三番瀬(Sanbanze)と 谷潟  水地帯・礫泥地の鳥

コサギ

捕らえる瞬間 捕らえる瞬間
干潟で採食 夏羽 谷津干潟
水田で採食中 成鳥夏羽 千葉県の水田
コサギ
種 名 コウノトリ目/サギ科/  小鷺 Egretta garzetta  Little Egret
時 期 留鳥、または漂鳥。
形 態 L 610mm 嘴峰75-92mm 翼長240-283mm 尾長82-110mm ふ蹠87-110mm.
    雌雄同色。 シラサギ中、最小。
    一年中、嘴は黒色。 脚は黒く、趾は黄色。
    夏羽: 後頭部に白くて長い2本の冠羽があり、胸・肩羽・背面の羽毛が飾り羽になる。
    冬羽: 飾り羽は短くなり、目立たない。 幼鳥、若鳥には飾り羽がない。
    鳴き声:「ガァー」「ガォー」と鳴く。
生   態
分 布 旧北区、東洋区、エチオピア区、オーストラリア区。
    アジア、オーストラリア大陸、アフリカ大陸の温帯から熱帯にかけて分布する。
    日本では、本州から九州までの各地で繁殖する。 個体数増加の傾向にある。

生息地 低地から山地の水田、湖沼、河川に多く、干潟でも採食する。
採 食 川の浅瀬や水田を歩き、ドジョウ、フナなどの魚類、カエル、ザリガニなどを採食する。
    干潟のみお筋でボラの稚魚を待ちぶせて捕食する。 川では脚を振るわせ、おどろいて飛び出す魚を捕食する。
    ふつう1羽で採食するが、魚が多いときには集団で採食する。

繁 殖 繁殖期は、4-9月。 年に1回の繁殖。 一夫一妻。 つがいは、巣の周囲の狭い範囲を縄張りとして防衛する。
    ダイサギ、チュウサギ、ゴイサギなどと共に、集団繁殖する。
    巣づくり: 主にオスが巣材の枯れ枝、枯れ草などを運び、
    メスはその巣材を使って松林、雑木林、竹林などの樹上に皿形の巣をつくる。
    産卵: 1巣卵数、4-7個。
    抱卵: 雌雄交代で22-24日間、抱卵する。
    育雛: 約1カ月間、雌雄で行う。
    
    繁殖期以外は、コロニーとは別の場所の木々に集団で眠る。
ザリガニ
コサギは足趾が黄色いのが特徴。
足趾が長く、足趾間に小さい水かき(半蹼足)があり、体重を足に分散させることができるので、やわらかい泥地で足が沈みにくいため、水辺を歩きまわって採食できる。
アメリカザリガニを捕らえた 千葉県


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