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イギリス英語基本ステップ

 

さてさて、イギリス式で話したいわ〜という方は、以下の基本(?)はおさえましょう。もちろん、まだ他にもいろいろあるとは思うのですけど、とりあえず、わたしが体験したことから♪




Have got を使うべし

イギリスでは、have の意味で“have got”がよく使われます。“Have gotten”ではないですよ〜、gotten”はアメリカ式、イギリスのテストで使ったら、ペケされますよ〜(笑)

I've got = I have、 Have you got〜?= Do you have〜?となります。つまり、
「時間ある?」 Have you got time?
「ペン持ってる?」 Have you got a pen?

もちろん“have got”は現在完了の意味でも使われます。ちょうどペンをもらったとこでも、もともと持っていても“I've got a pen.”
アメリカ人が過去形ですますようなときも、イギリス人は現在完了形をよく使います。だから、イギリス英語では、やたらこの“have got”が聞こえてきますよね^^。




付加疑問文を使うべし

イギリス人、不可疑問文好きですよねぇ。この「ねぇ」のニュアンスが不可疑問。ロンドンで滞在中、ホストマザーのお孫さん(17歳の男の子)と話す機会があったんですよ。何がすごいって、全部が不可疑問文(笑)。イメージ、「○○だよねー、だから○○だよねー、そうだよねー、○○だよねー」むむむ、これは、イギリス人というよりも、若者ゆえか(謎)。

全ての文でさくさく使えたらかっこいいけど、そうそう簡単にはいきません。なので、せめて一番簡単な“...., isn't it?” はマスターしておきましょう♪
 It's lovely, isn't it?(それ、すてきねぇ) 

わたしがよく使ったのが、
You said so, didn't you?!(あんた、そう言うたんちゃうん?!)責めるときに使う(笑)。あと、よくひっかかるんですけど、否定の意味を持った語が入ると、コンマ以下は肯定です。そして、someone とか代名詞が限定されないときは、he でなく they でうけるべし。(男女平等♪)
 
Nobody has called, have they?  ←ちょっと高度ですね。

I am〜(肯定)の文は、are で受ける。amn't とはいいませんもんね。
 
I'm pretty, aren't I?  いつ使うんだろ、この例文^^;。

ちなみに、アメリカ式だと、“....., right?”。正直、こっちの方が楽ちん。わたしも、とっさに不可疑問が出ないときはこっち使っちゃう(汗)。ふう、精進あるのみ、がんばって不可疑問を使いこなしませう!




「すてき」な形容詞を極めるべし

最初、「形容詞を濫用すべし」ってタイトルにしようと思ったけど、感じ悪いからやめとこ(笑)。イギリス人、形容詞好きですよねぇ、女性は特に。
ただ、感情をあまり表に出さないのがイギリス人、褒め言葉の形容詞を多発するものの、社交辞令っぽいのかな、とは思うのですよ。特に意味なく使っちゃう。日本語の「わぁ、すご〜い」っていうようなバリエーションでしょうか。あんまりすごくなくても、「すごいね」とか「すてきね」って言うでしょ(笑)。

よく出てくるのは、
lovely、adorable、charming,、sweet、divine などなど。この当たりは女性向けかな?「すてきな、愛らしい、すばらしい」ってな感じ。

上流階級の英語が話されている映画では、
charming ってしょっちゅう出てきますよね。しかも、発音は伸びるから「チャあああミング」って(笑)。divine なんていうと「神の、神聖な」なんて意味かと思いきや、そこまで重い意味では使われてません。「すてき」で済んでしまう。adorable は、ちょいと甘ったるい感じかな?この子猫、かわいーん、みたいな(笑)

男女関係なく使われるのは、
brilliant、fabulous、nice、terrific、wonderful、fantastic、marvellous、splendid などなど。もちろん、言葉によってニュアンスの差はありましょうが、つまり“great”「すっばらしい」ってこと。バリエーション増やして、連発しましょう♪(でも、やりすぎると嫌がられる(笑))




強調語句を極めるべし

これも、上の形容詞と同じく、「強調語句を濫用すべし」としたかったところ(笑)。特に意味もなく使われる。いやぁ、意味はあるんでしょうけど、「ほんまにそう思ってんのかい!」とツッコミ入れたくなる感じです。


まずは、very「とても」に相当する副詞から。so や such は普通に使われるとして、absolutely、totally、simply、definitely、perfectly、terribly、awfully などなど。jolly も超イギリス式。もちろん、それぞれニュアンスは微妙に違うでしょうけど。

simply なんて、「シンプルに」かなぁなんと思いがちですが、「まったく」という意味。
It's simply nice! なんていうと「めっちゃいいやん!」ということに。
とても申し訳ないときは、
I'm terribly sorry. ガーンとなる出来事がおこったら、Totally shocking! 景色に感動したら、Absolutely fantastic! そして、very good のかわりに、jolly good! 上記の形容詞を合わせると、なおさら英国風♪


あと、やったら出てくる quite、rather、fairly、pretty ですが、こちらは一味違うみたい。辞書なんかでも「とても」の意味で載っていたりしますが、very にはちょいと足りない。「なかなかいいよ!まぁ、完璧とまでは言わないけどね〜」という感じ。「悪くないんじゃない」ってなニュアンス。

なぜこれが強調の副詞となり得るかというと、イギリス人がシニカルだから(笑)。あるいは、婉曲かな。なんせ、感情を表に出さないイギリス人のこと、本当は「Oh, my God! It's wooooonderful!!」と思ってても、あえて「Oh, it's quite nice.(いいんじゃない)」と押さえ気味に言う。なんだか矛盾してるみたいですけど、深読みすると、かえってこっちの方が強調度が高くなる感じしますね(笑)。

わたしの体験から−翻訳の授業にて。何かの記事で「極めて興味深い・・・」というフレーズを “quite intersting”と英訳したら、バツになっちゃいました。先生はアメリカ人ですけど、イギリス英語にも日本語にも精通している人。「quite に very の意味はないから、広告や記事では使わないように。イギリス人が好む言い方だけど、あえて下げる言い方だから、読者を紛らわすだけ。」って。むむむむむ、なるほど。
同様に、“quite a few”を「たくさん」と習ったわたしは、次の説明を聞いてショ〜ック!「“quite a few”は many にはなりません。“思ったよりはたくさん”という意味だから、絶対数が少なくても使います」って。うううう、恨むぞよ、日本の文部省!



やっぱり丁寧&慇懃無礼

うふふ、イギリス英語といえば、やっぱり丁寧&慇懃無礼でしょ。これは、他のページ参照で♪