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シェイクスピアの散歩道

シェイクスピアの顔

イギリスが世界に誇る偉大な劇作家、ウィリアム・シェイクスピア。格調の高〜い文芸作品と思われがちですが、舞台で上演するために書かれた脚本だし、原本研究なんかしなくても、十分楽しめマス!当時の様子では、内輪ネタあり、アドリブあり、ヤジもあり、とまさに“娯楽”なのですから。喜劇なんて、吉本新喜劇みたいなもんだったんじゃないかしら。映画でも、小説でも、もちろん劇でもなんでも、シェイクスピアを楽しんだもん勝ちっ!かくいうわたしも、最低限の知識しかないのです(笑)。そんなわたしとともに、“イメージ”の世界を旅しましょう♪

それにしても・・・・ページにまとめるには、あまににも情報量が多くて、いっぺんには作れません^^;!なので、とりあえず、わたしの体験談からスタートしますね。作品についてや、映画(ビデオ)紹介なども・・・・・考えております。

 シェイクスピア
めぐり
 グローブ座で
『ハムレット』
 ストラトフォード・アポン・エイボン     人物紹介
  


★シェイクスピアめぐり★

イギリスでシェイクスピア巡礼の地・・・・といえば、まずは何といっても、生地ストラトフォード・アポン・エイヴォン。そして、ロンドンではグローブ座でしょう!こちらは、別ページでどうぞ。

その他、私の独断と偏見でもって・・・・シェイクスピア追跡ルート&体験ルポをご紹介します!


テイト・ギャラリーで『オフィーリア』

ミレイの『オフィーリア』わたしをシェイクスピアに導いた一枚の絵・・・ジョン・エヴァレット・ミレイの描いた『オフィーリア』。この絵に魅せられ、その絵の出典、つまり『ハムレット』についていろいろ調べたりするうちに、シェイクスピアにどんどん惹かれていったのです。それまでは、「ああ、ロミオ様・・・」くらいしか知らなかったもの^^。

ロンドンのテイト・ギャラリーで見れます。ちなみに、『西洋美術の部屋』の「絵画の部屋」でもとりあげてるほど、私の一番好きな絵。(ミニポスター机の前に飾ってたりする^^。)直接関係ないとはいえ、これもりっぱなシェイクスピア!


シェイクスピア劇―観劇メモ

●『十二夜』in Harrogate

イギリスに来たからには、とりあえず生で劇をみなくっちゃ、ということで私が初めて見たのがこの『十二夜』。留学中の学校のエクスカーションとして、ハロゲートの劇場で。

あらすじは、以下の通りです。(ちょっとややこしい?)。双子のヴァイオラとセバスチャンは、ある日暴風雨で船が難破、生き別れになってしまいます。たどりついた国で、ヴァイオラは男装して公爵オーシーノに仕えることになる。オーシーノが恋する令嬢オリヴィアへの恋の橋渡しとして。しかし、オリヴィアはヴァイオラの男装版、シザーリオに恋してしまう。困るヴァイオラ(シザーリオ)、しかも彼女はオーシーノに恋心を抱いたりなんかして。その頃、ヴァイオラの双子の兄、セバンチャンも漂流してこの国へ。令嬢オリヴィアは彼をシザーリオ(ヴァイオラ)と勘違いして告白、事情もわからないままセバンチャンは結婚を承諾。そして、公爵はシザーリオ(ヴァイオラ)をつれてオリヴィア邸を訪問。もはや、話がこんがらがって大変!公爵はオリヴィアとシザーリオ(ヴァイオラ)の結婚の話を聞かされてガーン!オリヴィアはシザーリオ(ヴァイオラ)に結婚なんて知らないといわれ、ガガーン!そこへ双子の兄、セバンチャン登場。そこでこんがらがった謎がとける。ヴァイオラは女性として、公爵に告白。公爵はそれを受け入れ、めでたく2組のカップル誕生、というはなし。けっこうムリがあるんですが、これは喜劇だから、まあいいか(笑)。

英語は・・・・はっきしいって、まったくさっぱりこれっぽっちも分かりませんでした(笑)!私は一応内容を知っていたから良かったものの、他の友達たちはみんなは「つまんな〜い」「寝てた〜」と言っていた^^;。ここでのポイントは、やはり双子の設定でしょう。ヴァイオラとセバンチャンは同一の女の人が演じ、最後のシーンはかなり良かった。舞台の両側に鏡があって、片方には公爵オーシーノ、もう片方には令嬢オリヴィアが立っています。そして中心にはヴァイオラ(セバスチャン)役の女性が。彼女がヴァイオラとして、オーシーノ側を向いて手を差し出すと、オーシーノは鏡に向いて(つまり、ヴァイオラには背を向ける形で)片手を差し出す。そして、ヴァイオラは今度はセバンチャンとして反対側を向いて手を差し出す。するとオリヴィアが鏡の中へ向かって片手をさしだす。ここで、2組のカップルが見事に結びつきました。シェイクスピア劇の中でなかなかに需要な役割を果たす道化、彼がつえで床をたたき、カツーン!と大きな音が舞台に鳴り響いたとこで、フィナーレ。彼が何か大事なことを言ってそうでしたが、よく分かりませんでした(笑)。

●『ロミオとジュリエット』in Fountains Abbey

次は、ファウンテンズ・アビーという僧院跡で、『ロミオとジュリエット』を。緑おい繁る、遺跡の中での野外劇。そばを小川がさらさら流れ、石の廃墟に囲まれて・・・・、と舞台設定としては最高!ライトアップが、僧院全体を神秘的に包み込んでいました。だがしかし!6月末というのに、異常なほど寒くって、ぶあつ〜いコートにくるまれ、ガチガチ言いながら見たっけな。

おもしろいのは、役者がほんの5人くらいしかいないこと。ひとり2役も3役もこなし、その度に衣装もとっかえひっかえ。女性はジュリエット一人で、真っ赤なドレスが目立っていました。ジュリエットの母や乳母は、男性が演じる。実際、シェイクスピアの時代には男性しか舞台に出てなかったわけですから、それはそれで、おもしろみがありました。大きな箱が舞台の中心にあって、それを開けたら高いバルコニーになり、饗宴ではテーブルになり、そしてジュリエットが横たわるベッドにもなり・・・・。なかなかcleverな演出。『ロミオとジュリエット』には有名なセリフも多いし、映画も2種類ほど見てたし、少しは英語にもついて行けました。(でも、ほ〜んの少しだけ)。

●『ハムレット』in London

そして、グローブ座で『ハムレット』を。それは、上から別ページでどうぞ^^。


その他シェイクスピア関連スポット

劇場博物館―Theatre Museum―

オペラ、バレエ、ミュージカル、サーカス、マジックなんかで使われている舞台装置やコスチュームが展示されている、ロンドンの博物館。シェイクスピア関連の展示も多いし、フリーのガイドツアーでは、当時の劇場の様子なんかも説明してくれました(英語)。当時実際使われていたチラシや、舞台のミニチュア模型などなど、けっこう楽しめる。舞台メイクの実演などといった、細かいショーが3つほどありました。

大英図書館―British Library―

館内のギャラリーで、金銀で飾られた写本、地図、大憲章(マグナ・カルタ)の原本、著名な音楽家の楽譜なんかに並んで、シェイクスピアの初版本が展示されています。ほとんど人がいなくて、けっこうマイナー系かもしれませんが、とりあえず無料。近くを通るなら、見て行ってください^^。地下のワークショップでは、昔の製本の仕方なんかが見れましたよ。