・内沼   内陸水地帯・湖沼静止水面の鳥

ハクチョウの生活・種類
ハクチョウの見分け方  ハクチョウの渡りのルートと中継地

オオハクチョウ

コハクチョウ

オオハクチョウ
コハクチョウ
コハクチョウ 小白鳥
種 名 カモ目/カモ科/ Cygnus columbianus Bewick's Swan
時 期 冬鳥
形 態 L 1,200mm 
    嘴峰93-100mm 翼長496-550mm
    尾長149-162mm ふ蹠99-117mm.
    雌雄同色。
    全体に純白で、
頸が短い
    眼先は黄色の皮膚が裸出しており、
    嘴基部を経て
鼻孔の手前まで黄色
    嘴の他の部分と脚は、黒色。
    幼鳥は、全体が灰白色で、嘴は先端と嘴のふちは黒く、
    他は白っぽい。 脚は灰色。
    鳴き声: 甲高い声で「コォーコォー」」 
オオハクチョウ 大白鳥
種 名 カモ目/カモ科/ Cygnus cygnus Whooper Swan
時 期 冬鳥
形 態 L 1,400mm W 2,500mm 体重8-12kg
    嘴峰101-112mm 翼長562-628mm
    尾長161-180mm ふ蹠112-120mm.
    雌雄同色。
    全体に純白で
頸が長い
    眼先は黄色の皮膚が裸出しており、
    嘴基部を経て
鼻孔の先まで黄色
    嘴の他の部分と脚は、黒色。
    幼鳥は、全体が灰白色で、嘴は先端と嘴のふちは黒く、
    他は白っぽい。 脚は灰色。
    鳴き声: 甲高い声で「コォーコォー」」

オオハクチョウコハクチョウの違い・見分け方

オオハクチョウ コハクチョウ
オオハクチョウ: 嘴(くちばし)の黄色部分は、
コハクチョウと比べて大きく、
鼻孔の先まで黄色
コハクチョウ: 嘴の黄色部分は、
オオハクチョウと比べて小さく、鼻孔の手前まで黄色
ハクチョウの若鳥
幼  鳥

オオハクチョウも、コハクチョウも幼鳥のときは、
全体が灰白色。
嘴は先端と、ふちが黒く、他は白色。
脚は灰色です。

成長になると白鳥らしく真っ白になり、「くちばし」の白い部分も消えて、黄色くなります。

シベリア・タイガ地帯で生まれたオオハクチョウの幼鳥
 2002.11 伊豆沼
コハクチョウオオハクチョウ生態 コハクチョウは●色文字、オオハクチョウは●色文字、両種共通点は●色文字。

分 布 全北区。
    ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の北極圏
ツンドラ地帯に繁殖分布し、冬は両大陸の南部に渡って越冬する。
    旧北区。
    ユーラシア大陸の高緯度地方
タイガ地帯に繁殖分布し、冬は同大陸の南部に渡って越冬する。
    日本では10-4月、北海道から九州までの各地に、冬鳥として渡来する。オオハクチョウが一足先に渡来する。

生息地 コハクチョウの繁殖地は、凍っていた地表が夏季だけ湿原になる「ツンドラ地帯」。
     そこは、「流木」が集まるコリマ川の河口付近にある「イエドーマ」という丘
(長さ8km)のふもとにある湖。
     冬は、低地から高山にかけての湖沼、潟湖、大河川、水田、湿地などで越冬する。

    オオハクチョウの繁殖地は、針葉樹の森が広がっているタイガ地帯」、
     冬は、低地の開けた広い水面をもつ大河川、湖沼、潟湖、水田、内湾、入江などで越冬する。

採 食 地上を歩きながらついばむ、草の穂をしごく、水面に嘴を入れてこしとる...などして採食する。
    また、逆立ちして水中に上半身を入れ、水底の草・堆積物などを食べる。
    首が長いため、カモ類よりも深い水底まで採食できる。
    水草の葉、茎、地下茎、根、果実、落ち穂、マコモなどの植物質食。
    コハクチョウは、 10時ごろまでに水田などへ採食に行き、夕方まで採食・休息をしてねぐらに戻る。
    オオハクチョウは、10時ごろまでに水田などへ採食に行き、3時ごろまで採食・休息をしてねぐらに戻る。
繁 殖 繁殖期は、6-7月。 5-7月。 一夫一妻。 つがいは縄張りを形成して、コロニーに分散する。
    巣づくり: 草むらや、水につかるところに、巣材の草の葉・木の枝・コケ類などを雌雄で集め、
    直径約1m3m、高さ約50-60cm50-70cmほど小高く積み上げ、メスがその上に皿形の窪みをつくり、
    メス自身の綿羽を敷いて産座をつくる。
    産卵: 1巣卵数、3-5個。 4-7個
    抱卵: メスのみが抱卵する。
    孵化: 孵化日数は、29-30日35-42日。 雛は早成性の離巣性。
    育雛: 雌雄が子育てをする。 親は雛を激しく防衛する。
        雛は生後40-45日ほどで自立できるようになり、3カ月ほどで飛べるようになる。

    雛が無事に育った家族は、家族群をつくり、越冬地へ渡る。ねぐらで家族の群は崩れない。
    越冬地の群の中で家族が挨拶を交わすディスプレイが見られる。

ハクチョウ、雁(ガン)の渡りのルートと中継地

ハクチョウやガンなどの渡り鳥の正確な飛行コースや、中継地は長い間ナゾでしたが、ロシアの研究者と共同調査の結果、
最近、渡りルートと中継地が判明されてきました。
調査方法は、夏、シベリアの繁殖地で渡り鳥に標識をつけ、その標識の目撃情報を集めたり、渡り鳥につけた発信器による
移動調査が行われています。

