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地上最大の魔道師 グインサーガ73
地上最大の魔道師
―THE MOST MIGHTFUL MAGUS―

ヤーンの塔に捕らわれていたヴァレリウスは、世界の三大魔道師の1人、《闇の司祭》グラチウスによって救出される。
グラチウスは、彼が組織する「暗黒魔道師連合」、キタイの暗殺組織「望星教団」、ヴァレリウスの所属する「魔道師ギルド」が連合して、ヤンダル・ゾックに対抗する必要性を説く。ヤンダル・ゾックの強大さを再認識したヴァレリウスは、仲介となって魔道師ギルドを説得。ここに、お互い敵対してきた魔道師ギルドとグラチウスは手を組むことになる。

そして、アルド・ナリスは、竜騎兵の登場により、クリスタルがヤンダル・ゾックの手中にあることを実感。グラチウスとヴァレリウスの協力を得て、ランズベール塔からジュニュアのヤヌス神殿へと拠点を移す。
ナリスと束の間の再会を果たしたヴァレリウスだったが、彼にはもう1つの使命があった。
それは、ヤンダル・ゾックの脅威に対する《大導師》アグリッパの動向を探ることであった。

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地上最大の魔道師、結局誰のことなのかはイマイチ謎(^^;;
グラチウスが自らを「地上最大の魔道師」と称する場面もあるが(P.112、「わしは<闇の司祭>、地上最大の魔道師グラチウスだよ」)、アグリッパの存在を危惧する点からも、アグリッパの方を最大と考えても間違いなさそう。また、ヤンダル・ゾックを地上最大とするか、別世界からの存在として対象外とするのか悩むところか。

グラチウスが出てくると、なんでもネタばらししてくれるのでありがたい。しかしながら、イシュトヴァーン王誕生の背景にアグリッパが動いていたとは、これが真実ならば(多分真実)意外。ってアグリッパがこんな形で介入してくるとは思ってなかった。んで、ロカンドラスは入寂、だそうだ・・・。

ほんでヴァレリウス、ユリウスやグラチウスの前で毅然とした態度をとる割りに、ナリスを姫呼ばわり。30の男を姫と呼ぶのをどうかとも思うが・・ちなみにヴァレリウスは魔道師ギルドナンバー10らしい(P.71)。

んで、ナリス。以前はなんでもお見通し的な所があったが、今回ばかりは「ヤンダルの手の内で踊らされている」ことへの不安を隠せない。彼らしくない、といえばらしくないなぁ。中原の運命を背負う、とかいう割にはゾンビーオヴィディウスに追いつめられると、「覚悟を決めろと言うことか」とか「自決する」とか言い出す。まぁ、剣を取って戦えないならば、捕まるよりは自決、ということかも知れないが、決起して2日かそこらで諦めムードはヤバイじゃろう。まぁ、カレニア軍が援軍として到着し、無事ジェニュアに着いた途端、「生きていたいと思うようになった」とか言うぐらいだから安心か?

後書きでは、どうやらグインサーガのヤオイ本を夏コミで出すと書いてあった。今度はどうやらナリスとヴァレリウスっぽい。うーん、やめて欲しいなぁ。後書き中の「読みたくない人は買うのをやめなさい(笑)」「当方は一切責任を持ちません(爆)」的な表現が妙に鼻につく・・・・・・。

2000/07/20更新