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ルアーの角笛 グインサーガ79
ルアーの角笛
―RUEAR REVEALE―

ナリスの内乱から始まったパロの政変は、内戦へと変容しつつあった。
そして、レムス国王支配下のパロとナリス支配下の神聖パロ、2つのパロ王国の誕生に、中原は震撼する。

ここに、外国内政不干渉主義を通してきたケイロニアもついに動き出した。
ケイロニア王グインは、2万5000のケイロニア軍を率いて南下。
グインの狙いは唯1つ、ナリスに直接会って「中原の危機」「ヤンダルゾックの介入」という事実を確かめることにある。

一方、ゴーラ王となったイシュトヴァーンも3万の軍勢を率いて南下を開始。そこへ、旧クムおよびユラニアの残党5000を率いたクム公子タルーの軍勢が現れる。

■■■

グインが直接指揮をとってパロへ侵攻を開始。シルヴィアが言う。
「なんだって、ケイロニア王のあなたがいかなくちゃいけないの。何のために十二人もじじいの大将がいるのよ。そいつらにまかせたらいいじゃないの」(p.65)
もっともである。

軍備で決定打に欠くナリス@神聖パロ王国。誰を頼るべきか。
レムスに公子アドリアンを人質にとらわれているとはいえ、レムスにもナリスにも味方するわけではないカラヴィア軍。
密約があるとはいえ、信用できないイシュトヴァーン。
ヴァレリウスは言う。
「こうなると、まったく誰も信用できないな。信用できるのはケイロニア軍だけか」(p.277)
って、ホントかよ。
かつて黒竜戦役でパロが大敗した原因のひとつは、ケイロニアが同盟を破ってモンゴール軍の通過を許したからであるし、今回も突然不干渉主義を打ち捨てての進軍である。
率いているのはグインだけど、このグイン、かつてケイロニアの軍律を犯してユラニアに進軍したことがある。結果はケイロニアのためになったわけだけど、今回ナリスに味方することがケイロニアの利になるかどうかはまだわからないのだから、ナリスに味方するとは決まっていない。
中原の平和と秩序を守るため、レムスのパロ、ナリスの神聖パロ、この2つをケイロニアに統合しちゃうかも知れないじゃん・・・
何をもって信用できるのか。

2001/06/24更新