迷走録 2006年7月

 

平成18年7月2日
 

なんかTOEICのことを書いてみたらアクセスが多いような気がするので、もう少し書いてみます。

前回は、悪いところのみ書いたので、まずよいところから。これは、基本だよね。師匠にもそう習ったし。前回は忘れてた。

なんといっても、TOEICには、合否がないのがいいですね。受験するレベルも考えなくていいし。たとえば、英検準一級は少し不安があるけど、2級なら大丈夫だという人が、資格がほしくて受ける場合、安全策をとれば準一級と2級を受けなければならないと思う。この出費は痛いと思う。

それから、1年に受験可能な回数が英検より圧倒的に多い。英検は、最近年間2回から3回に増やしましたが、春に行事と重なると冬まで受験できません。これは、痛いな。

続きまして、悪いところに行きます。まず、(極一部を除いて)TOEICは問題を公開していない。問題の持ち帰りもできない。英検は問題が持ち帰りできる上に、ネットに正解もでる。さらに、TOEICでは、解答用紙の所定の欄以外には一切書き込み禁止。これは、おかしくない?メモをとるのはビジネスの基本。メモをとれば間違えないことを、あえてメモを取らずにおいて間違えるのは、滑稽以外のなにものでもないでしょう。百歩譲って、ビジネスに特化しなくても、コミュニケーションのテストなら、録音かメモは当然でしょう?たとえばインタビューして、メモも録音もなしでは却って相手に失礼では?あっ、インタビューなら仕事か。なら、稽古事で師匠に質問するときはどうよ!やっぱ、メモ取るんでないの?メモ取った方が師匠にも真剣さが伝わると思うけどな。

今回は、TOEICと英検を比較して、TOEICの短所を浮き彫りにしてみました。なぜ、TOEICをそんなに叩くかって?そりゃ、自分のスコアが全然伸びないので、TOEICにやつあたりしてるだけなのさ。そういうわけで(どんなわけだ?)、次回はさらに厳しくいってみようと思います。

 

平成18年7月23日
 

今日TOEICを受けてきました。今日受けた感じたのですが、そろそろ普通に勉強してもTOEICのスコア・アップに役立つところまで来たかなという気がします。逆に言うとTOEIC用の問題集で勉強しても英語力アップにつながりそうです。まだ、6月に受けた結果は届いていませんが、ネットで見ると自己ベストを10点更新しました。でも、リーディングは自己ベストより40点低かったです。リスニングが自己ベストより30点アップしました。

そんなわけで、TOEICに対するやつあたりパワーが不足して、TOEICの短所を浮き彫りにしようという意欲が薄れました。でも、近々にアップする予定です。
 

 

平成18年7月30日
 

自分で読み直して、「TOEICの短所を浮き彫り」って、ちょっと期待させすぎやんと思ったけど、まあ、いつものようにマイペースで書くことにします。

『ここがおかしいTOEIC!』くらいの感じで読み流してくださいな。えっ?前振り長いって?すんませんなぁ~。

では、行きます!前にも空港のアナウンスの例で書いたけど、なんといっても変なんは、リスニングにしてもリーディングにしても、あんなしょーっもない問題が延々続くことやろ!実際ありえんやろ!!これですわ、一番いいたかったのは!!!

特にリスニングはなんやねん!実生活では、ありえん状況やで、ホンマ。自分に関わりのないことが、いきなり背景知識もなく、しかもいきなり一語も聞き落とせへんような密度の高いもんが、脈絡もなしに、違った話題が次から次へと、それも延々45分や、そんなに続くことなんて、実生活であるんかいな???しかも、聞き取れなくても、聞き返すこともでけへんなんて!ETSは鬼かっ!!(笑

まあ、気を取り直して、何に役立つか考えてみよう。よく「親の心、子不知」っていうこともあるし、・・・。せっかくETSはんが正確に我々の英語力を測ってくださっとるわけやし。なんせ、アメリカの方々が作ってはるわけや。文化的な違いもあるやも知れん。

