ガメラ着地
−渋谷− 3

騒然となる渋谷駅周辺。さらにそこに、高速で回転する巨大な白い発光体がのしかかるように降下してくる。

円盤状のそれは東口バスターミナルの上で急制動をかけ、その姿は空中でみるみる変貌し、怪異な生物の姿になる。

ガメラだ。

急停車する高架上の地下鉄銀座線の車両。逃げまどう群衆。猛烈な噴煙に包まれるバスターミナル。

ガメラの凶悪なまでのカッコよさを表現した屈指の名シーンです。怪獣映画というよりは、むしろ変型ロボットものの世界に近いような気も。撮影アングルは東口バスターミナル北側の、東映プラザ前あたりから。整備工事で街灯のデザインが変わってしまっているのが残念。

バスターミナルの乗降客は、真上からの噴煙に視界を遮られて、事態を把握できない。噴煙が収まると同時に、巨大な二本の脚が人々の頭上めがけて墜ちてくる。バスターミナルの鋪装を粉砕し、人々を吹き飛ばす、ガメラ着地の衝撃!!

バスターミナルは整備工事でだいぶ様変わりしてしまっているっす。特徴的な形の陸橋の乗降口はそのままなので、だいたいの位置は把握できますけど。東日暮里病院の看板がなくなってしまっているのは残念。

ギャオスの墜落とガメラ着地の衝撃で破壊された東急東横店東館の一階付近。収まった衝撃にふらふらと立ち上がる人々。

映画ではこの場所の、破壊された1/1セットが作られていました。映画では地面に墜ちていた『東横のれん街』の看板の在りし日の姿です。この前で腰を抜かしていた青年を演じていたのは、イリスのスーツに入っていた大橋明さん。

粉塵の中から、低いうなり声をあげながらゆっくりと立ち上がる巨大な黒い影。鋭い眼光で周囲を見渡すガメラ。

ガメラが立ち上がるシーンは、ちょうど一つ前の写真の『東横のれん街』入り口の前から見た構図だということが分かります。バスターミナルが改装されて、少し雰囲気が変わってしまっています。特徴的なガードレールも、『東日暮里病院』の広告(実際には西日暮里病院・GANAIさんの写真参照)のついたバス停標識もなくなっていました。

もう少し夜が更けてから撮影した同じ場所。映画での雰囲気はこれぐらいの暗さでした。電飾看板の光のとび具合もちょうどこんな感じ。

さらに、東急文化会館と渋谷駅の間の連絡通路の下から見た同じ場所。映画でも同じ構図がありました。

同じく、もう少し夜が更けてから撮影した同じ場所。

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