迷走録 2008年8月


 

平成20年8月1日

海の日に太極拳を習いました。太極拳については、平成18年末に簡易三十二式の全動作を覚えてからは、全然練習会に参加していませんでした。今回は(太極拳の)師匠に簡易三十二式をチェックしていただきました。2か所だけ形を間違って覚えていました。形は2か所を除いて間違えずにやったのですが、全然ダメだと言うことで、八極拳の簡易型に進むことになりました。

太極拳は書道で言えば草書の形しかないので、太極拳の形だけで 上達するのは難しいそうです。太極拳を専門にされている先生の中には、独自の工夫をされて上達可能なカリキュラムの組まれているところもあるようですが、一般的には武術としての威力は言うに及ばず、健康法としての効果もあやしいそうです。それで太極拳の練習と並行して八極拳を基礎から学んでいくことになりました。

八極拳の簡易型は、平成18年の11月にセミナーの中の半日で一斉教授で一応全動作を学んだのですが、完全に忘却の彼方に行ってしまっていました。 先日は、初めて八極拳の簡易型を習う人と2人で習いました。半日で形の前半まで終了。次回までに復習しておくようにということでした。私の方は、八極拳の簡易型 (前半のみ終了)は一応「よし」といっていただけました。辛口の先生なので、なかなか「よし」がいただけません。基本の馬歩だけは、気功でも練習していたので、1回目で「よし」といわれたのですが、ほかは気功と要求されるところが微妙に違うので難しいです。

先日は、馬弓捶も手直ししていただきました。何度も「全然ダメだ」といわれながらも少しずつは上達したのではないかと思います。他の人は形をやりたがるからか、基本の馬歩も馬弓捶もあまり教えていただ機会はありません。私は基本が大切だと思うので、先生の顔色を見ながら指導を要求しています。次回は馬弓捶で「よし」といわれたい。

さて、ようやく、英語関係の話です。昨日、IPテストの結果が返ってきました。昨年の11月に出した自己ベストを80点も下回りました。この1年くらいは11月を除いて自己ベストより40点くらい低い点数でそれなりに安定はしていたのですが、・・・。さすがに今回の結果にはへこみました。とりあえず、太極拳、八極拳、馬弓捶の世界に逃避して、気分一新してから対策でも考えることにでもするか。


 

平成20年8月2日

先日、フレンチのディナーを食べました。予約の時に誕生日のディナーだといったら、一番いい席を用意していただけました。その席からは、丸いガラス窓を通して庭が見えます。壁はコンクリートですが、窓の真ん中に少し反った竹が一本横向きに付いています。庭は和風ですが、凝った作りでなく、雑木林風です。さて、食事の途中に白い鳩が一羽庭に舞い降りました。背中のところが少し黒かったですが、そのときは、なにか鳩が幸運を運んできてくれたように思えました。

地面に降りてから数分は数歩歩いては止まるという繰り返しでほとんど動きませんでいた。それから、庭の真ん中にある高さ50~60センチくらいの石の上に止まってじっとしていました。石は窓から3メーターほど離れていました。ちょうどそのころ、鳩と同じような白に小さな黒い処のある猫が庭にやってきました。その猫は鳥の止まっている石から右手に1メートルほど離れたところに来て座ってしばらくじっとしていました。まるで気功でもしているかのように座っていました。母と「猫は鳥を狙っているのかな」、「捕まえるのは無理だろう」とかはなしていました。すると、突然猫が静かに歩きだし石まで50センチくらいのところで飛びかかれるようにバネをためた姿勢で立っていました。空手の猫足立ちのように立っていました(猫なので4つ足で立ってましたが、・・・)。

鳩は最初から少し元気がありませんでした。鳩はまだ子どものようにも見えました。無防備に石の上に止まっていました。しばらくすると、猫が石を駆け上がって鳩に躍りかかりました。鳩は一瞬ばたばたとしましたが、すぐに静かになりました。猫は勢いで石の左手に降りて来ていました。猫は鳩の首をしっかりと咬んでいました。鳩はもうぐったりとしていました。猫はそのままゆっくりと左回りに私の前まできて「どうだ!」というような目で私を見て、そのまま左回りで舞台を退場するように庭の外に出ていきました。まるで「私が捕まえられるわけない」といっていたのを猫に見透かされていたように感じました。猫がこちらに来て私を見ているときに、一瞬、不思議な一体感を共有しました。舞台で役者と観客の間に起こる一体感と同じような感じでした。母も同じように感じ、猫 が私に向かって「どうだと見せつけているように感じた」といっていました。私が猫と意志が通じたように思えたのはこれで2度目です。

