あさくらさんのひみつきち
−松尾大社− 2

森厳とした、神奈備と呼ぶに相応しい松尾の山を背にした本殿。

その前を左に進むと・・・

見覚えのある回廊のある一角が。

何となく、映画で感じていたよりも狭苦しく感じる一角で、何だか雰囲気が違うけど、建物を一つ一つ対応させていくと確かに映画で観た通り。

はい、この通り間違いなし。

さあきみも、『倉田ポーズ』で境内をそぞろ歩いて、倉田気分に浸ろう!(^o^)/

私は遠慮しときます(^_^;

映画で倉田たち三人が回廊の前を通り過ぎて上がって行ったところは、実際の松尾大社では「南末社」と呼ばれる一角。

ところがその南末社の奥はすぐに塀で行き止まり。なんと三人は大真面目な顔で、塀に向かって突き進んでいたのでした(^_^;

錯覚というのは面白いものっす。人が三人、いかにもその先に何かあるような顔をして進んでいるのを見れば、そのすぐ先が行き止まり(ほんとに目の前)だなんて夢にも思わないっすもんね。周囲の風景を頭の中で勝手に補完して。

これこそ、俳優の演技と演出家の演出によって生み出される、映画それ自体の持つ魔術性と言えるっす。劇映画とは、それ自体がすでにもう一種の特撮なんすよね。

南末社側から見た境内。

途中まで三人を横から追っていたカメラは、行き止まりに近付くとさり気なく逆方向へ切り返す。観客は開けた視野から見える境内に気をとられ、カメラの背後の行き止まりになど気付くわけもない。

映画では何となく緩やかな坂道を上って行きつつあるかのように見えるけど、実際には南末社の付近が一段高くなっているだけでした。

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