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修羅 グインサー69
修羅
―THE ACELDAMA―

モンゴール首都トーラスでは、イシュトヴァーンのモンゴールに対する過去の反逆罪を問う審問会が開かれる。
しかし審問はカメロンの外交手腕によりイシュトヴァーン有利に展開、告発がイシュトヴァーンを陥れようとする宰相サイデンの陰謀であることが露呈する。いつしかイシュトヴァーンの反逆罪からサイデンの陰謀へと審問会自体が移行し始めた時、サイデンの様子が一変。サイデンは、イシュトヴァーンが少年時代から現在に至るまでの行為を語り始める。サイデンには、イシュトヴァーンに妄執を抱いたまま死んでいったアリストートスの霊が憑依していたのだ。
錯乱するイシュトヴァーンの姿が、全てが事実であることを物語る。
復仇の念を顕わにするマルス伯。イシュトヴァーンの過去を知り呆然とするアムネリスとモンゴール陣営。
そして、遂にサイデンを斬ってしまうカメロン。
審問会は混乱し、その混乱に乗じて王宮を抜け出したイシュトヴァーンは、伏せていたゴーラ軍に合流。
事実上の指導者であったイシュトヴァーンやカメロンを欠いたモンゴール軍は、統制の取れないままゴーラに投降するのだった。

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アリストートスがこんな形で復活?してくるとは思わなかった・・・ってゆーか、これもどこぞの魔道師のせいなのか?
イシュトヴァーンとアムネリスは完全に決裂した。
「わが胎内のいとしの子の父はさきほど、死に絶えた。」(アムネリス275頁)
イシュトはカメロンからも見放されたようだ。カメロンがイシュトに従っているのは、カメロン自身の「どこまでもイシュトについていく」という、信念とも意地ともいえる理由でしかないのでは。
今後のグインサーガはナリスの反乱に向けて展開していくと思われるが、内部に亀裂を抱えたゴーラとともにどこまでやっていけるのかが気になるところ。

1999/12/11