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<それでも、日本人は「戦争」を選んだ>

著者 加藤陽子 東京大学文学部教授
朝日出版社
定価 (本体1700円+税)

普通のよき日本人が、世界最高の頭脳たちが、「もう戦争しかない」と思ったのはなぜか?高校生に語る−日本近現代史の最前線。



戦争を知らない世代の私にとって、歴史の授業でもあまりふれることのない日清戦争から太平洋戦争までの歴史を通じて、日本人の考えていたことや世界の流れを知ることは、衝撃と大きな感動でした。
著者が高校生に五日間講義をした内容からなり、質問と回答、詳しい説明、地図や写真、そして付箋もついたわかりやすい本です。現代の高校生の回答や意見は、当時の政治や軍部に対する純粋な疑問も多く、「戦争」を伝えていく必要を感じます。
1941年(昭和16年)の真珠湾から1945年(昭和20年)8月15日終戦まで4年間の太平洋戦争にいたるそもそものはじまりは、1858年(旧幕府時代)に締結された不平等条約だとあります。その解消に向け、日本の法律の整備をし、産業を発達させ経済力をあげ、世界に日本の国力を認めさせたい、その日本人のがんばりがアジアの中の「侵略」に向かったのではないでしょうか。繰り返してはならない歴史です。
アメリカの歴史学者のウオーレン・F・キンポール(チャーチルとルーズベルトの往復書簡の編纂をした者)が述べた言葉に、今もそうだなと感動しました。
「日本人と中国人にとって、戦争や戦いは、give and take の一つの形態にすぎないのだった。日本と中国にとって、二国間の均衡をどちらがリードするか、それをめぐる長い競争は、文化的にも社会的にも経済的にも、また『知の領域』においても争われたのだった。」




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「月明かり」 岸 一也