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魔球の攻防

グインサーガ91
魔宮の攻防
―THE BESIEGED BLAZE―

クリスタルへ偵察へ行っていた<闇の司祭>グラチウスが、首だけの姿となって逃げ帰ってくる。
グラチウスは、クリスタルパレスに張り巡らされた魔道の力による結界の危険性を説くが、グインはクリスタルへの行軍を決行する。
クリスタルではパロ正規兵との衝突が起こるが、中原最強を誇るケイロニア軍の前にパロ兵は敵ではなかった。

そして、ついにグインはクリスタルパレスへとやってくる。
魔道の罠を危惧し、踏みとどまるグインの前に、パロ国王レムス1世の使者を名乗るものが現れ、レムスからの伝言をもたらす。
それは、レムスはアモンに支配されており、アモンが眠りに入っている今、レムスを助け出して欲しいというものだった。
罠かもしれないと知りつつ、グインは竜の歯部隊を率いてクリスタルパレスへ侵入し、レムスに再会する。
だが、レムスにはアモンが憑依しており、アモンがついにその姿を現す。
彼は、自分が遥か太古より存在した、ヤンダル・ゾックをもしのぐ力を持つ精神生命体であること、ノスフェラスに眠る星船やグインが紅蓮の島で見た巨大な幼児はアモンの同胞であったこと、アレクサンドロスとグインの共通性、グインがすでに罠にかかってアモンの内部に引き込まれたことなどを告げ、グインのアモンへの忠誠、古代機械をアモンのために操作することなどを要求する。
精神生命体であるアモンでさえ、古代機械のバリヤーを通過することはできなかったのだ。
(1巻P.180では、リヤ大臣と乳母のボーガンが簡単に古代機械に触れているけどね。このときモンゴール兵がやってこなければ、リヤ大臣の手が狂って座標がずれることもなかったかもしれない・・・)
グインは、竜の歯部隊とアドリアンの身の安全と引き換えに、アモンの要求を呑む。
狂喜するアモンに連れられて、ヨナと共に古代機械の前へとやってきたグインは、アモンに告げるのだった。
「俺は、たったいまから、この機械を壊す」

■■■

うーん、90巻末で空から降って出た巨大な首って、グラチウスが変化して(?)現れただけだった。なんじゃそりゃ?
闇の司祭も地に落ちたなぁ・・・人前にはひょいひょい現れるようになっちゃったし、しかも顔だけ巨大化して・・・ついにはユリウスのことをユリちゃん呼ばわり・・・(P.25)
かつての威厳はどこへやら。
結局グラチウスもヤンダル・ゾックも、闇の司祭だ、竜王だって格好つけたわりに、しゃべるだけしゃべって自らの品を落としたってことか。
アモンもかなりの饒舌だが、二の舞にならなきゃいいけど、って3度目の正直か?
んで、アモンのネタばらしによると、古文書に、アレクサンドロスの顔は動物の頭部(アモンは豹頭だったと推測するが、実際には何の動物かは限定していない)に似ていたと書かれているらしい。
ナリスやヨナはその古文書のことを知らなかったのだろうか。知っていたとしたら、グインとアレクサンドロスの関連性を考えたことはなかったのだろうか。
ましてや調整者のことさえ知っているアグリッパ大先生はわからなかったのか。

んでもなぁ、アモンが古代機械を欲しがる理由がよくわからない。世界征服?なんかショッカーの幹部が世界征服じゃぁ、って叫んでいるのとかわらないじゃん。はなはだ陳腐である。
生まれ故郷へ帰りたいヤンダルのほうがわかりやすい。
古代機械を使えば、異世界だろうが異次元だろうが、瞬時に移動できるメリットはわかるけど、一方通行なんでしょ?
しかも、一度に転送できるのは3人ぐらい(グインとリンダとスニ)が限度なんでしょ?
帰ってこれないどこでもドアなんている?

んで、結局クリスタルへ向かっているはずのゴーラ軍、イシュトヴァーンはどうなったんだよぉ。
なんかグインに考えがあって、先行しているんじゃなかったのかよぉ。

さて、グインは古代機械を壊すだろうか?
ま、壊さないだろうね。仮死状態(またかよ)にするんだよ、きっと。古代機械は機械化生命体(?)みたいな感じだったので、まんざらでもないと思うぞ。
こんなこともあろうかと、古代機械仮死状態装置を作っておいたのです、グイン。By ヨナみたいな。

2003/08/26更新