迷走録 2006年8月

 

平成18年8月6日
 

TOEICを受けたときに気がついたのですが、英語力がアップしているようです。6月までは、試験後に某巨大掲示板にいって解答とかを読んでもほとんど覚えていなかったのですが、7月のリスニングの being poured とか unoccupied とかは聞こえたし、一瞬ひっかかりそうになって、おっと思ったので覚えていました。それだけじゃなくて、かなり覚えていました。覚えようとしたわけでないので、結構無意識的なところも使って英語で考えていたんだと思います。5月から徐々にですが、リスニングで問題の先読みができるようになりました。

英語の本(ペーパーバックとか)も読みやすくなりました。オーディオブックも前より聞きやすくなりました。これについては、もう少し成果が出たら書いてみようと思っています。とにかく、いろいろやったのが、少しずつ効いて形になってきたのだと思います。金曜の夜に各週で英語の講義を2コマとっているのも、2年目だし、これの効果も大きいような気がします。

 

平成18年8月13日
 

昨日、師匠のレッスンを受けてきました。前回が2月14日だったので、ほぼ半年ぶりになります。

今日は、ほぼ半年ぶりのレッスンでした。会話が全然できませんでした。家での独り言も金曜の夜のクラスでの会話(質疑応答)も自分的にはOKなのですが、日常会話がでてこない。でも、師匠は結構容赦なく話されたような気がします。しかし、peripheralみたいなPCの周辺機器という意味では初めて聞いた単語も聞こえたしリスニング的にはOKみたいでした。前よりよく聞こえるのに前よりしゃべれませんでした。数ヶ月後にもう一度師匠のレッスンをとってリベンジです。

昨日の雷でADSLに接続できなくなりました。数日間はダイアルアップでの接続を余儀なくされます。遅いし、電話代もかかるし、がっくりです。

昨日のレッスンの具体的な話しはまた後日にします。
 

 

平成18年8月20日
 

8月13日の迷走録に書いた「日常会話がでてこない」についてメールでやりとりしました。言ってしまえば、そもそも日本語も怪しい自分が英語でうまく話せるわけはないのである。だいたい母語ですら「日常会話がでてこない」なんてわけワカメなレベルであるからして、 自分の意図が正しく通じているかなんてのも、ちょっとあやしい場合もある。

書いてるそばから、上の文もあやしい。ワカメなレベルといっているのは、「日常会話がでてこない」という表現自体について書いたつもりなのだが、日本語でも日常会話があやういレベルのようにも読めます。「日常会話がでてこない」なんておかしな表現をつかってしまうくらいであるからして、と書けば誤解されるおそれが少なかったと思う。表現のまずさに戻れば、「日常会話」なら、「できる・できない」だし、「でてくる・でてこない」のなら、「単語やフレーズ」なはず。(まあ、「日本語でも、まともにコミュニケー-ションとれてへんやろ!」といわれれば、返す言葉もありませんが、・・・)

しかし、言語には冗長性(redundancy)というものがあるので、共通基盤があれば少々舌足らずでも、ちょっとくらいおかしな表現でも通じるのである。コミュニケーション全体として考えれば、言語だけでなく、表情や状況も理解を助けるだろう。文章というものはむずかしい。表情や状況といった情報がないだけでなく、音声情報もないのである。声色とかイントネーションとはけっこう理解の助けになるのだが。

閑話休題。脱線が過ぎました。余談で、冗長性を説明するのに冗長な文章を書いてしまいました。私が英語で日常会話があやういと書いたので、日常会話のコツをメールで説明していただきました。それに対する私のレスは、

メールに書いていただいたことは、師匠の教えそのままなので、
まあ、こころがけてやっています。やっては、いるんですが、・・・。
(一部修正して引用)

です。イギリス人のいい教師に教えを受けた人は、だいたい同じアプローチをとっているようですね。なにかは、書きません。メールで質問してきても、絶対に絶対に教えません(笑)。

さて、メールのやりとりをしていて、前回の迷走録の書き込みの中で、一カ所うまく伝わっていないところがあることがわかりました。

師匠は結構容赦なく話されたような気がします。しかし、peripheralみたいなPCの周辺機器という意味では初めて聞いた単語も聞こえたしリスニング的にはOKみたいでした

メールでは、「周辺機器みたいな専門用語はその分野に従事してたり、興味がなければ英語のレベルとは関係ないので、とりあえず普通の会話では意味不明でもいいじゃないですか?」という趣旨のことを書かれました。これについては異議がありません。

でも、私が書こうとしたのは、「以前からperipheral(周辺的な)という形容詞は知っていました。でも、周辺機器という意味は知りませんでした。師匠がPCの話しをしていて、peripheralsと言ったので、イメージとしてパソコンの周りにあるいろいろなケーブルやグッズが浮かびました。後で思うと、瞬時に、しかも無意識的に、品詞が名詞だと理解できたと言うことだと思います。周辺機器という意味を知らなかったので純粋に音から判断したのだと思います。これだけ、無意識に余裕があればリスニングはまずまずかな。」という自慢を、ちょっとだけさらっと書いたつもりでした。

Peripheral(周辺的な)という言葉自体、大学院の講義やテキストの中で何度か出てきて、知らないうちに記憶に定着していました。カードを作ったりして覚えたのではありません。講義等では、たいてい円が書かれて、真ん中がコアで周辺がperipheralみたいに図を伴ってでてきました。割りと自然な環境で習得したので、peripheral(周辺的な)という表現を知っているネイティブが初めてperipherals(周辺機器)という単語を聞いてなんとなく自然に分かるように分かったのではないかと思います。

ついでに、peripheral(周辺的な)という言葉自体が、専門用語かなと思って調べてみました。『「大学英語教育学会基本語リスト」に基づくJACET8000英単語』(桐原書店)で調べると、Level6 順位5001から6000位でした。どんなレベルかというと、「英語を専門としない大学生やビジネスマンが目指すべきレベルです。英検では準1級、TOEICでは600点レベルに相当します。大学の専門的なテキストは、この単語を知っていれば、ほぼ理解することができます。」(ibid, p.6)とあります。(JACET8000には、「PC peripheral devices パソコンの周辺機器」という例はありましたが、名詞の記載はなし。普通の英和等には通常peripheralsでとして名詞も載っていますが、・・・。名詞としては、やや専門的な単語かも知れないですね。)

へー、確かに大学の専門的なテキストはこのレベルでほぼ理解できそう。でも、俺様は、大学院で勉強(研究と書かないところが奥ゆかしいでしょw)するまえから、英検は準1級は受かってたたけど、peripheral(周辺的な)なんて全然知らなかったぞ。もしかして、大学英語教育学会の選定だし、自分がperipheral(周辺的な)を見たのも言語学関係が多かったので、選択した語に偏向があるのではないかと思い、もう1冊調べてみました。宮野智靖著『英検準1級に必ず出る英単語934と英熟語636』(こう書房)の118ページに出ていました(名詞の周辺機器はなし)。やっぱり英検準1級レベルの単語なんだ!まだまだ英検1級は遠いかも?

 

 

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