海鳥は子育て　ウトウの餌を奪うウミネコ

カタクチイワシを嘴に挟んで帰巣

夜になっても次々と帰巣がつづきます。
ハトと同じくらいの大きさのウトウが、カタクチイワシ魚を嘴に挟んで帰巣。
魚が捕れなかったウトウもいますが、このウトウは魚が捕れたようです。
魚を挟んでいるウトウは、羽ばたきが速いため、それがすぐに判ります。

視界に入るウトウの帰巣数は、上の写真ほど。
ウトウの帰巣は、７月２０日ごろピークで、
８月に入ると島で、海鳥の姿がすっかり見られなくなります。

ウトウは海で潜水採食するときは、非常に機敏で、
まるで空を飛んでいるような水中飛翔（ウミガラスの水中飛翔）をして採食しますが、
着地や陸上歩行は、お世辞にも上手とは、いえません。

子どもに魚を持ち帰るウトウが、ウミネコに捕まらないように巣穴へと急ぐ。

ウトウの魚を奪おうと、大きく口を開いて必死で追うウミネコ。
雛へ給餌のために魚を持ち帰りたくて、必死で巣に戻ろうとするウトウ。
それは、それは不得手な歩きでありながらも凄まじいスピードで...

ウトウが必死で雛に魚を持って帰る途中、ついにウミネコに魚を奪われてしまった。
ウミネコはウトウの魚を食いちぎり、奪った魚を嘴に挟んでいます。
ウトウは、ウミネコに食いちぎられた魚のわずかな残りを、嘴でしっかり挟み、
少しでも子どもに持って帰って食べさせたい....　ウトウの親心。

ウミネコも今、子育ての時期のため、かれらの争奪戦は自然の摂理で生態系は乱れない。
だが、海鳥の繁殖海域で魚類を乱獲し、鳥類の餌を奪い、生態系を壊すヒトは海鳥の最大の敵。

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