迷走録 2002年5月

 

平成14年5月26日

「ハリー・ポッターと賢者の石」のCDのディクテーションですが、ほとんど進んでいません。(っていうか、ただ聞いているだけです。)US版を中心にはじめの方を何回か聞きました。なれてくると、それほど単調にも思えなくなりました。特に先週書いたときは、セリフの場面まで聞いていなかったのでそう思ったのだと思います。でも、UK版のほうが、生き生きして聞こえるし、文章が頭のなかに残りやすいのは変わりませんが、・・・。

John Wells の Accents on English を購入したので、そちらが気になって、ほかのことがなかなか進みません。音声学については、疑問を解決しても、次から次へと疑問が湧いてきます。それに、「解決」したといっても、自分で、まあこんなところだろうという思いに至るだけで、確信は持てません。まあ、変に疑問なんて持ち続けずに、次に進んだ方が進歩は早いとは思うのだけど、わからないままというのは、どうも気分が悪いんだよね。

どこかに、イギリス英語が上達する画期的な教材があるといいのだけど、・・・。せめてイギリス英語の発音の専門的なDVDかビデオでもあれば、しばらく楽しめると思うのだが、作っても売れないだろうな。気分転換に、RPを話す元先生を訪ねて旅に出ようかな。

 

平成14年5月19日

金曜日(17日)に「ハリー・ポッターと賢者の石 特別版」DVD購入しました。でも、まだ見ていません。「見てから読むか?読んでから見るか?」悩みましたが、聞いてから見ることにしました。そのほうが勉強になりそうなので、・・・。

UK版のカセットは持っていましたが、ディクテーションをやってみたいので、CDを購入することにしました。というのも、わたしの実力ではテープやビデオでディクテーションをすると機械を酷使することになると思われるからです。

CDを調べてみると、US版のナレーションは、英国人俳優の Jim Dale で、しかも4巻は、2001年にグラミー賞のベスト・チルドレンズ・オーディオ・ブックを受賞しているそうです。

17日の夜、ア○ゾンでUK版とUS版の両方を注文しら、18日に発送されて、今日(19日)にはもう届いてしまいました。

ア○ゾンの書評(CD評)では、US版のほうがすばらしいような印象をもったけど、わたしにはUK版のほうが聞きやすかった。ただ、読み方はどちらも自分の好みではなかったので残念。

ぱっと聞いた感じでは、US版のほうがいかにもイギリス英語という感じで、それだけ聞いていれば、そんなもんだと思って終わりだと思う。両方聞き比べると、なぜかUK版のほうが文章が頭のなかによく残り、意味がとりやすかった。読み方でなく個々の発音はUS版のほうが好きなんだけど、なぜなんだろう?

好き嫌いもあると思うけど、US版のほうは、独特の抑揚があるけど単調なので、つまらないかも。しかも、その抑揚がわたしには少し鼻につきます。UK版のほうが、読みは生き生きとしているので物語としては楽しめるような気がします。

で、少しひねくれたわたしとしては、いかにもイギリス英語という感じで、しかも頭に残りにくいUS版をメインにしてディクテーションをやってみるしかないでしょうな。いつになったらDVDに進めることやら、・・・。

 

平成14年5月12日

最近プライベートでトラブル続きで、英語のほうは、全然進展がありません。仕事の無茶苦茶忙しい時期が終わったと思ったら、次から次へと難題が、・・・。

せっかく始めたイントネーションの勉強が途中で止まってしまいました。鉄は熱いうちに打てといいますが、すっかり冷め切ってしまったので、最初からやり直しです。(再開時期は未定です。)

ここしばらく、カウンターの回りがよかったので、イントネーションの「目から鱗」の「有用な情報」の続編を期待されていた人が多いと思うのですが、ごめんなさい。しばらく書けそうにありません。

この一週間にやったことは、えみーるさんのHPが更新されたので、感想を「掲示ばん」に書いたことくらいかな?「発音の違い−単語編」は、結構おもしろいと思う。わたしの感想とえみーるさんのレスも読んでみてください。本日はこれにて御免。

 

平成14年5月5日

今日迷走録の更新がもうすぐ終わるというところで、PCがフリーズしてすべてが消えた。「目から鱗」の「有用な情報」をひとつだけ英文引用+要約して、最後のまとめに入るときに、それは起こった。

今日は散々な日です。ちょっと前に車のキーのスペアーキーをなくしたので、予備を作っておかなくてはと思っていたのですが、今日一本しかないマスターキーを落としてしまったのです。○○○ロックサービスに依頼すると、30分くらいで家にきて、鍵穴からものの5分もたたないうちに合鍵を作ってしまいました。かかった金額は15,000円+消費税。授業料にしては高すぎる。合鍵さえ作っていれば、と悔やまれます。

気を取り直して、「目から鱗」の「有用な情報」の超簡約バージョンを書いておきます。

「ストレスは、強調したいところに置かれ、しばしばピッチの変化を伴う。ピッチは、ストレスの置かれる音節の中で、強く始まり(begin strongly)、音節により長さの違いはあるが、次第に消え行く(die away)。」

よく「日本語は平板なのでストレスをしっかりつける必要がある。」なんていってる人の英語を聞くと、なんか強弱が変に強調されただけで、なんかやっぱり平板なんだよなあと思うことが多いのですが、これですっきりしました。

要は、強さもピッチも変化するわけです。UDA式で「Hi!」の発音で共鳴音の練習をしますが、それが英語らしく響く人は、「It begins strongly and dies away.」に適った発音をしています。それから個々の音で言えば、「2重母音」も英語的特長を備えています。

これが、長い文や、日常の会話に反映されればいいのだけど、これがなかなか、・・・。ただ、自分でチェックできる項目は増えてきているので、少しずつ地道に行きます。

 

平成14年5月1日

ゴールデンウィークに入ってから Roger Kingdon The groundwork of English Intonation を3分の1ほど読みました。 J. D. O'Connor & G. F. Arnold の『イギリス英語のイントネーション』(片山嘉雄・長瀬慶来・長瀬恵美共編訳南雲堂)等を読んでよく分らなかったことが、だんだん分ってきました。『イギリス英語のイントネーション』は、 Kingdon の研究の成果を更に発展させた形なので、 Kingdon の本に詳しく説明してあるイントネーションについての定義や分析方法が、さらっとしか触れられていないのです。

イントネーションについての本は、 Kingdon の著作に書かれている知識を前提に書かれているようで、普通に読んだだけでは、なかなか理解できないのでは?最近イントネーションについてのテキストがでないのも、Kingdon に始まる 音調強勢記号(tonetic stress marks system) が複雑すぎるためだろうか?

Kingdon の著作には、目から鱗の情報が一杯あるのに、ほとんど目に触れないのは残念だ。どこかに、まとまった情報はないのだろうか?有用な情報だと思うのに、みんなに知られていないのはもったいない気がする。そのうち一部でも機会があれば紹介できればと思っています。しかし、・・・しかし、わたしより適任者が他にいそうな気がする。

とにかく、引き続きGWは Kingdon の著作とお付き合いするつもりです。

 

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