44年度BPOL戦力分析
Bリーグ
2強4中1弱。
東北と三木との一騎打ちの様相を呈している。昨シーズンO-Uシリーズを制した東北にここ2シーズンリーグ優勝から遠ざかっている三木が挑む展開になりそうだが、戦力分析上はやや三木がリードしている。とはいえ、その差はごく僅か。どちらが優勝してもまったくおかしくない。これまで3強の一角を占めていた佐久だがここ数シーズンの戦力の低下傾向は変わらない。代わって戦力をアップさせてきたのが新チームの岐阜。これからもまだ戦力のアップが期待できる。横浜は4位、5位が定位置になりつつあるが、個性的な良い選手が揃う。競合ひしめく中で、マイペースの戦いぶりには好感がもてる。旭川は一時の上昇基調が消えてしまった。チームの建て直しを期待したい。

Pリーグ
4強2弱。
ここ数シーズン、3強3弱の流れで進んでいたが、今シーズンはそのバランスが崩れそう。その原因となったチームは石見。数シーズン前までの凋落ぶりからは考えられないほどの建て直しをみせてきた。もともとは超強豪のチームだけに、オーナーも本気を出してきたというところか。その中で敢えて優勝候補を選ぶとすれば昨シーズン悔しい思いをした沖縄か。福岡は戦力低下が止まらない。40年度シーズンの躍進後やや精細を欠いているが、地力はある。今後の復活に期待したい。新居浜は以前からは確実にチーム状況は良くなってきている。もう一つ上を目指したチーム作りをすれば面白い存在なりうるチームだろう。

Sリーグ
1強3中2弱。
1強なのは昨シーズンと変わらないが、そのチームは変わった。3シーズンリーグ優勝中の北海だが、キャンプで投手陣の調整が大失敗。V4は赤信号か。優勝候補に一気に駆け上がったのが伊勢。投手陣の力はリーグでは抜きん出ており、安定した戦いをみせているが、今シーズンは打撃にも力強さが出てきた。多摩の機動力野球も相変わらず健在。やや心配なのが盛岡。あの圧倒的な打力が影を潜め、Aクラス確保が現実的な目標になりつつある。面白い存在なのは世田谷。オーナー交代後、育ててきた選手が花開いてきた印象だ。厚木は3年連続の最下位は避けたいところだ。

Mリーグ
1最強1強その他。
東松山の強さは完全に他を圧倒している。攻撃力、投手力ともにリーグトップの戦力を誇り、他のチームを寄せ付けない。対抗馬は屋島になるか。ただ、チーム力がなかなか安定せず、打撃陣が奮起しなければ、自慢のディフェンス力だけではシーズンを通して戦うのは難しくなる。とはいえ、総合力ではもちろん優勝してもおかしくない戦力は備えている。その他4チームは混戦模様。戦力はほぼ横一線で、Aクラスと最下位が背中合わせ状態だ。その中で面白い存在になりそうなのが、大分。オーナー交代の昨シーズンは最下位だったが、1年ですでにチーム状態を把握したようだ。野手陣、投手陣のバランスがよく、将来が楽しみな選手も多い。打のチームが多いMリーグでどこまで戦えるか注目したい。
