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グインサーガ100
豹頭王の試練
THE PILGRIMAGE OF THE PANTHER-KING

反乱軍の掃討に一応の結果を得、グインを捕らえたゴーラ軍は、イシュタールへと帰還すべくルードの森を突き進む。
虜囚となったグインの処遇は過酷なものであったが、兵の中には畏敬の目を向けるものもあった。
ある夜、グラチウスが現われると、ゴーラ軍から脱走することを勧め、助力を申し出るが、信用しないグイン。
そこへイェライシャが現われてグラチウスを追い返す。
イェライシャも助力を申し出るが、グインはやはり固辞するのだった。
その後イシュトヴァーンに呼ばれて会話を交わすが、記憶があやふやなため、イシュトヴァーンに違和感を抱かれる。
イェライシャの念話によって窮地を脱するものの、記憶喪失を隠し通すことに自信をなくすグイン(笑)
(結局イェライシャ頼みなわけだけど、助力の度合いを選べるってのもたいしたもんだよね・・・・・・)

そして次の夜。夢の中、暗い森の中に1人立つグインに、何者かが語りかけくる。
声の主に任せれば、記憶を取り戻すことができるというのだった。
自由を奪われ、大地に沈みゆく体。意識を失いかけたグインの脳裏に歌が響いてくる。
グインを捜し求めるマリウスの歌を耳にしたグインは、目を覚まし、何者かからの呪縛を断ち切った。
マリウスのもとへ行く。明確な目的を見出したグインは、見張りの兵を手にかけると、剣を奪い、脱走する。
だが、グインの前に死霊の群れが立ちはだかる。
多勢に無勢。危機に瀕したグインを救ったのは、スカール率いる騎馬の一団だった。

■■■

いやぁ、100巻です。
ということで、それなりに思うところはあるわけですが、その辺は後日まとめます。

「豹頭王の花嫁」ではなかったんだけど、「豹頭王の試練」という、グインサーガ構想当初に予定されていたタイトルを持ってきたというところかな。
ってもなぁ、まぁ、緊縛ってなもんですよ、豹頭王の試練ってゆーのは。
他にも「豹頭王の追放」とか「ラゴンの反乱」とか「カリンクトゥムの扉」とか「ランドックを求めて」とか「ノスフェラスの彼方」とか、とかとか、あったと思うけど、どんなもんなんでしょ。いつ出るんでしょ。
最終巻「豹頭王の花嫁」は、「はい、おまたせー私です、うふふ」みたいな、なんかよくわからんけどガックシな話だったりして(笑)

久々登場(?)表記ウマ。
グインサーガでは、ウマはウマであって、馬同様の馬ではない生物。ってなことになっていたのが、いつのころからか馬って表記になっていた。
今回1話の冒頭で出てきましたよ、ウマ。
前からウマに戻っていたのかもしれないけど、へぇ、ウマに戻ったんだって改めて思ったら、2話で馬に戻りました。
まぁウマに乗ったり馬に乗ったりしているのかもしれないけど・・・・・・
ついでに、緊縛グインは「あわや馬上から転げ落ちそうになったり、一回は事実ふりおとされそうにな」(p.240)ってます。
転げ落ちようが振り落とされようが、沈んだりもぐったりの世界ですよ。

あー、そうそう、グインの記憶はまだ戻っていないらしい。
というか記憶回路が壊れちゃって、接触不良。叩くとときどき思い出すみたいな感じ。

ほんでイシュトヴァーン。前巻の最後では怒り大爆発でした。
「俺はもう決して許さねえ。お前は俺の敵であることを選んだ――今度こそ、最終的に、お前は俺の敵であることを選んだんだ。もうよくわかった――俺はもう、二度と――俺はもう、二度と決して!」
そんな彼も今回は、
なにごともなかったかのように(p.162)
だそうです・・・・・・前後の文章には、イシュトヴァーンはそうゆう性格なんで、みたいなことが書いてあるけどね・・・・・・
前巻読み終わったときは、グインとイシュトヴァーンとの間に、絶対的な破綻を予想していたんだけどな。
なにごともなかったかのようで、グインもイシュトヴァーンの豹変振りに慣れたっていうんじゃどうしようもない。

んで今回、グインはまたイシュトヴァーンのもとから脱走しちゃったんだけど、逃げませんって約束は結局していないんだよね。
イシュタールに着くまで逃げないって約束してくれ、ってイシュトヴァーンは言っていたんだけど、途中から話がナリスのことになっちゃったりしたもんだから、記憶があやふやなグインはお茶濁して、疲れたから休ませてくれとかいって去っちゃうし。
なんなんだろう、彼らの会話って・・・・・・
イシュトヴァーンも、約束取り付けてから返せよ。そのために呼んだんだろうから。

さて、マリウスの歌のテレパシー効果は初登場ではなかろうか。
彼もパロ王家の人間なので、そんな技を持っていてもおかしくはなかったのだけれど、なんか唐突。
今まで使わなかったというより、冒険の途中でレベルが上がって、新たな技を取得したと考えた方がまだ良いか。
ってゆうか、彼の歌に皆が魅了されるのは、歌の技量ではなく魔術のせいだったとか?

ほんで、グインを苦しめた謎の声。
声の主はまぁヤンダルだと思うけど、対してグイン、お前は誰だ、って・・・・・・・このまま七人の魔道士まで引っ張るのか。
けどアレだねぇ。
グラチウスだのイェライシャだのヤンダルだの、出てきては助けてやる、助けてやるばっかし。
毎回断られているんだから、なんかもうちょっと違う条件出したら良いのに。
リンダといいことさせてやる、とかいったら結構喜ぶかもよ。
んでグインも助けを断っている割に、イェライシャやマリウスやスカールに助けてもらっているじゃん。
なんつうか困ったやつだよね、グイン。助けはいらぬ、とか言っているくせに、助けてやらないとダメ、みたいな。

んでスカール登場。101巻のタイトルは「北の豹 南の鷹」だそうです。
まぁ2人が会うことはずっと期待されてきたんだけど、今となってはどーなることやら。
スカール、どんな秘密持っているのかなぁ。
いきなり自慢げに「グル・ヌーには星船が隠されているのだ!ずがーん!!」とか言い出して、記憶喪失のグインが「マジですかー」とかって驚いたら・・・・・・読者も驚くね。
ちなみにハンドブック3巻の質問100の中でこー言ってます。

Q13 グインサーガを書いていて、予定していなかったのに起こった、もっとも予想外の出来事はなんですか?
A13 百一巻のアレ(爆)

Q37 気に入っているシーンは?
A37 百一巻のあそこ。

101巻のアレとあそこ。たいしたことない方に100カノッサ。

ついでに

Q41 アストリアスはどうなってしまったのでしょう?
A41 ・・・・・・・・・・・・逃亡。

ガックシ

ほんでギネスブックにも載らなかったみたい。トホホ

2005/04/17更新