迷走録 2004年4月

 

平成16年4月4日

昨日師匠のレッスンを受けてきました。前回が2月7日なので、ほぼ2か月振りでした。

師匠は10キロ痩せました。でもそれでほぼ標準体重なので、それは問題ないと思います。結果は内臓からの出血で赤血球が異常に減っていたそうです。通常12から13のところ4しかなかったそうです。6以下で命が危ないそうです。腸に腫瘍ができていて、そこから出血していたので、手術したそうです。一応大丈夫だけど、まだ少し体調に不安があるらしく、いろいろ治療法を探されているようでした。とにかく一応回復されてレッスン再開できてよかったです。

締め切りが3月31日の在宅試験は、締め切り当日に提出できました。もうひとつ31日締め切りの「修士論文研究計画書」もなんとか間に合いました。今年度は、余裕を持って提出できるようにしたい。でも、きっと相変わらず、締め切りに追われる毎日が続くんじゃないかという予感がしています。

 

平成16年4月8日

今日は、英語のテキストが早く読めた。頭の中で英語の音がした。はっきり覚えていないが、ロンドンで英語が頭によく入ってきたときのような感覚が戻ってきた。イントネーションをあてるプログラムでは、音がイントネーションも含めて頭の中に再生できた。これは、初めてのことだ。一瞬で分かることもあるが、即答できないときでも、頭の中で再生すると正解が分かった。頭の中で再生できないときは、(できないときは、できないということがはっきり分かるので、)もう一度聞く。それでだめなら、さらに頭の中に音のイメージが再現できるまで聞く。そうすると正解がはっきりと分かった。待ちに待ったブレイク・スルーだ。やったね!

 

平成16年4月11日

4月8日の迷走録「ロンドンで英語が頭によく入ってきたときのような感覚が戻ってきた」と書きましたが、まだ波があり、日によって聞こえ方に差があり、特に聞き始めは頭の中に音のイメージがなかなか再現できないことがあります。4月8日は初めから絶好調だったのですが、残念ですがまだあのレベルでは定着していません。現在は主にイントネーションをあてるプログラムで練習しているので、ピッチ(音程)の高低を聞き取ることに集中しています。どうも、リズムの認識(強弱とその間隔)が弱いと、ピッチの高低の認識だけでは、頭に音のイメージがくっきり再生できないようです。認識は自分では意識していない知識も使って行われるので、まだまだはっきりしませんが、少なくとも私の場合、「個々の音」「リズム」「ピッチ」の3つが揃わないと頭に音のイメージがくっきり再生できないようです。

ローチの『英語音声学・音韻論』には、「イントネーションを分析する際の最も重要な作業の一つは、話者のピッチに耳を傾け、ピッチの変化を聴き分けることである。これは、容易なことではない。また分節的な音声学の研究から獲得される技能とは全く別のもののようである。ピッチは高(high)と低(low)で記述される。聞き慣れない他人の声を低から高という尺度で判断することが難しいと思う人みいるだろう。...イントネーションの型を「聴き取る」ことに困難を覚える人は、一般に自分が聞いたものを(他の誰が聞いても同じものであるが)この「疑似空間上の」記述に置き換えることに困難を覚えているのに過ぎない。」とあります。参考までに原著からも引用します。

One of the most important tasks in analysing intonation is to listen to the speaker's pitch and recognise what it is doing; this is not easy thing to do, and it seems to be a quite different skill from that acquired in studying segmental phonetics. We describe pitch in terms of high and low, and some people find it difficult to relate what they hear in someone's voice to scale ranging from low to high. ..., and people who have difficulty in "hearing" intonation patterns are generally only having difficulty in relating what they hear (which is the same as what everyone else hears) to this "pseudo-spatial" representation.

「イントネーションの型を「聴き取る」ことに困難を覚える人は、一般に自分が聞いたものを(他の誰が聞いても同じものであるが)この「疑似空間上の」記述に置き換えることに困難を覚えているのに過ぎない。」(, and people who have difficulty in "hearing" intonation patterns are generally only having difficulty in relating what they hear (which is the same as what everyone else hears) to this "pseudo-spatial" representation.)は、平成14年11月17日の迷走録書いたように、イントネーションは、ネイティブでも識別が大変だそうです。サマーコースでイントネーションのクラスの担任だったSetter先生によると、ネイティブで音声学を専攻した学生の中には、数は少ないですが、完璧に聞き取ったイントネーションをまねできても、どの型になるか識別できない学生も何人かは出てくる」そうです。ネイティブでも人によっては難しいので、日本人の自分が苦労するのは当然かも。よく考えてみれば、日本語のイントネーションだって聞き分けは難しい。自分の場合、日本語のイントネーションの聞き分けよりは、英語のイントネーションの聞き分けのほうが易しいかな。まあ、なんといっても練習しかありません。これからも、ぼちぼち途切れないようにやっていくことにします。

