43年度BPOL戦力分析
Bリーグ
3強2中1弱。
東北がややリードか。足を絡めた強力な攻撃力が目立つが、投手陣も安定しており、総合力では東北が若干抜けている。とうはいえ、東北と同等の攻撃力をもつ三木ももちろん優勝候補。長打力では東北を上回っているといえるだろう。気になるのはやや弱い投手陣か。ここ数シーズン戦力の衰えがみられていた佐久だが、今シーズンは戦力を整えてきたのはさすが。佐久も打撃のチーム。打ち合いでは負けない戦力を持つ。3強に挑むのは竜安と横浜。補強も順調に進み、戦力的には良いものを持っているのだが、上位3チームの打撃力の前にAクラス入りを阻まれ続けている。旭川は一時期上昇基調であったものの、ここ数シーズンは他の打撃力の前に投手陣崩壊の様相をみせている。ディフェンスの建て直しが急務。

Pリーグ
3強3弱。
Aクラス、Bクラスの2層に分かれそう。昨シーズンに続き、上位3チームの戦力は拮抗している。その中であえて順位予想をすれば、花園、浜松、沖縄の順か。花園は毎シーズン安定した成績を残してるが、長期的な戦略に立ったバランスの良いチーム作りをしているように感じる。同様に浜松も大崩れはしない走・攻・守にまとまりのあるチームでの戦いをしている。沖縄は昨シーズン、2位花園に10ゲーム以上の差をつけリーグ優勝したが、今シーズンは昨シーズンのように簡単には勝たせてくれないだろう(もちろん優勝候補の一角ではあるが)。石見は立て直してきた。今後どこまで上位陣に食い込めるか注目したい。福岡の戦力の低下が明らかで、上位との差が大きくなってしまった。とはいえ、これまでに何度も復活を遂げてきた古豪。そう心配することもなかろう。新居浜は2シーズン前のAクラス入りで気が緩んだわけではないだろうが、戦力的にはやや低下傾向。継続的な戦力補強を期待したい。

Sリーグ
1強3中2弱。
昨シーズンと傾向は同様。北海は理想とするチームに近づきつつある。基本は打力のチームであるが、投手陣も先発・中継ぎ・抑えのバランスは良い。各人が力を発揮できればV3も近いとみた。伊勢は投手陣は相変わらず安定しているが、打力の衰えが気になる。チーム力としては、一時期の強さはやや影を潜めた感がある。多摩と盛岡ももちろん戦力的は高いが、優勝を狙うためには、多摩は長打力に、盛岡は投手力にやや不安を残す。厚木はここ数シーズンは戦力が低下傾向。一方、世田谷が少しずつながら、戦力はアップしてきている。今後に期待したい。

Mリーグ
1強2中3弱。
やはり東松山か。ここ10シーズン中、5度のリーグ優勝を飾っておりその安定度は抜群。特にディフェンス面では頭一つ、二つ抜け出している。今シーズンも本命なのは間違いない。東松山を追うのは屋島と津の2チームになりそう。歴史のある2チームだけに、そのチーム作りには安定したものがある。常に上位争いをできる戦力を整えてくるのはさすが。大分と花巻は今シーズン、台風の目になるかもしれない。比較的、上位と下位の戦力差が少ないリーグなので、番狂わせの出る可能性は高いとみた。安濃津は戦力分析上は最下位となってしまった。リーグ全体がレベルアップしていることもあるが、打力がやや弱く、層が薄いことが最終的に響いてきそうだ。