公式には、TOEFLと違って文化的な違いは出題されないことになってんねんけど、実際どうやろ?どうも文化的な違いがあるように思えてくる。深い溝を感じてしまうんは、わしだけやろか?まあ、TOEFLなら、アメリカで教育を受ける能力を測るわけやから、アメリカの学生生活に固有の問題もありやろ(実は、自分は受けたことも受けようと思ったこともないので、ホントのところ、よう知らんわけやがw)。ってことは、TOEICで、わしらの知らへんことは、アメリカ固有の文化でなく、案外、スーパー・ウルトラ・エリート・ビジネス・パーソン(おっと、危うくビジネスマンちゅう差別語書くとこやった)なら常識のことやも知れん。

さて、リスニングの問題のような会話やナレーションが瞬時に理解できたら、実際のどんな場面で役立つか考えてみよう?まず、空港のアナウンス等の、居合わせた人の中から特定の目的を持つ人に対する情報。これは、自分の必要な情報をすばやく理解するという点では有用でしょう。しかし、日常生活では、(私のような凡人たちは、)瞬時に自分に必要のない情報は捨てているはず。アナウンスが終わってから、自分に必要のなかった情報についても、正確に引き出せるとどんなメリットがあるか?まあ、まわりの人との会話に使えるかもな。

「いやー困りましたね。これでは、ロスの××に間に合わないな。おたくは、どちらまで?」「わたしは、○○です。」「ああ、△△△便も欠航するようですね。ホント困りますね。」みたいに話しをつなげるとか。どこに商談がころがっとるかも知れんてことやろ。少なくとも、感じよくスマートに会話ができれば、自分の会社に対するイメージ・アップは図れるかもな。まあ、この辺は、凡人には、ちと苦しいが、スーパー・ウルトラ・エリート・ビジネス・パーソンには必要な能力かも知れん。

しかしや、赤の他人同士の電話のやりとりの問題は何のためやろう?盗聴を勧めているとしか思えんぞ(笑。諜報機関に勤務する人が、法規に従って通信を傍受する以外は、違法やろ!スーパー・ウルトラ・エリート・ビジネス・パーソンなら、法を犯してでも、会社のためになんでもしろというわけかい?アメリカでは、ウォーターゲイト事件なんてもあったようやし、ずっと昔から、盗聴ってのは、アメリカの常識なんやろか?

リーディングも同じや。他人宛のEメールや、他人同士のEメールのやりとりについて、その中から、短時間で情報を集める。これは、隙があれば、同僚や他所の会社のメールから情報を盗み出せということですかね?言うまでもなく、普通の人がやったら、日本では違法ですが、・・・。

まあ、ほかにもあるけど、あほらしくて書く気なくなりました。でも、最後にひとつだけ。アメリカでは、スーパーマンのマントのおもちゃとかに、これを着ても空を飛べませんなんてようなことが書いてあるそうや。書いてないと、子供がスーパーマンのマントを着て高いところから飛び降りてけがでもしたときに、訴訟されると不利になるかも知れないらしい。TOEICには、「このテストは、盗聴・盗み見等の違法行為を勧めているわけではありません。また、これらの問題が正確に早く解けるようになったとしても、必ずしも、実際のコミュニケーション能力が上がったり、ビジネス・スキルがアップするものではありません。」ってなことは書いてないわけやから、必ずしもアメリカ文化に特化したテスト形式ではないかもね。

なんやかんやいっても、これだけTOEICを受ける人が多いってのは、アメリカもんが好きな人たちが多いってことやろな。おむすびやいなり寿司なく、マクドやケンタに人気があるように、英検よりTOEICの方が好きな人が多いような気がするのは、わたしだけだろうか?いや、5・6・7月と3か月連続受験の私が言うのもなんですが、・・・。実は、9月ももう申し込んでしまったのですが、・・・。でも、私が本当に好きなのは英検なんです。日本万歳!!

 

 

Top Page       おまけ       迷走録バックナンバー目次     翌月分     先月分