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グインサーガ109 豹頭王の挑戦 ―PLAYACTING THE PANTHERKING― |
タルドの宿に現れたのは、スイランという傭兵だった。彼は、宿に泊まるグインを旧知の仲間と勘違いし、尋ねてきたのだった。
マリウスの不注意な発言から正体がばれかけるグインだったが、旅芸人の出し物としてケイロニア王に変装していると咄嗟にウソをつく。
スイランはひとまず納得し、その場を去っていく。
一行は、グインのウソから出た名案として、旅芸人の一座としてパロを目指すことを決める。
グインとリギアの剣技、マリウスの歌、スーティの無邪気な演技などで一座は人気を得、タイス、ルーエといった町々で大成功を収めた。
ルーエでは、一行を追ってきたスイランも仲間に加わる。
そして、ルーエを旅立とうとした朝、一座の人気を聞きつけたタイス伯爵からの使者が現れ、一行をタイスへと招くのだった。
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■今回はマリウスやグインも楽しそうで愉快な話でした。話は全然進まないけど・・・・・・。
って、話が長いんだよなぁ。
スイランの生い立ち(?)、旧友ノーマドとの関係なんか延々語ってくれなくていいし、宿の飯は足りているかとか、グインは体が大きいから衣装の準備が大変だとか、馬車を引くために買ってきた馬の名前は何にしようかとか、もう余計。どこをどう通ってパロへ向かうかなんか、マリウスの考えを逐一書かなくていいって。悩んでいる、の一言でいいじゃん。そこらじゅうで声をかけてくる街の人々の声をいちいち教えてくれなくてもいいよ・・・・・・少しは必要だろうけど、行く先々で繰り返されてもウザいって、ホント。「マリウスや、あんたはホントに歌がうまいねぇ」「巻き毛がくるくるしていてかわいいねぇ」「グインの筋肉はすごいねぇ」「あんなの抱かれたらどうなっちゃうんだろう」ってどこ行っても言ってることはみんな同じだし。
さっさとパロへ着いてくれないかなぁ。そして、こんな風にやってきたんだよって簡単に説明して終わってくれないだろうか、今回のような話は。
いろいろと描写してくれてもいいけど、1巻まるまる使う必要はないじゃんね・・・・・・。
ってそうゆうことができないから109巻まで来ているわけですが・・・・・・。
■p.90。グインのスイランへのセリフ。「だが豹頭王はいま、ケイロニアから失踪している、というもっぱらの評判だぞ」
ってもう各国、みんなにバレバレなんだったっけ?
■気になった表現。グインが自分たちの強さを表すのに「本気」という単位を使っている。なんだそりゃ?(笑)
スイランと手合わせしてみたグインが彼を評して(p.260)
「かなり使うと思う。途中で、俺は何回か、まあ多少の手加減はしたが、ちょっと本気―とはいわぬが、多少の本気にやや近い程度の勢いで切り込んでみたことがある。(中略)むろん、俺が本当の本気で切り込めば(中略)あちらが本当の本気でかかってきた場合には、俺も、本当の本気とはいわぬが、半分の本気ではちょっとしんどいかもしれんな」
続いてリギアを評し
「俺が半分の本気を出したらリギアをその場で殺してしまうことになるだろう」
「俺は、本当の本気というのは・・・・・・ああ、あのラゴンの長には出したな。ほとんど本気だったな、あのときには。まあまだ、からだの使い方もよくはわからなかったが」
そしてイシュトヴァーンについて
「イシュトヴァーンとは・・・・・・まあ、半分の本気をちょっとこえたくらいでなんとかなるかな、というところではないかな。(中略)まあ、最初の二合を半分の本気で受け流していれば、それをすぎたらたぶん、俺は相当遊び半分でイシュトヴァーンのもっとも本気の攻撃をいつまででもかわせるだろう」
なんだろう、「多少の本気に近い程度の勢い」とか「半分の本気」とか「本当の本気」とか「もっとも本気の攻撃」とか。
■スイランがどうやらひと癖ありそうだけど、どんなもんなんだか。
■111巻の発売を記念してイベントをやるらしい。参加費1万円、参加者は正装してパーティやりましょうって・・・・・・行く人は行くんだろうなぁ。
2006/08/14更新