 

平成16年4月18日

『ロングマン基本英単語 powered by えいご漬け~Amazon Edition~』を購入しました。レビューには『本ソフトでは「ロングマン現代英英辞典」に使用されている約2000の基本英単語をディクテーショントレーニングで覚え、言葉の意味を英語で解釈できるようになるのが目標で、単語と例文はすべてBBCニュースなどでおなじみのイギリス発音を採用。また、主な意味が2つ以上ある単語については例文も複数収録。旅行やビジネスで実際に使える約4000の例文は、ロングマンの英英辞典より抽出されている。』とあります。単語は(概ね)簡単です。文章は短いのもあれば、1回聞いたくらいでは、ちょっと覚えきれないくらい長いものもあります。文章読み上げのスピードは速いです。音は私にとっては聞きにくいです。MP3はビットレートが低いと音が悪くなりますが、私はこのソフトのレベルだと聞きづらいです。これは、英語に限らず、日本語でも個人差があるとは思いますが、・・・。

イギリス英語の聞き取りは、3月から【わかる英語の基本〜ピアソン美奈のBritish英会話】音声付有料版で練習していて、ちょっと上達したなと思っていたのですが、『ロングマン基本英単語 powered by えいご漬け~Amazon Edition~』は、もう少し手強かったです。音が悪いのと、スピードが速いことです。【わかる英語の基本〜ピアソン美奈のBritish英会話】の英語が聞き取れないと、『ロングマン基本英単語 』のほうは、難しいと思います。私は気に入りましたが、『ロングマン基本英単語 』は、単語のレベルと音声の難しさのレベルが合っていないと思います。実用ということを考えれば、日常会話は2000語でほとんどカバーされるらしいので、ネイティブ同士の会話や映画のセリフについて行こうという目的があれば、こういう練習も役に立つと思います。でも、音はもう少しいい音で聞きたい。せめて【わかる英語の基本〜ピアソン美奈のBritish英会話】くらいのレベルであれば、もう少し気持ちよく練習できるのだが、・・・。【わかる英語の基本〜ピアソン美奈のBritish英会話】のサンプルにはありませんが、実際のメールでは、普通の速度の音声とゆっくりの音声の両方が聞けます。普通の速度の音声とゆっくりの音声を交互に聞いてみるといいかも知れません。私としては、どちらか一つを選ぶなら『ロングマン基本英単語 』よりも【わかる英語の基本〜ピアソン美奈のBritish英会話】の方がお勧めです。

 

平成16年4月25日

『ロングマン基本英単語 powered by えいご漬け~Amazon Edition~』は、2・3回使ったら飽きてしまったので使っていません。使い方がよく分からん。単語によっては、文が2つあるものがあるのだが、1回に1つの文しか出てこない。ダブらずに全部の文を1回ずつやる方法が分っからーんっっっ!!!なんか3回もやった単語があるのに、まだ1度もやってない文がいくつも残ってんだよ。いやんなるぜ!マニュアル(紙)も入ってないんだよ!アドビで見ろと。やってられんぜ!うぅぅぐぅわぁおぉぉぉーーーーー、きれた・・・。

(ふーっ、気を取り直して、)例のイントネーションをあてるプログラムですが、昨日まで4日連続全問正解が続いていたのですが、今日は聞き返さずに1度で答えると決めてやったら、1問間違えてしまった。うーん、悔しい。ちょっとまだ無理だったか。

水曜日に、大学(大学院)でTOEICのIPテストを受けた。準備しなかったけど、昔受けたより楽だった。リーディングが時間内に全問解けたのは、初めてのような気がする。リスニングも、えっ、こんなに楽だったのという感じでした。でも、リスニングもリーディングも分からないものは分からなかったので、まあ結果は出てみないとわかりませんが、・・・。やっぱり、大学院の勉強で(英語で書かれた)専門書を限られた時間の中でいっぱい読んだのと、イントネーションの問題を毎日やっているのが効いたんだろうなぁ。しみじみ。

 

 

Top Page       おまけ       迷走録バックナンバー目次     翌月分     先月分