冬の使者ハクチョウは、こんな遠くから日本へ
オオハクチョウは3,000km、
コハクチョウは 4,000kmも日本から離れた北緯50度以北のシベリアから、日本へ約2週間で渡ってきます。
渡り鳥は、シベリアと日本の間をノンストップで渡って来る訳ではなく、何度も中継地で休みながら渡っています。
そのコースは、カムチャツカ半島から千島列島を経て北海道へ渡るコースと、サハリンを経て北海道へ渡るコースがあります。

route
・コハクチョウの繁殖地がオオハクチョウより1,000kmも北にある訳は、
 体の軽いコハクチョウはオオハクチョウより長距離を飛べることと、
 体が小さいために天敵の少ない極地で、子育てをする、と考えられています。

・ハクチョウの飛行速度は、平均時速50km、追い風では70km、気流に乗ると100kmに達します。
・ハクチョウは標高3,000mの山脈を越えられ、ガンは9,000m上空を飛ぶことができます。

ハクチョウの年間生活

ハクチョウの1年間の生活史
 越 冬 期
9月に入ると、シベリアでは日中でも気温が氷点下になるため、氷に閉ざされて餌が食べられなくなります。
10月上旬 越冬のために日本へ渡ってきたハクチョウたちを北海道東部の湖沼・川などで観察できるようになります。
10月中旬〜下旬 ハクチョウ・ガンの越冬隊は、ほとんど北海道の湖沼に集結し渡り鳥でにぎわいます。
11月上旬 多くの渡り鳥たちは、寒い北海道を飛び立って本州へ渡って越冬します。(北海道で越冬する個体もいます)
3月下旬 本州で越冬を終えた渡り鳥たちは、それぞれの越冬地から北海道の湖沼(ウトナイ湖・宮島沼)などに再び、集結し
4月下旬 日本を飛び立ち、シベリアの繁殖地に渡ります。
 繁 殖 期 (子育てシーズン)
5月下旬〜6月上旬 コハクチョウの親鳥は「流木」を集めて、北極の嵐に耐えられる直径1mの小高い巣づくりをします。
産卵は、直径11cmの卵を3〜5個。 孵化日数は、約30〜40日。
6月〜7月 雛が生まれ、生まれた翌日、ヒナは水辺に移動して親鳥に見守られながら餌のとり方を学び、3カ月後の
9月〜10月 雛は飛べるまでに成長します。 そして、日本へ渡ってきて越冬します。

・毎年、日本の湖沼や川など400カ所以上で越冬するハクチョウは、オオハクチョウ約27,000羽、コハクチョウ約25,000羽。
 そのうち東北地方の湖沼・川に約70パーセントが渡来し、越冬しています。
・ハクチョウと、その渡来地は、青森県小湊、宮城県伊豆沼・内沼、新潟県瓢湖、福島県猪苗代湖では天然記念物に指定。


ハクチョウの飛び立ち・飛行・停止
ハクチョウの助走
ハクチョウの水掻き
ハクチョウの助走
水掻き
オオハクチョウ(体重は8-12kg)もコハクチョウも体重が重いため、
水を大きい水掻きで蹴って、10mほど助走して飛び立ちます
    
ハクチョウの水掻きの大きさは、145mm
大きい水掻きは、助走時・着水時、泳ぐときに役立つ
ハクチョウの飛行
ハクチョウの飛翔
飛ぶときは、空気抵抗を少なくするため、
水掻きは、たたまれています
ハクチョウの飛翔
ハクチョウやガンなど大型の鳥は、
V字編隊飛行をします
それはナゼ? こちらをどうぞ!
ハクチョウの着水・停止
ハクチョウが着水するとき、脚を前方につきだし、大きな水掻きで水を押さえつけるようにしてブレーキをかけて止まります。

コブハクチョウ、アメリカコハクチョウ、ナキハクチョウ
ハクチョウの飛翔
コブハクチョウ
種 名 カモ目/カモ科/コブクチョウ 瘤白鳥* Cygnus olor Mute Swan
時 期 皇居のお堀、各地の公園などに半野生化して留鳥。 1933.11、野生種を八丈島で採集の記録がある。
形 態 L 1,520mm 嘴峰・突起から70-85mm 翼長423-460mm  尾長128-145mm ふ蹠74-85mm.
    雌雄同色。
    上嘴の基部に黒い突起(
*コブ)がある。 眼先の皮膚の裸出部、嘴基部の突起、上嘴の突起・先端、下嘴、嘴のふち、鼻孔は
    すべて黒色で、嘴のその他の部分は、赤橙色。 脚、虹彩は黒い。
    オスは、メスより嘴の赤橙色が濃く、嘴基部の突起が大きく、翼をやや上にあげている。
生   態
分 布 全北区。 広く欧州、シベリアに分布する。
生息地 湖沼、池、河川、内湾、河口などで生息する。 半野生種は公園などで見られる。
採 食 オオハクチョウ、コハクチョウに似ている。
アメリカコハクチョウ
ナキハクチョウ
アメリカコハクチョウ
種 名 カモ目/カモ科/Cygnus columbianua Whistling Swan
時 期 迷鳥
形 態 L 1,320mm.
    雌雄同色。

    嘴の基部にわずか黄色い部分がある。
ナキハクチョウ 鳴白鳥*
種 名 カモ目/カモ科/Cygnus olor Trumpeter Swan
時 期 迷鳥
形 態 L 1,520mm.
    雌雄同色。
    
嘴は大きく、黒色で、黄色の部分が全くない。
    
*トランペットのような太い声で鳴くので鳴白鳥。

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同社のソラミッションの『越冬期のスケジュール』において、あたかも同社が制作した記事のごとく、
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ハクチョウの一日 / 最上川のハクチョウ

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