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劫火

グインサーガ84
劫火
―THE FIRES OF FATE―

グインはケイロニア軍を率いてサラミスに逗留。リンダはマルガへと入り、ナリスに再会する。
だが、リンダがヤンダル・ゾックに操られている可能性を否定できないヴァレリウスは、リンダとともにグインを迎えにいくことで、ナリスの元からリンダを引き離す。

一方、スカールを追ってパロを離れようとしていたリギアは、森の中を不気味に進軍する一軍に遭遇する。マルガを襲おうとしているイシュトヴァーンのゴーラ軍だった。
リギアは、マルガへイシュトヴァーン軍のことを知らせようとするが、森の中で迷ってしまう。
そこへ、アル・ディーンことマリウスと魔道師イェライシャが現れ、リギアをマルガへと転送するのだった。

マリウスとナリスの再会が期待されたが、マリウスはこの場に来て、ナリスに会うことに怖気づいたかのように、グインのいるサラミスへと向かってしまう。
そして、ナリスに急報を告げるリギア。だが、時すでに遅く、夜明けの迫るマルガは、イシュトヴァーン軍の放った炎によって包まれていた。

■■■

イシュトヴァーン、彼はすっかりヤンダルの傀儡になってしまった(かのようだ)。
なんかゴーラ兵の信頼も落ちてるし、マルコもかなりいぶかしがっている。すべては魔道のせいじゃ仕方ないって?
ってゆうか、マルコって、信用できるのはお前だけだとかイシュトヴァーンに言われて、単身マルガにナリスの真意を確かめに向かったはずなんだけど(83巻P.147)。
今巻ではいつのまにかイシュトヴァーンのそばにいたぞ・・・どうして?
んでも、83巻では、グインはイシュトヴァーンのマルガ奇襲を防ぐためにサラミスに入りたいといっていた(83巻P.66)。
さらに、ケイロニアの斥候は、イシュトヴァーンは半数(1万5000)をダーナムに残し、残り半数でマルガへ進軍を開始と告げている(83巻P.77)。
でも結局はイシュトヴァーンは3万でずっと行動しているんだよね・・・スカールとの激突のときも3万だったし(全然兵が減らないのも不思議だけど)。
大丈夫かケイロニアの斥候。
つまりは、イシュトヴァーンは、ケイロニアの動きよりも速く、ケイロニアの情報をかく乱しつつ全軍で奇襲をかけ、マルガを襲ったということでいいのかな。
さすがだ・・・というかこれもヤンダルの魔道のおかげなのか?
って、妊娠しているアムネリスってどうなったんだろう?すでに子供生まれていたりして・・・
推測では、アムネリス妊娠発覚(64巻ゴーラの僭王)から半年程度だからもうちょっと先か?

んで、リギア。森で迷うなよ(^^;)ってゆうか、いくらなんでも夜の森を一人で旅しているのはどうかと思うけど。
イェライシャ、何が魔道十二条のおきてだ!ヴァレリウスにイシュトヴァーンの奇襲を告げて応戦させることはできない?だとお。
「ひとの運命にみだりに干渉、介入すべからず」(P.195)とはよく言ったものだ。
ヴァレリウスをアグリッパに会わせて、ナリスを魔道で仮死状態にして、マリウスをかくまうことはOKなのか?謎だ、魔道十二条。
んでマリウス、いい加減にしろよ!

なにがなんだかわからなくなってきたグインサーガ、外伝と会わせて100巻達成、といったところ。

2002/04/21更新