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グインサーガ6 アルゴスの黒太子 ―THE EBONY PRINCE OF EALGOS―

ノスフェラスでの惨敗からモンゴール首都トーラスへ戻ったアムネリスを、パロのクリスタル公アルド・ナリスとの婚礼という、パロの国民感情を懐柔しようとするモンゴールの策略が待っていた。

一方、草原の国アルゴスではスカールによって、パロのリンダとレムスが生きているとの情報がもたらされる。アルゴスで戦禍を逃れていたパロの勇将ベック公は、パロ奪回の決意を固める。

ノスフェラスでは、グインがラゴン族の勇者ドードーとの戦いに勝利し、再びノスフェラスに戻ることを約束して、パロへの帰還の旅を再開するのだった。

パロではアルド・ナリスが密告によりモンゴールの手に落ちる。
そして仮面舞踏会の席でナリスとアムネリスは対面するのだった。

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いよいよ物語が中原へと舞台を移し始めた。
アムネリスに会ったナリスはなにか計略を思いつくが、ルナンに対し、
「まあ、私に任せておくのだな」
ナリスは呟くように云った。ふいに、かれは、低く笑いはじめ−それはじきに哄笑にかわった。
って嫌な奴である。（278頁）

1998/12/20更新