平成19年2月11日
昨日、ひさびさにM善に行きました。ロングマン英和辞典がでていたので買いました。なかなかのできです。英語のコーパスだけでなく、訳用に日本語のコーパスを使っています。自然な訳語です。さらに英語学習者のコーパスも使っています。間違えやすいところにも配慮が行き届いるようです。
自分がドラマで覚えた「It is easy to do.」というのを日本語ネイティブにメールで使ったら、意味が取りにくかったということがありました。私は文のまとまりで覚えていたので、無意識に使ったのですが、後で考えてみるとふつうはなかなかぴんとこないと思います。ところが、ロングマン英和辞典には、4に〈誤りなどが〉ありがちな,起こりがちりな:It's an easy mistake to make. それは犯しやすいミスだ. |it is easy (for sb) to do sth (〈人〉が)〈・・・〉しがちである:It's easy to forget that we were all young once. 自分たちにもかつて若いころがあったということを忘れてしまいがちだ. (以下引用略)とあります。LDOCEには、独立の項になっていません。まあ、without difficulty の中に含まれているとはいえますが、普通の日本人には、経験したことがないと見過ごしやすいと思います。OEDでも事情は同じです。
とはいっても、基本的には、ロングマン英和辞典とLDOCEは内容が似ています。それで、買ってきてから、英和の定義を読んでそれを英訳をして、LDOCEで確かめるということをやって遊んでいます。LDOCE単独だとあまり読む気がしないのですが、英訳の解答にはいいです。日本語で知っていることを、簡単な英語で説明する練習が出来ます。LDOCEの文が趣味に合わないときは、さらにODEにも目を通します。しばらく、退屈しなくてすみそうです。
平成19年2月18日
先週迷走録に書いたロングマン英和辞典は、いい辞典です。英和のなかでは、格段に例文がいいです。例文の選定方法を読むと納得します。ただ単にコーパスから引っ張って来たのとは違います。桐原書店と共同で作業したというのも影響していると思いますが、日本の高校や大学での使用にかなり焦点を合わせていると思います。大学用としては、やや専門的な用語が弱いかも知れません。使用頻度の低い語は、意味(訳語)だけです。でも、訳がいいから、まあいいかとは思います。
話は変わりますが、2週連続で友人と古武術をしました。公園で人目を気にしながら、木刀で二刀流の稽古とかしました。先週私の気まぐれで二刀の術理の解説をしたら、友人が突然、技のコツをつかみました。友人は、数年まともに稽古していなかったのですが、おもしろくて今週もやりたいとなったわけです。突然のことですが、二刀だけでなく太刀も小太刀も柔術も当て身(拳法)も一挙に上達しました。彼によると、「結局は、イメージだな。最終的には、頭を鍛えないとダメだ。頭の中でイメージが完成していれば、初めての技も、最初から昔から出来るのと変わらんな。」だそうです。小太刀の対人稽古は、初めてでしたが、一発目から完璧でした。普通は獲物が変わると、間合いも変わるので、相対的な距離感なんかは、数回やったってつかみにくいんだけどね。いやいや、本当に大きな口を叩いてくれただけのことはありますな。
こういうイメージをつかんだら一気に変わるという秘術が英語にあればなあと思います。一応イントネーションの練習法は開発したんですが、私のほかに練習する人がいません。修士論文の実験用データでは、師匠のイントネーションを私が直すというなんか変なことになりました。(立場を変えて、私が日本語でいろいろなイントネーションで読めと言われたら苦労すると思います。でも、日本語なので聞けば正しいかはすぐに分かると思います。)最終的に、師匠の声を録音したものを2人で聞いて問題の意図に合っているかチェックしました。一応2人の意見は一致していたし、実験結果もだいたい望んだようになりました。イントネーションの練習法は、もう少し改善したら、もっといい結果がでると思うのですが、もう院生でないので実験も出来ないし、時間切れということでしょう。ちょっと寂しくも思います。
平成19年2月26日
引き続きロングマン英和辞典で遊んでいます。carry/take coals to Newcastle
等師匠に習ったことが目につきます。ことわざや慣用句もそうですが、単語のニュアンスやイギリスの風物など、ロングマン英和辞典をぱらぱらめくっていると、「ああ、これ師匠に習ったやん」ってのが多いです。逆に、オックスフォード系の辞書を読むと、大将の教えを思い出します。習っている頃、家に帰って辞書で復習してみると、難しい単語の定義なんかは、大将の定義とほぼ同じってことがよくありました。考え方やプレゼンや難しい単語の定義なんかは大将の影響が大きいことは自覚していましたが、ロングマン英和辞典を使うようになって、実は、基礎の部分では師匠の影響の方が大きいように思えてきました。離れてから感じる恩というのもありますね。感謝。
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