MSX TurboRの巻


△MSX2の巻
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高校卒業の時、MSXは進化をしていた。
MSX2+が出た後、今度はMSXTurboRというマシンが登場した。
わたしは高速化したMSXを使ってみたかったので、止せばいいのに買ってしまったのである(謎)
この仕様のパソコンはパナソニックが出したSTしかなかったので、それを購入。
その後MIDI仕様のGTが出たのだが、MIDIなんて付けてどうするね(笑)
(対応するソフトが皆無だったのに・・・)


1. 新たなCPU

なんとMSXTurboRはCPUがMSXからのZ80と共にR800というチップが搭載され、デュアルCPUになったのだ!
と、大げさには言ってみたものの、同時には使えないのでデュアルの意味は全くない。
R800はZ80の上位互換なのだが、古いソフトはZ80が使われるという半分意味不明な設計となっていた。
(動作保証の問題なので仕方がないが・・・
いまのintelチップとかの互換性とは違うのだろう。)
ただ、ここで面白いソフトがアスキーから提供された。
(当時アスキーは故MSXマガジンのディスクサービスをしていた。)
それは、

無理矢理R800で古いソフトを動作させてしまう

ものであった。
ただ、ROMのゲームはそのソフトの性質上無理だが・・・
これで、敵の攻撃中は30分以上待たされる「大戦略2」も5分かからずに終わった。
これはさすがにうれしい気分にさせてくれた(笑)。
「PC−88より速いぜ」とひとりで感動に浸る危ない状態(爆))


2. メインメモリの増加

メインメモリはMSX2の4倍の256KBになった。
だからといって古いソフトが、このスペースを勝手に有効に使うことはあり得ないのでこれ以降に開発されたソフトくらいしか恩恵にあずかれない。
理由はわざわざ書きませんがわかりますよね?
いまのWindows95のようにメインメモリの増設ですぐ高速化という時代ではなかったのである。


3. FDD

規格自体は依然と全く一緒。
ただ、HB-F500よりはアクセススピードは速かった。
具体的な数字はないので体感速度で判断しているが、やはり速かったと感じている。
場所がノートのようにサイドになったので出し入れが若干めんどうであった。


4. FM音源とPCM

MSX2編に出てきたFM音源と全く一緒
あっ、そういえばあっちではPCMの事を書かなかったなぁ。
ということでこっちではPCMの事を。
基本的にPCMはあまり使われる機会がなかった機能であった。
フロッピーベースの時代で、大量のデータを必要とするPCMを扱うのは厳しいでしょうから。X68kはどう扱っていたかは判りませんが・・・
ゲームでも、プリンセスメーカーで使われていたくらいである。。
(娘の声がサクラ対戦の新宮寺さくらで有名な横山智佐だった。)
PCMとしての質は特に悪いという印象はなかった。


5. ワープロ

このパソコンには、ROMでワープロが付いていた。
PCMの機能を生かすべく、声でのガイドがあるのだが「要らないんじゃない?」程度の種類しかない。
どんな確認でも「よろしいですか?」だけである(笑)
うっとうしいだけなので声は消した。
ところがワープロ自体の出来もいまいちである。
まずページ設定で上下左右の余白を小さく取れないのだ。
下はプリンタの性質上仕方がないとしても、残りの部分は何とかして欲しかった。
仕方なく私がとった手段は、1段大きなサイズで設定しておいて、無理矢理印刷するという行為に出たのである。
ちゃんとテストを繰り返せば、何とかなる。


6. RGBモニター

MSXは家庭向けということもあって、通常のテレビにも繋げることができる。
(ま、そのせいで解像度の仕様がが他のパソコンの半分になっているのだが・・・)
しかし、それではやはり文字を見続けるのには適さないのでこの際思い切ってRGBモニターを買った。
といっても、リモコン機能ありのテレビも欲しかったのでそのかたちのものを購入した。RGBの綺麗さはやはり凄いものがあった。
ゲーム機などにも使えたので、試してみたがビデオ端子ではもうできなくなったのは言うまでもない。
ただ、このTVはスピーカーがモノラルという問題があった。
現在は、父親の仕事場で第2の人生を送っている。
(TVとしての機能しか使ってないけど・・・)


7. そして、彼は去った(謎)

MSXTurboRの出現から約1年、MSXの灯は急に衰えだしていた。
ソフトの発売も徐々に減っていったのである。
MSXTurboR仕様のPCも結局パナソニックのみの発売に終わったというのも大きい。
MSX2の発売の頃には2桁近いメーカーが様々なパソコンを出していた頃が懐かしい。
バイトでお金を貯めたわたしは待望の98であるPC-9801BXを購入した。
98も安くなったもので486でありながら20万を切る価格で買えたのである。
(今の方がもっと安いとも言えるけどね。)
そしてMSXTurboRは、遠いところで第2の人生を送っているはずである。

▽PC−9801BXの巻
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