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グインサーガ77 疑惑の月蝕 ―EARIE ECLIPSE― |
クリスタルの北方、ルーナの森付近で衝突したナリス軍とレムス国王軍。しかし、アルド・ナリス自害の報を前に両軍は動揺していた。そこへ、スカールが草原の民による精鋭部隊を率いて現れる。
スカールは、ナリスへ援軍するべく、アルゴス王の反対を押し切って参戦してきたのだった。結果、ナリス軍の形勢は一気に逆転し、国王軍への反撃に成功する。
しかし、アルド・ナリスが自害した今、軍の存続意義自体が揺らぎ始めていた。
「これは何の茶番だ」
横たわるナリスの遺骸を目の前にしたスカールはヨナに問いかける。
しかし、ヨナはただ冷静にナリスの遺言を伝えるのだった。
それは、ヤンダル・ゾックからパロを救出するための総大将の任を、スカールへ依頼するものだった。
一方、アルド・ナリス自害の情報は中原を駆け巡った。
ゴーラ新体制を目指してモンゴールの粛清、新首都建設に傾倒していたイシュトヴァーンは、ナリス復仇を理由にパロ侵攻の野望をめぐらせる。
そしてケイロニア。王グインは、12選帝侯会議で事態の真相解明の必要性を説くのだった。
しかし、知らせを聞いたマリウスは激しく動揺し、ケイロニアを出奔する。
そして、ある夜、真相を突き止めるべく、ヤンダル・ゾックの密命を帯びた魔道師がナリスの遺骸に近づく。
ヨナや魔道師たちは彼を食い止めようとするが、意外な力の差に苦戦する。
そのとき、ヨナや魔道師たちを救ったのは、アグリッパとの邂逅から帰参したヴァレリウスだった。
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ナリスは本当に死んだのか?なわけないよなぁ・・・
って、真相は次巻ということらしいけど、ホントに死んでたらすごい。前巻でも服毒シーンとか全くなかったし。
結局はまた「こんな時のために仮死状態にする毒を用意しておきました」ってことなんだろうけど。
まぁ、自害情報流布でひとまず停戦、スパイは露見、ヴァレリウスは帰還、さらにスカールは参戦と、ナリスの思惑通りってことなんだろうなぁ・・・国王軍の騎士だって本心からレムスに味方しているわけではないみたいだし、なんか、一気に順風満帆、未来は明るいぞって感じなんだけど、こんなんでなんでナリスは死ぬことになるんだろう?
しかし、ケイロニアなどには、ナリス自害の情報がパロからの早馬で知らされるらしい(P.188)。
早馬って何日ぐらいでパロ、ケイロニアを行くんだろうか?って早「ウマ」ではないのか。
んでも、マリウスの出奔・・・マリウスってこんな奴だったのかなぁ。結局キタイでの体験とかってなんだったんだろう?
なんか28、9のはずなんだけど、思春期の若者みたいなこと言ってるぞ。
んで、グインとハゾスの会話で、いつかはケイロニアを去ることがあるかもしれないというグインの台詞(P.243付近)が意味深。
んで、レムス軍はナリスが自害したと聞いてすぐに停戦条約なんか結んでいるけど、どうなんだ?ヤンダル・ゾック。
敵が総大将を失った今が攻め時だとは思うけど。
んで、イシュトヴァーン・・・うーん。カメロンとの関係も本格的にやばくなってきた。
ちなみに、ゴーラの首都はイシュタール。宮殿の名前がイシュトヴァーン・パレスだそうだ。
ほんで、ナリスの自害は、イシュトヴァーンがモンゴールからイシュタールに戻ってきてから、およそ2か月後のことらしい(P.158)。なんか時間感覚がなくなるなぁ。
76巻「魔の聖域」で、ケイロニアでのグインとハゾスの会話(P.21-22)では、イシュトヴァーンはモンゴールから戻ったばかりと言われている。この直後のシーンでは、同時期の事件としてナリスがジェニュアから逃亡しており、その夜にナリスは自害する。
ちなみにこのときのグインとハゾスの会話では、ハゾスはナリスを「アルド・ナリス」と呼ぶが、77巻になると突然「ケイロニア宮廷ではナリス王子と呼ぶことになっております」などと言い始める・・・なんじゃそりゃ?
さて、「戻ったばかり」という期間がどのくらいの期間を指すのかわからないが、ナリスの反乱はいつ起こりどのくらいの期間行われているのか・・・
クリスタルパレスに向かったヴァレリウスがつかまる(71巻)、グラチウスに救出されてそのままアグリッパ捜索・・・帰ってくる(77巻)・・・そんな日数はかかっていないだろう。なんかどこで何が起こっているのか、わかりそうでわからない小説だ。
2001/02/12更新