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ドールの子

グインサーガ95
ドールの子
―DOALIEN THE DOOMED―

復興の兆しが見え始めたパロ。聖王妃リンダの元にケイロニアから会見の要請が届く。
表向きは、グインの消息についての詳細な説明を要求するものであったが、実際は、ケイロニアを出奔したマリウスと、パロ王家およびケイロニア皇帝家の血をひくマリニアを抱えた両国の将来を決定付けようとするものだった。
リンダから相談を受けたヴァレリウスは、ケイロニアとの交渉に向けて動き出す。

そして、ケイロニアでは、姿を消したケイロニア王グインのほか、新たな問題が持ち上がっていた。
それは王妃シルヴィアの性癖であった。
彼女は、下男を寝所に忍び入れ、淫らな生活を送っていたのだ。

一方、イシュタールに戻ったイシュトヴァーンは、アムネリスの遺児ドリアンに対面する。
生まれると同時に両親に捨てられたという過去を持つイシュトヴァーンは、「捨てられる」ということにトラウマを持つが、子供を生んで自殺するというアムネリスの行為と、残されたドリアンに、自分の姿を重ねて大きく動揺する。
また、イシュトヴァーンの背信とアムネリスの死を背景に、ゴーラに反旗を翻すモンゴールが予断を許さない状況にあったが、カメロンは1つの打開策を練りだした。
それは、アムネリスの血を引くドリアンをモンゴール大公として擁立することで反乱の沈静化を狙い、同時に、イシュトヴァーンのもとからドリアンを引き離すというものだった。

■■■

さて、パロ。
レムスは半狂人と化して幽閉中。なんか復活の余地なし?
ヴァレリウスはナリスの後を追いかけるどころではない。なんだったんだ、あの2人は・・・
でも、ナリスが死んだおかげで、2人が見つめあいながらいつまでもしゃべりあっているようなシーンはなくなった。
とはいえ、リンダとヴァレリウス、マリウスとヴァレリウスの会話も長いなぁ。何度も同じことを繰り返し言っているように思える。さっきからその話ばかりじゃん!みたいな。
マリウスは・・・ダメだね、やっぱり。
んで、妙に好青年、美男子になってしまったアドリアン。なんだかなぁ、こんなやつばっかり。
パロ王家存続のため、リンダの新しい旦那を探したいらしいけど、アドリアンでいいじゃん、この際。
って、ベックの子供、娘だっけ?には王位継承権はないのか?

ケイロニア。
マリウスのことをバッサリ断ち切ったオクタヴィア。あんなにラブラブだったのにね・・・結婚しちゃえばそれまでの恋も冷めるか(ってそうゆうことじゃない?)。
シルヴィアもなぁ、なんかかわいそうだけど、このままダメダメ扱いなんだろうね。
王宮での淫らな色恋沙汰なんて、(本当の)歴史上は珍しくもないけど、なんで中原の国々って、こうも高潔好きなんだろう。
だいたい、アキレウスだって浮気かなんかして生まれたのがオクタヴィアじゃなかったけ?そこに愛があるかどうかってこと?(笑)

グインは相変わらず行方不明だけど、この時点でどうなっているんだろう?
時系列がちょっとわかりづらいのでなんともいえないのだけれど、本巻はグイン消失から1か月半程度から始まり、2か月が過ぎようとしているという表現で終わる。
ということは、前巻の最後、グインが帰ってきたところに追いついたぐらいなんだろうか?

とりあえず残り5巻。スカールは出てこないし、グインは記憶なさそうだし、どういうケリをつけるんだろう・・・なんの区切りもなく101巻につながるのかな・・・。

2004/06/19更新