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アルセイスの秘密 グインサーガ28
アルセイスの秘密
―ARCANUM OF ALCEIS―

ガザ、ミーアンの砦をさしたる抵抗もなく突き進んできたグイン率いるケイロニア黒竜騎士団は、ユラニア首都アルセイスに迫る。グインは、ユラニアの猛将《青髭》オー・ラン将軍との対面を果たすが、ユラニアのケイロニア侵略の目的をつかむことができない。
ユラニア大公オル・カンとの対面も望めないと知ったグインは、夜の闇を利用して騎士団を進軍、アルセイス郊外の市城バルヴィナに至った。バルヴィナこそ、ユラニアの傀儡と化したゴーラ皇帝サウルの居城であった。
サウルは傀儡とは言え、ゴーラの皇帝であり、大きな権威を持っていた。サウルの協力を得たグインは、ユラニア大公オル・カンと対面する許可を得るのだった。

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サウルは7歳で即位して、70年バルヴィナに幽閉状態だ。んで、3番目の皇子として生まれた上、幼かったサウルがどうして即位できたか、述懐する。
「つまり、当時の三大公たちは、そのとき7歳だったから、わしに白羽の矢を当てたのだな。」(176頁)

さて、ここでちょっとした疑問が生じる。当時の三大公って誰のことなのか?だ。
単純に考えれば、ユラニア、クム、モンゴールの三大公ということになる。
って、思い出してみよう。モンゴールはサウルの騎士長だったブラド・モンゴールが建てた国だ。
彼は15巻「トーラスの戦い」で死ぬがその時の記述に「六十近い梟雄は、目を開こうともせぬ。」とある(15巻231頁)。
つまりブラド・モンゴールは60歳になるならずで死んだわけだ。そして、サウルが即位したのは70年前。
おわかりでしょ?
サウルが即位したとき、ブラドは生まれてもいないのである。
当然ながらモンゴール大公なんていないし、モンゴールという国さえあるわけない。
んではサウルが言う、当時の三大公とは誰のことなのだ?

1999/11/06更新