことを書いていくことにしました。

英検1級はたぶん10回以上は受けたと思います(申し込みは、その1.5倍くらい)。不合格Cがかなり続いたと思います。前回の2007年3月は、不合格Bでした。たぶん2回目か3回目の不合格Bだと思います。それから6月に向けて、悲願の不合格A奪取を目標に英語の勉強を続けていましたが、試験日程の関係で申し込みしませんでした。「英語の勉強を続けて」いたといっても、今回のボキャ対策以外には、これまで特に英検対策はしたことはなかったです。そんなんだから不合格Cが長く続いたのだと思います。

不合格Cから不合格Bへの実力アップに役立ったのは、普段の勉強や英検対策とかではなく、修士論文のために大量の論文を限られた時間でひたすら読まなければならないという環境に身を置いたということのようです。それに加えて論文演習やアカデミック・スキルの講義などもリーディングの力を付けてくれたように思われます。点数的にもリーディングについては、多読経験前と経験後では、はっきり違いがありました。また、実感としても意味が前より楽に取れるようになりました。

次に、不合格Bから合格へ一気に実力アップした要因について考えてみようと思います。要因は2つ考えられます。一つは4月末から6か月ほぼ毎日やったTOEIC対策です。もう一つは、直前に1か月ほど真剣にやったボキャ対策です。

私のとったTOEIC対策は、理論もくそ(失礼!)もへったくれもないものでした。ただひたすら毎日TOEIC公式問題集のCDを聞くというものです。毎回同じ100問を聞きます。第一回模試の例題からパート5まで通して聞きました。TOEIC本番中に45分間集中力がとぎれなうように徹底的に鍛えることと、ナレーターの声に慣れるためです。だいたいマラソンに参加する選手が、本番までに42.195キロを数回走っただけで競技に臨むなんてことは、ふつう考えられないでしょう。それがTOEIC受験者について考えてみれば、(以前の自分も含めて)かなりの人が週に数回100メートルを何本か走るだけでフルマラソンに出場するような無謀なことをやっているわけです。私の場合、TOEIC公式問題集のCDの後にBBCのCDを20分くらいを聞いていました。毎日1時間強聞けば、TOEICの45分はどうってことなくなるだろうと考えたわけです。TOEICのCDの後にBBCのCDを聞いて正調イギリス英語でお清めしようという気持ちもありました。

平成19年9月30日と 平成19年10月8日の迷走録にも書きましたが、そのTOEIC対策によって、9月には師匠から「very impressive」とか「very clear」とか評価されるくらいの効果があったようです。レッスンで、師匠とその進歩の要因について話し合って合意したことがありますので、また次回に書きます。

TOEIC対策の効果以外にも、ボキャ対策やそれ以外のことについても、これから少しずつまとめていくつもりです。

 

 

平成19年12月16日


私は、TOEIC対策をほぼ毎日1時間を4月下旬から6か月ほど続けました。肝心のTOEICのスコアはほとんどアップしませんでした。しかし、9月には師匠から「very impressive」とか「very clear」とか評価されるくらい英語力がアップしていました。私のとったTOEIC対策がなぜTOEICのスコア・アップでなく英語力向上に役立ったかについて考察してみたいと思います。

まず、TOEICについてですが、実感としては問題がよくわかるようになったのですが、スコアにはそれが現れていません。これまでテクニックや感で選んでいたのがはっきりわかり、自信を持って選べるようになったということだと思います。消去法等で時間ぎりぎりでなんとか正答にたどりついていたのが、余裕で選べる問題が少しずつ増えてきました。しかし、リスニングの解答のスピード・アップや自信がついたことなどはスコアには反映されません。コミュニケーションの場合は反応の速度が上がれば非常に大きな進歩ですが、余裕でマークを塗りつぶしても、迷いながら塗りつぶしても、同じ物をマークすればポイントとしては同じです。実際の会話となればスピード・余裕・自信は流暢さに大きな影響を与えます。このスピード・余裕・自信も、英語力向上に役立っていますが、私のとったTOEIC対策は、それ以外にも大きな効果があったのだと思います。それが、前回予告した「レッスンで、師匠とその進歩の要因について話し合って合意したこと」です。ここまで書くのに相当な時間と労力を費やしましたので、続きはまた次回ということにさせていただこうと思います。
 

 

 

平成19年12月23日


昨日、久しぶりに師匠のレッスンを受けました。やっと英検1級の合格を師匠に報告することができました。師匠には確認しませんでしたが、前回のレッスンの時に比べて、流暢さが損なわれたように思います。思い当たることは、TOEIC対策用にしていたあの毎日の1時間リスニングをやめたことです。

しかし、ああいう形で毎日1時間リスニングをずっと続けるのは無理ですし、いわゆる勉強のための勉強では、advanced learner にはなれるかもしれませんが、そういう生活を続けることは、私の英語の expert user になりたいという希望からかえって遠ざかってしまいそうです。そうは言っても、流暢さが低下したという事実は看過できません。中期的・長期的展望も視野に入れつつなんとかしなくてはと思っています。

 

 

 

平成19年12月31日

エイプリル・フールに作った『語学の天才空海に学ぶ英語術』少しずつして更新していくことにしました。 とりあえず今日のところは「子音発音の練習」のページをアップしました。そのうち音声は師匠にお願いして少しずつ充実させていきたいと思います。今年は、いろいろありましたが、英語では英検1級合格が一番大きな出来事でした。来年もいろいろチャレンジしてきたいと思っています。

それでは、みなさん良いお年を!

 

 

 

 


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