三番瀬(Sanbanze)と 谷潟  水地帯・湖沼静止水面の鳥

ハシビロガモ

ハシビロガモのオス ♀のハシビロガモ
写真左 オス、写真上 メス。 いずれもエクリプス 2000.11.11
ハシビロガモ
種 名 カモ目/カモ科/ハシビロガモ 嘴広鴨 Anas clypeata Common Shoveler
時 期 冬鳥。
形 態 L 500mm 嘴峰59-69mm 翼長217-252mm  尾長73-85mm ふ蹠32-37mm.
    雌雄異色 夏冬異色
    嘴が極めて大きく、先端がスコップ状になっているのが特徴。
    オスは、頭・頸部が黒緑色で、胸から背にかけて白く、背の中央部は黒色。 腹から下は濃い栗色。
    嘴は黒く、光彩は黄色。
    肩羽は白く長く伸び、先端は水色、黒色、白色の縦縞模様。 雨覆は水色で、翼鏡は金緑色。
    メスは、上面が黒褐色で、下面が黄褐色と黒褐色の斑模様。 喉は黄褐色。
    嘴は淡い橙色で、光彩は赤茶色。
    鳴き声: オスは「トュットトュット」「クスックスッ」メスは「ガーガー」
生   態
分 布 全北区。
    ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の中緯度地方に繁殖分布し、
    冬は両大陸南部とアフリカ大陸、中央アメリカに渡って越冬する。
    日本では、本州以南に冬鳥として渡来し、北海道北部で少数が繁殖する。

生息地 海岸の入り江、河口、内湾、潟湖、干潟、内陸の湖沼、河川、湿地、水田で生息し、特に海岸や沿岸の水系に多い。
    繁殖地では、タイガ地帯からツンドラ地帯まで広く分布。 プランクトンが豊富な湿地を好む。
採 食 浅い池で採食する。 嘴や首を水中に入れたり、逆立ちをして上半身を水中に入れ、水中のプランクトンや
    植物片などの水中浮遊物を幅の広い嘴で こしとって食べる。
    ほかに軟体動物、昆虫、草の種子なども食べ、特にプランクトンが好物。

繁 殖 繁殖期は、4-6月。 一夫一妻。 つがいで縄張り分散する。 カモ類中、つがいの結びつきが強いほう。
    縄張り防衛はオスが行い、メスはその縄張りの中で、採食する。
    巣づくり: メスが草丈が高くならない草地の窪みに、巣材の草の葉を敷いて皿形に巣をつくる。
    メスの綿毛を巣に敷き、産座をつくって産卵する。
    産卵: 1巣卵数は、8-12個。
    抱卵: メスのみが21-25日間、抱卵する。 早成性の離巣性。 雛が孵化すると、つがい関係は解消する。
    育雛: メスのみが給餌・子育てをし、雛は40-50日で飛べるようになる。

    非繁殖期: 干潟などでは大群でいる。
    求愛ディスプレイ: オスの小グループが首を水中に入れ、小円を描くように泳いだり、大きく広がったりを繰り返す、
    そこへメスが1-2羽入って行く。 メスの嘴をオスの嘴の嘴と合わせて、オスの嘴からモレる食べ物をもらう、
    求愛給餌をする。
ハシビロガモの採食
ハシビロガモのサブエクリプス

オスが、エクリプスから繁殖羽に換羽する中間(秋)で、
頭や体の部分の羽色が繁殖羽になりかけたようになる。
このときが、サブエクリプス。ハシビロガモの特徴の一つ。

完全な生殖羽になるのは、冬から春。

コガモの採食と同じように、幅の広い嘴でプランクトンを水ごと吸み、
こして食べます。 採食いているエクリプスのオス

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