東急東横店壊滅
−渋谷− 5

渋谷駅の瓦礫の中で叫び声をあげる瀕死のギャオス。ガメラはそのギャオスにゆっくりと近付き、プラズマ火球でとどめを刺す。

だが、そのあまりにも強烈な威力は、渋谷駅と東急百貨店東横店を、群衆もろとも火炎の中に呑み尽くす大爆発となってしまう。

再び、渋谷センター街側から見た東急東横店。映画では、中央部の西館と東館をつなぐ連絡通路がギャオスの墜落によって破壊されているので、向こう側が見通せるようになっているっす。ちょうど東館と西館の間からガメラの姿が覗いていました。

遠景の火球発射から、近景の群衆を火炎が呑み込むまでを、間に数カットを挿入しながらも基本的に1カットで描ききる密度の高い描写は、まさに逃げ場のない恐怖を実感させるものだったっす。

炎に包まれるハチ公像。

「GAMERA1999+」を観た人なら、あの迫真のシーンが、なんとも素朴な方法で撮影されていたことを御存じと思うっす。

ハチ公像って小さいのな。アオリで撮影しようと思ったらしゃがまなきゃなんないの。

渋谷駅の東方、宮益坂の方向から、火の海となったハチ公口広場を遠望する群衆。その目前を左から右へとゆっくりと横切るガメラ。

ロケ撮影の実景にガメラと炎をマスク合成しただけのシーンですが、巧みに切られたマスクと、しっかりと色調を合わせて重ねられた素材が、日常に侵入した非日常を見事に画面上に再現していました。

ハチ公口側交差点。南寄り。

ハチ公口側交差点。北寄り。

写真左端から奥へと伸びている商店街が渋谷センター街。左寄りの建物が109。109から左奥方向に伸びる道が道玄坂。この方角の右奥に代々木公園やNHKがある。ガメラが向かっていたのはこの方向。

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