幸運の象徴のように思われた鳩が無惨にも猫の手にかかってしまい、少し嫌な気がしました。母も同じようなことを感じたようです。しかし、猫も生きるためにやっていることですし、それに猫に自分を重ね合わせれば餌を獲得できたのでラッキーというとらえかたもできるのだと自分に言い聞かせようとしました。しかし、どこか空々しく響いてだめでした。でも、起きてしまったことは変えられないので、これを自分にある無防備なところを注意せよという戒めととらて、自分の向上に役立てよという教えとして受け止めることにしました。

食事が終わる頃に、トイレに行ったときに、太極拳の突きを何気なく試してみたら、突然レベルアップしていました。さらに帰りの車の中で、思いを巡らせていると、猫の飛びかかる姿勢と襲いかかる勢いのイメージが突きのレベルアップに直接影響しているような感じがしてきました。そうすると、猫が誕生日に拳法の極意を見せてくれたようにも思われます。それからは、数日は鳩の無防備さを思い気をつけていたのですが、鞄のひもが切れたり、普段ないことがいろいろ起こりました。でも、幸い大きな被害にはなりませんでした。ただ、それだけでなく、あの出来事以来少し生活が変わったような気がします。何かの象徴のように思える不思議な出来事でした。ともあれ、忘れることのないディナーになったことだけは確かです。


 

平成20年8月3日

今日は、友人と久しぶりに会った。茶店でダベった。たわいもない話しができるのがいい。帰り際に馬弓捶を披露した。空手や普通の拳法との違いはわかってもらえる程度に表現はできていたので満足(偉いぞオレ!)。それから、友人のリクエストで気功法をひとつ教えた。気功法といっても、腰の力で腕を動かすもので、武術の訓練といってもいいものですが、・・・。友人はすぐにマスターして、これは効きそうだと感想を漏らしていました。気に入ったようなので、練習を続けて、武術の練習も復活して欲しいものです。

英語の方は漠然とした計画ですが、お盆休みに集中的に特訓しようと思っています。それから、そろそろ師匠にも会いたくなってきたし、このあたりで師匠に話すネタも集めておかねば、・・・。


 

平成20年8月11日

8月5日に、半年ぶりくらいに気功の先生に会いました。先生から「これまでのすべてがひとつにまとまったな」と言われました。前から気功の知識と技術については問題はなかったのですが、今までどうしても超えられない壁がありました。これまでも、気感(気を知覚すること)と他人に対しての技術はかなりのレベルにあり、そちらの方面では問題はなかったのですが、それらが自分の体に十分に反映されていませんでした。まあ、小周天くらいは普通にできていましたが、・・・。ところが、先日の馬弓捶の練習で拳法の先生に動きを修正してもらったときの身体の感覚猫の動きから感得した極意で、今まで私の前に立ちはだかっていた気功の壁を知らない間に一気に突き抜けていたようです。

一つは、気が丹田に落ちないことでした。特に拳法の時などに気が大量に上がってしまうという致命的な欠点がありました。それが、先日、普通に座っているときに「気が丹田に落ちている」といわれました。これまでは、気功で必死に丹田に気を落とそうとしてもなかなか難しく、丹田を意識していないときは、いつも気が上がっていました。馬弓捶で丹田に気を落とすことを会得したので、拳法の時は大丈夫だと思っていましたが、先生に言われて、丹田を意識していないときも丹田に気が落ちていることがわかりました。この件については完全に克服できたと思います(ただし無意識の時にどうなっているかを自分で判断するという点だけは非常にむずかしいですが、・・・)。

もう一つは、先生が波動で調べると、いつも私の頭からは緊張ホルモンやアドレナリンが大量に出ていたのですが、それがなくなりました。これは、上の丹田に気を落とすと関連はありますが、丹田に気が落ちたからといって必ずしも頭が平安な状態になるとは限らないようです。こちらのほうも、私はコントロールするコツをつかんだようです。

