9.尾翼
前回、飛行機の主翼について説明しましたが、今回は尾翼です。 尾翼の各部分の名称も覚えましょう。 前回同様、下の図に各名称を示してみました。 飛行機の尾翼には、垂直尾翼と水平尾翼があり、それぞれ大変重要な働きをしています。 垂直尾翼は、飛行機の機首が左右に向いてしまった時に、元に戻そうとする働きをします。 水平尾翼は、機体の前後のバランスが崩れ、機首が上下に向いてしまった時に、それを 元に戻そうとする働きをします。 つまり、どちらの尾翼も飛行機の姿勢を安定させるという大切な役目をしています。 また尾翼には、ラダーとエレベーターと呼ばれる可動部分があり、それぞれの役割を次に 示します。 ラダー 機首を左右にコントロールするもので、エルロン(主翼のところで出てきました) で機体を傾かせたときに起きる横滑りを調整する役目もします。 エレベーター 機体を上下方向にコントロールするためのもので、すなわち上昇と下降を行う 時に使用します。 エルロンとエレベーターは、操縦桿(手)で操作するのですが、ラダーはペダル(足)での操作 になります。