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湖畔のマリニア グインサーガ104
湖畔のマリニア
―Marinierre by a mere―

マリウスがグインの過去を語りまくったり、自由開拓民の娘の相手をして食料を調達してきたり、謎の騎士団を見かけたりしながら山岳地帯を旅するグインとマリウス。
今日も食料を調達すべく、単独で集落を探すマリウスは、湖畔にたたずむ小さな家を発見する。
そのころグインは、謎の騎士団を探していると思われる5人組を見かける。
さて、マリウスが湖畔の家を訪ねると、ミロク教に帰依し、質素な生活を送る若くかわいい母親と、2歳半になるというその息子が住んでいた。
母親のかわいらしさに興味を示すマリウスだが、高貴なものに仕えたことがある様子や、子供の勝気な雰囲気、そして面影から、この家族の正体についてひとつの答えを抱いた。
グインをともなって再度家を訪ねたマリウスは、女性に身元を問いただした。
彼女こそ、かつてアムネリスに仕えていたフロリーであり、息子はイシュトヴァーンの子供スーティ(本名は父親と同名のイシュトヴァーン)であった。
数奇な関係にある彼らだったが、フロリーに温かく迎えられくつろぎのひと時を送る。
そして翌朝。
湖の反対岸にあるという集落へ物資の調達に行くというフロリーについていくマリウスは、彼女に口説き迫るが、フロリーの貞潔の前に断念。
フロリーが集落で用事を済ませ、マリウスが人々に歌を歌って聞かせていると、謎の騎士団が突然現れ、3日間の宿泊を要求してきた。
さらに、その騎士団を追っていた5人組も登場。騎士団は「光団」といい、リーダーは顔をすっぽり覆った銀仮面をした男で「風の騎士様」と呼ばれていた。
光団は、イシュトヴァーンの元からモンゴールを開放すべく立ち上がったものたちだった。5人組は、光団に入隊すべく、彼らの後を追っていたのだという。
光団が略奪を働くような様子もなく、まずはグインに報告すべく、マリウスとフロリーが家へ戻ってくると、グインはすっかりスーティと打ち解けていたのだった。

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えーと、今回はおもしろかったです。いやぁ、久しぶりにワクワクしちゃった(笑)
フロリーがこんな形で出てくるとは。って、天野イラストの印象しかなかったんだけど、今の丹野イラストになったらかわいくなってた・・・・・・。
まぁ、以前から栗本さんはフロリーは生きてますよって言ってたから、出てくるのはわかってたけど、唐突といえば唐突だし、都合が良いとも言えるかな。
んでも、今後、フロリーとスーティこと小イシュトヴァーンが、どんな風に物語に絡んでくるのか興味深い。
それになんといっても、風の騎士様ですよ!銀仮面の男。
誰?
まさか!
やっぱ、彼ですか?え?彼、出てくるの?忘れられてなかったんだ?
マリウスを見ていぶかしがるなんて、いやぁ、彼っぽい。彼が捕まった原因はマリウスだったからね。
ハンドブック3巻での、彼の行方に対する答え。「逃亡」ってのは、本当に逃亡して出てくるってことだったのか!へぇ。
って、彼だとしたらどうやってこうなっているのか、ちゃんと語られて欲しい。

って光団。なんか同じところをぐるぐる回っていたんだろうか?馬で走ってどこかへ行ったくせに、グインたちより遅そうなんだけど。
迷ってた?ってゆうか、何しているの?次回を待て?

んで、話の展開としては新風巻き起こるって感じで良かったんだけど、余計に感じる部分や突っ込みどころも多かった。
まず冒頭からだけど、マリウスが女とやって食料やお金もらってますみたいなエピソード。いらないんじゃない?
そんなこと、彼は前から言っているから読者としては知っているわけですよ。
わざわざ改めて描く必要もないでしょう。
ってゆうか、終盤、マリウスがフロリーに迫るシーンもあるけど、なんのためのエピソードなんだろう。
「こんなかわいいお乳をして」(p.238)ってなんかおっさん臭っ!
マリウスを嫌ってくれってことなのかなぁ。マリウスって30ぐらいだっけ?妻も子供もいるけど、かわいい女の子見ると、やりたくなっちゃうんんです、ってキャラが前面に出ているんですけど。読者サービスのつもりなんだろうか?謎。

森の中で光団を目撃したグインとマリウス。第2話は、「その、数日後であった」で始まる(p.85)。
そしてグインが、光団を追う5人組を見かけるわけだけど、p.100、「昨日のあの謎めいた騎士団の仲間なのかどうか」・・・・・・って数日後なのか昨日なのか・・・・・・。

さて、スーティ。フロリーは彼のことをこう紹介する。「この子、まだ口がまわりませんの。ですから、自分のことをスーティっていいますのよ」(p.113)
その後、マリウスと遊びながらスーティが叫んだ一言。「スーたんの勝ちィー」(p.116)
自分のことスーティなんて言ってないじゃん・・・・・・しかも次からは「すーたん」で表記も違う。

フロリーに、グインの分の食料ももらおうとしてマリウスが言ったセリフ。
「ぼくの――あの、犬がいるんだけど・・・・・・中に入れるわけにはゆかないけど、ちょっと食べ物だけわけてもらえる?」(p.126)
犬って・・・・・・他の場所でもこう言っているのかなぁ。
その後、グインを見たスーティが「おつむがいぬさんみたい」(p.176)って・・・・・・豹だからどちらかというと猫っぽくないのかなぁ。

フロリーのセリフ「アムネリスさまのもとを出てからこっち、三年のあいだ」(p.180)って言うけど、スーティが2歳半。妊娠10ヶ月として・・・・・・ちょうど3年ぐらいか。

娘マリニアの年齢を聞かれたマリウスのセリフ。「い、いくつだったかなぁ」(p.212)って、ぜったいマリウスを嫌われ者にしようとしている。

p.235。マリウスはいけしゃあしゃあと――少なくともヴァレリウスあたりが見ていでもしたら、確実にこの形容詞を用いたであろう――囁いた。
って、いけしゃあしゃあって形容詞なの?

p.244。マリウスのセリフ。「ぼくはアムネリス大公というひとは全然面識もなにもないけれどさ」って、そうだっけ・・・・・・そうかも?

2005/10/08更新