水地帯・湖沼静止水面の鳥

キンクロハジロ 潜水ガモ

キンクロハジロ雄 キンクロハジロ
写真左 オスの冬羽・繁殖羽。 2001.12.23 東京都
写真上 メス冬羽 
翼鏡はオス・メスとも白色。
キンクロハジロ
種 名 カモ目/カモ科/キンクロハジロ 金黒羽白 Aythya fuligula Tufted Duck
時 期 冬鳥。
形 態 L 400mm 嘴峰42-49mm 翼長198-223mm  尾長60-63mm ふ蹠35-37mm.
    雌雄異色。 夏冬異色。
    オスは、後頭部に長い冠羽があり、頭部から頸部が紫色の光沢(スズガモの頭部は、緑色の光沢)のある黒色。
    光彩の黄色が目立つ。 嘴は灰青色で先端が黒色。 上面は黒く、顔に紫色の光沢があり、脇腹と腹は白色。
     
    メスは、頭、頸が黒褐色で、背、胸、は褐色。 顔に光沢がなく、冠羽は短い。 脇腹が褐色。 他はオスと同色。 
    鳴き声: オスは「キュッ」「カガァ」 繁殖地では「ピフィュ」
生   態
分 布 旧北区。
    ユーラシア大陸の高緯度地方で繁殖し、冬はユーラシア大陸南部、アフリカ大陸に渡って越冬する。
    日本では、全土に渡来し、本州、四国、九州で越冬する。 道東部で少数が繁殖。

生息地 湖沼、大きい河川、潟湖、内湾、河口などに大群で生息する。
採 食 比較的水深のある湖沼などで見られ、潜水時間約14-17秒、水深0.6-3mほど潜水して、おもに巻き貝、二枚貝をとり、
    水中で呑みこんで食べる。

繁 殖 繁殖期は、5-7月。 一夫一妻。
    巣づくり: 巣はコロニーつくるが、なかにはカモメやアジサシ類のコロニーの中へ巣をつくることもある。
    産卵: 1巣卵数、6-12個。
    抱卵: 抱卵期につがいを解消するため、メスが23-28日間、抱卵する。
    育雛: メスが給餌・子育てをし、雛は45-50日で独立する。

    求愛ディスプレイは、グループディスプレイ。 頭部を背の後へ跳ね上げるポーズをする。
キンクロハジロ
越冬地へ渡来した当初のエクリプス・メス
メスの冠羽は短い
越冬地へ渡来した当初のエクリプス・オス
オスには長い冠羽がある
キンクロハジロ
越冬地へ渡来した当初のエクリプス・メス
メスの冠羽はオスより短く、脇腹は茶褐色
キンクロハジロの潜水採食

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