英語の方も、いろいろ進歩はしているのですが、リスニングとスピーキングがどうもイマイチです。一応、先生の「これまでのすべてがひとつにまとまったな」には英語も含まれているのですが、こちらのほうは、まだまだ課題が山積です。最近はiKnowに関心があります。こちらは少しずつではありますが、手応えは感じ ています。

しかし、先月末から太極拳や気功が何回かに分けて格段に進歩しました。さらに今でも数日おきくらいの間隔で、ブレイク・スルーが何度も何度も起きています。こちらが一段落したら、英語の方に専念しようと思っています。
 

 

平成20年8月17日

英語の勉強は停滞しています。夏バテで気力が湧きません。それでも、太極拳だけは、まだまだ進歩しています。その太極拳とて、体力がないので、ほとんどはイメージだけでやっています。たまには手だけでやったり、楽な姿勢でやったりもします。太極拳の方は、お手軽な練習でも進歩するのでありがたいです。英語は進歩が感じられません。って、それ以前にほとんどやってないか、・・・。

仕事疲れの後に、夏バテがやってきて、春からやろうとしていたことがほとんど手つかずです。6月下旬に買ったPCはまだ箱から出していません。27万円あまりも出して買ったのに、全然有効に活用できていません。

このお盆の時期には、英語の例文を20だけ順番に思い出せるように覚えただけです。それからiKnowだけはぼちぼちやっています。少しずつ涼しくなってきたので、体力が回復したらまた一生懸命やろうと思っています。
 

 

平成20年8月24日

相変わらず、 英語の勉強は停滞しています。朝晩は、涼しくなったので夏バテもほぼ解消しました。太極拳は、まだまだ進歩しています。 あまりに進歩するのでコツをメモする間がありません。コツを絵や文章で表現すのはエネルギーが要ります。そのエネルギーは、さらなる進歩のために取っておいて、進歩が止まったらメモしようと思っていたのですが、もう10以上新しいコツがたまってしまいました。忘れてしまわないように、そろそろ少しずつ走り書きだけでも始めようと思っています。

英語の例文は前回の書き込みの翌日に10増やして30にしましたが、この3日間で忘れてしまいました。もう一度やりなおしです。それからiKnowの方も停滞しています。

先日、久しぶりに師匠にメールして9月下旬のレッスンを目指して、目下日程の調整中です。久しぶりなので話すことは山ほどあるのですが、会話のネタを洗練させておかねば、・・・。まあ、英語の方は、これまでどおりぼちぼちやってい くことにします。
 

 

平成20年8月31日

今日は友人と茶店でダべった。ついに友人が武術の練習を再開した。友人は八極拳の簡易型を第四式まで5分くらいでほぼマスターした。数時間後にメールで数回復習したと書いてきたので、もう定着もしていると思う。才能のあるやつは違うなと思う。自分は、友人のレベルになるまでに第一式から第四式までは10時間以上はやったと思う。友人には自分が拳法の師匠から習ったものそのままでなく、さらに細かなコツを加えて教えたので多少はその効果もあるかも知れない。しかし、自分が最初から今の自分の説明を受けたとしても、5分や10分では絶対にできないと思う。下手したら3時間くらいはかかるかもしれない。才能の差は大きい!

一般に武道・武術では見取り稽古といって、練習を見て自得することが重視されている。自分の拳法の師匠もあまり説明しない。しかし、自分は、練習では明確な術理に沿って、意識でコントロールして、精密に技法を使いたい。さらに、上達したのちには、無意識で出して正確な技になるところまで持って行きたい。そういうわけで、自分の理想に忠実であろうとすれば、新しいことを学べば学ぶほど、自分で納得するまでさらに深く深く研究せざるをえないというジレンマに陥ります。

気功法と武術は、理論的にも技術的にもかなり極めたので、次は英語にそのノウハウを生かしたいと思っています。英語の方も、師匠はあまり細かなことは教えてくれません。でも、それで案外バランスがとれているのかも知れません。とりあえず文法かフォニックスについてまとめたいなと思っています。

 

 


 


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