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スズムシの脱皮(だっぴ)
幼虫は脱皮を6回あるいは7回(個体によって異なる)くり返して成体になります。

1回あるいは3回めの脱皮。 1回めの脱皮は孵化から約10日後。

幼虫は、脱皮(だっぴ)する前、
「前あし」で木や石などに ぶらさがって じっと しています。 背が割れて...
新しい皮をつけた幼虫は、いままでの皮を脱ぎます。
1回めの脱皮は、孵化から約10日後。
なぜ、脱皮するの?
スズムシの体も成長とともに大きくなりますが、体を おおっている皮は大きくなりません。

それで、窮屈(きゅうくつ)になった皮を脱ぎます。それを脱皮*といい、脱いだ皮が「抜け殻(ぬけがら)」です。

*わたしたちの体も成長と共に、窮屈になった服(ふく)や靴(くつ)などを大きくします。それと似て(にて)います。
脱皮したばかりの幼虫。
うまれて 約1カ月の幼虫。
まだ♂と♀の見分けは できません。

3回あるいは4回めの脱皮。 ♀ 孵化から約40日後
脱皮の準備
新しい皮をつけた幼虫が脱皮。
脱皮の準備(じゅんび)
窮屈になった皮の内側では、脱皮の準備が 行われているため、
幼虫は、頭のほうが広くあいた ところに ぶらさがったまま、少しも動きません。
幼虫の短い産卵管
脱皮を3回あるいは4回すると、
♀の おしりには、産卵管(さんらんかん)が見えます。
♂も♀も小さい「はね」が はえます。

4回あるいは5回めの脱皮。 ♂ 孵化から約50日後
4枚の「はね」が見えます。
「後ろばね」が脱皮している。
脱皮がおわると、
くるりと上を向きます。
脱皮した幼虫と抜け殻(ぬけがら
ほとんどの幼虫は、脱皮したあとで、自分の抜け殻を食べて栄養を補給(えいよう を ほきゅう)します。
4回あるいは5回、脱皮すると、
「前ばね」の もようが見られます。
スズムシの成長過程
孵化時
体長: 約3mm
1-3回脱皮
体長: 約5mm
目で♂♀の区別不可能
3-4回脱皮
体長: 約8mm
小さい「はね」と
産卵管ができる
4-6回脱皮
体長: 約10mm
「はね」・産卵管がのびる
6-7回脱皮(羽化)直前
体長: 約12mm
「前ばね」にも
♂♀の特徴が顕著
6-7回脱皮で成虫
体長: 約15mm

次のページは、最後の脱皮をして おとな(成虫)になります。

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