迷走録 2000年8月

 

平成12年8月27日

映画が聴き取れるようになりたくて、いろいろ探しているのですが、イギリス英語で、リスニングのレベルや自分の趣味に合う映画がなくて困っています。前に、"Alfie"(アルフィー)で聴き取りの練習をしていると書きましたが、スクリプトが見つからなかったのであきらめました。

DVDの英字幕に感動したので、イギリス映画を Amazon で探したけど、リージョンコードが違うので、あきらめました。それで、しかたがないので、クローズド・キャプション・デコーダーを買って、 Amazon からビデオを数本購入して、見てみたのですが、DVDの英字幕とかなり違って、思ったほど良くなかった。

DVDの英字幕は、ほぼセリフどおりですが、クローズド・キャプションは、かなり省略されています。ただ、セリフ以外の音(例えば、馬の蹄の音やラジオで流れる歌詞)も表示してくれるのはいい。これは、もともとクローズド・キャプションは耳の不自由な人のためのものだからだと思う。日本で一時期かなり話題になったにも関わらず、普及しなかったのは、英語学習用としては、いまいちだからだと思う。クローズド・キャプションと実際のセリフの違いがある程度わからないと、ものすごくストレスがたまると思う。

みなさんは、どうやって映画で聴き取りの練習をされていますか?

 

平成12年8月20日

前回書いた Kenworthy, Joanne の発音関係の本ですが、インターネット上では、確かに「Companion to Gimson's Pronunciation of English」となっていますが、手元にある本は「The Pronunciation of English: A WORKBOOK」です。ISBNは同じなので、UKから注文した本と違う本が届いた訳ではないようです。なぜなんだろう?

さて、内容ですが、本とカセットのパックで販売されています。テキストに沿って録音を聞いて、発音に関しての様々な課題について演習していくという形式です。

録音は、テキスト用に録音されたものでなく、実際の「会話」・「インタビュー」・「スピーチ」等が収録されています。しかも、スクリプトは、発話を忠実に再現するように書かれています。スクリプトを一部抜粋すると・・・

「 in a society + which + um + has such a + a range of expression from which to to chose and more and more I I find I am attempting to 」

+」はポーズを表しています。どっもたところは、どっもったように書いてあります。「um」や「uh」や「uhhuh」も書いてあるので、ディクテーションの練習によいかもしれません。

ざっと見た感じでは、なかなかよさそうですが、自分にはちょっとレベルが高すぎるような気がします。そのうちには、やってみるつもりです。そのときには、使用後の感想を書こうと思っています。

 

平成12年8月13日

このHPで推薦している A. C. Gimson 氏のA Practical Course of English Pronunciation」を購入しようとしたら、なんと絶版になっていました。名著だと思うのだけど、あの手の本は最近はやらないのかなあ。今、自分の持っている本とテープは、永久保存用に大切にしなくては。

それから、発音関係の情報をもう1つ。インターネットで Kenworthy, Joanne著「Companion to Gimson's Pronunciation of English」という本を見つけました。「Available for Sale in: UK, USA, Australia, New Zealand, Canada, South Africa」ということだったので 、UKから購入したのはいいけれど、後でK国屋やM善に平積みされているのを見てショックを受けました。注文する前に念のため書店に見にいったときには、なかったのに。

でも、日本で売ってもいいんだろうか?そのへんのところは、どうなっているのだろう???

「Companion to Gimson's Pronunciation of English」の感想については、またの機会ということで・・・

 

平成12年8月6日

先日 Daniel Jones (ダニエル ジョーンズ) の「English Pronouncing Dictionary」を買いました。この権威ある辞書の初版が出版されたのは1917年で、最新の15版は Peter Roach (ピーター ローチ) と James Hartman によって編集されています。15版からはイギリス英語だけでなくアメリカ英語の発音も載っています。自分にはイギリス英語だけにほうが使いやすいので、14版までに買っておけばよかったと後悔しています。

この Introduction に「The time has come to abandon the archaic name Received English Pronunciation. The new model used for British English is what is referred to as BBC English; This is the pronunciation of professional speakers employed by the BBC as newsreaders and announcers on BBC1 and BBC2 television, the World Service and BBC Radio 3 and 4, as well as many commercial broadcasting organisations such as ITN.」とありました。まさに1つの時代が終わったと言う感じです。

今度 J.C. Wells (ウェルズ) Longman Pronunciation Dictionary では、RPの用語が生き残っているか調べてみようと思います。(生きてて欲しい!!)

 

 

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