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赤い街道の盗賊 グインサーガ24
赤い街道の盗賊
―THE HENNA HIGHWAY HORDE―

ケイロニア、サルデスのユラニアとの国境地帯ではケイロニア軍2万とユラニア軍5000が膠着状態に入って1ヶ月が過ぎようとしていたが、グインの作戦の前にユラニア軍は全貌2万を明らかにしケイロニア黒竜騎士団の前に敗れ去る。
しかし、本当の戦いはこれからであった。
アンナの森に倒れたはずのユラニア軍が、生ける屍となって、ケイロニア軍に襲いかかってきたのだ。

一方、ノスフェラスから中原に戻ってきたスカールは、クムとパロの自由国境地帯の小さな街ザイムで静養していた。そこで最近名を馳せてきた「赤い盗賊」の噂を耳にする。赤い盗賊は、それまではただの小勢であったが、イシュトヴァーンと名乗る新たな頭首を迎え、各地の盗賊を統合して巨大な勢力へと変わりつつある、というのだ。
パロが本格的に赤い盗賊討伐のために街道警備隊を派遣すると聞いたスカールは、自らの身分を隠すためにザイムの街を旅立つ。しかし、そこへ噂の赤い盗賊が現われ、スカールの愛妻リー・ファはイシュトヴァーンの凶刃の前に命を落とすのだった。

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スカールが宿泊するザイムの宿の主人、カラム親方というのが、これまた赤い盗賊団についてむちゃくちゃ詳しい。
甥が守備隊にいて、その甥から聞いたということになっているが、いつイシュトヴァーンが、どんな風にして盗賊団をまとめていったかを事細かに話すのだ。弓を使って誰それを射殺し、誰にお酒を飲ませてどんな会話が交わされ、っておいおい、守備隊はそんなことまで知っているのか?ってカンジ。
中原の人が知っていることはもっと大雑把なことで、読者にはその場面をちゃんと物語として書いて読ませろ、といいたい・・・・・・。

んでリー・ファを殺してしまうイシュトヴァーン、このことが後々まで響くことになる(66巻参照)。
「おれは殺すつもりじゃ―おれはあの娘なんか―おれは、おれは、あ・・・・・・」(272頁)
って、イシュトヴァーンはもともと傭兵で今は盗賊。何をメソメソ言っているのか。

1999/09/05)