E-listBBSSearchRankingSilkRoad-DesertGo to Top

シェイクスピアの散歩道

シェイクスピアの顔!

 シェイクスピア
めぐり
 グローブ座で
『ハムレット』
 ストラトフォード・アポン・エイボン     人物紹介


グローブ座

★グローブ座で『ハムレット』★

私にとって、シェイクスピアといえば『ハムレット』そして、シェイクスピアといえば、グローブ座。そんなわけで、どうしてもグローブ座で『ハムレット』が見たい!という夢を、見事に叶えることができました!しかも2回も!

折しも、7月という観光シーズン。予約しようにも、1ヶ月前でも遅すぎるぐらい^^;。立ち見はけっこうとりやすく、2度とも立ち見でした。最初から2回見る気はなかったんですが、あまりに感動したため、1回目を見た次の日にさっそくチケットを買いに行っちゃいました。

『ハムレット』の舞台さて、このグローブ座というのは、舞台と観客席の一部だけに屋根があって、野外劇の雰囲気を味わえるという良い作り。そしてそれ以外が立ち見席なので、立ち見とはいえ、観客席よりはだんぜん舞台に近いのです。でもさすがに・・・・3時間半弱立ちっぱなしはキツかった・・・休憩は2回あるけど・・・・。しかも1度目は・・・・・何と雨!

屋根のない立ち見ゾーンで、6月末とはいえ寒〜い中、傘もさせず、しとしと濡れるにまかせての観劇。雨ガッパ3ポンドをけちった私、体がす〜っかり冷えてしまいました。でも、ここで言わせてみらうならば!『ハムレット』の舞台は、厳寒なデンマーク。しかも、舞台は折しも冬!かえって雰囲気があって、感動もひとしおだったのです。しかも夜の部だったため、夜が更けるにつれライトがあたり、ますます場面がひきたつことひきたつこと。最後のシーンなんて最高!冷たい夜の空気の中、ライトアップされたハムレットの遺体が、音楽とともに運ばれていく・・・・・。

2度目は昼の部で、しかもお日様ぎらぎらで暑かった。1度見てるだけに、お気に入りのシーンの前には人をかきわけ舞台のそばに行ったりして、準備もばっちり。

さてさて何がよかったって、やはりオフィーリアがよかった!頭の中でイメージを作りすぎてるため、変な人が演じたらヤダな〜と思っていたんですが、なかなかの演技に満足この上なし^^。何度か着替えた衣装はピンクトーンでところどろに花柄模様、清楚で可憐。そして、何といっても狂気のシーン。ここはもう、絶対衣装は白でなくっちゃ!しかも、あくまで“美しく”狂わなければなりません!(←独断)。その点もばっちりでした。ハムレットに裏切られ、父をも殺されたオフィーリアが、狂気におちいり、花をもって歌を歌うシーン。高くて美しい声が悲しくも響き渡り・・・・、ほんと涙を誘われました。会場からひときわ高い拍手が起こりましたヨ。それを見つめる兄レアティーズの迫真の演技も良かった!ハムレットは、貴公子ふうではなかったのですが(失礼!)、苦悩する演技、ところどころ笑いを誘うシーンなんて、存在感バッチリ。そう、時々観客に向かって話をしたり、ギャグをいったり、観客参加型の部分もあったのです。

機会があったら、また見たいな。日本でもやるだろうけど、私が認めるオフィーリアでないと、見る気がしません。どんなに演技がうまくっても・・・・・・、松たか子じゃいやなの〜。映画でいうと、ケイト・ウィンスレットじゃだめなの〜。わたしが好きな、グィネスでやって欲しいな、なんて個人的な感想でした♪

『ハムレット』の舞台
ハムレット
『ハムレット』の舞台
ハムレットと、王妃ガートルード


●グローブ座って?●

シェイクスピア時代の1599年にたてられた劇場。オリジナルは1613年火災になり、その後とりこわされてしまいました。これを再建すべく、長い年月と費用をかけて、新生グローブ座が誕生!場所はオルジナルとさほど離れていない、テムズ川南岸のサザーク橋とブラックフライアーズ橋の間。釘は一本も使わず、材料から建築方法まで可能な限りオリジナルに近づけたというんですから、当時の趣がそのまま味わえます!もちろんシェイクスピア劇が見られるほか、工事の記録やシェイクスピア関連を展示。ショップ・グッズも必見です。

●『ハムレット』って?●

"To be or not to be; that is the question."(生か死か、それが疑問だ)というセリフであまりにも有名な『ハムレット』。『オセロー』『リア王』『マクベス』と並ぶ四大悲劇のひとつですね。 デンマーク王宮を舞台に繰り広げられる陰謀と策略、そして苦悩する王子、というなかなかにスリリングなストーリー。かいつまんでいうと、父を殺され、母に裏切られた王子がその犯人あたる伯父に復讐するというという話。(かいつまみすぎ?)狂気を装うものの、すぐには仇を打つことができず、ひたすら苦悩するハムレット王子。相思相愛だった美しきオフィーリアは、狂気にいたり、死んでしまう・・・・。というか、最後にはほとんどの登場人物が死んでしまうんですけど。

※いつか、細かい作品紹介ページを作りますので、この中途半端な説明でお許しください^^;。