47年度BPOL戦力分析
Bリーグ
1最強1強3中1弱。
リーグ5連覇中の東北の強さは相変わらず。BPOL初となるO−Uシリーズ3連覇の可能性も高いとみる。その東北の足元をすくうとすれば3シーズン2位続きの三木だろうか。2枚看板の只野と西のスタミナが入れ替わるようなキャンプになったが、東北を上回るためにはこの2人の活躍は不可欠だ。一時代を築いた佐久だが近年は戦力の低下が気になる。Aクラスは確保できそうだが、優勝には戦力がやや不足か。今後のチーム建て直しに期待がかかる。地道ながら着実に戦力を整えてきた横浜だが、今シーズンはエース豊見永の技巧派転向など話題性はあるものの、Aクラス入りにはもう一歩か。岐阜は投手陣が福川、荒木関の2本柱頼りでやや層が薄いか。旭川は正直、高レベルのBリーグでは戦力は見劣ると言わざるを得ない。ただ、采配次第で何が起こるかわからないのが、ベスプレ。一波乱に期待したい。

Pリーグ
1強4中1弱。
昨シーズンと同じく1強4中1弱としたが、その傾向はますます強くなった感がある。走攻守にバランスの取れている浜松は順当に優勝を決めそうだ。浜松に続く花園、沖縄、福岡の3チームの戦力差はほとんどない。花園はここ10シーズンすべてでAクラス入りしており、9シーズンで2位以上(うち3シーズンは優勝)という抜群の安定感を誇る。これだけ高い戦力を維持するのは並大抵ではない。オーナーの手腕の高さを感じる。沖縄は5シーズン前の優勝後、不安定な戦いを強いられている。戦力はやや下降気味だが、話題性は相変わらずトップクラス。戦力のV字回復にも期待したい。Pリーグの戦力で一番目を見張るのが福岡。6シーズン連続Bクラスと成績は低迷中だが、その中で戦力は着実にアップさせてきた。今シーズン、久しぶりのAクラスも十分狙えるものと思われる。チームを引き継ぎ2シーズン目の宇部だが、昨シーズンよりやや戦力を落としたものの、上位との差は小さい。混戦になれば上位進出も狙える。新居浜は上位との差はまだ少しあるものの、投手陣の建て直しは成功しつつある。安定した戦いができるようになってきた。

Sリーグ
3やや強2中1弱。
突出したチームはないものの、リーグのレベル自体は高いので、今シーズンも緊迫した戦いがみられそう。その中で優勝チームを予想するのは非常に困難だが、圧倒的な機動力で攻めまくる多摩を推したい。全員、内野ゴロ=内野安打というプレッシャーは相手投手には相当なもの。投手力にやや不安なあるものの、久しぶりの優勝を狙いたい。ここ数シーズン影がやや薄かった盛岡だが、オフには各選手充実したキャンプを送ることができた。スタートはつまずいたが、優勝も十分狙える戦力は整っている。圧倒的な攻撃力と不安定な投手力で、やや荒い戦いを送っている北海だが、今シーズンはBクラスからの優勝を狙う。ある程度の失点を十分カバーできるだけの得点力を持っており、4シーズンぶりの優勝も十分可能な力は持っている。一方、戦力低下が顕著なのが伊勢。投手力はまだリーグ随一だが、攻撃力がやや見劣りする。ただ、打線は水物だけに野手陣が奮起すれば、V4もまだまだ可能性はある。世田谷は着実な戦力補強が実を結びつつある。昨シーズンのAクラスが実力だというところを今シーズンも見せたい。毎シーズンなかなか上位進出ができないでいる厚木だが、ここ数シーズンは今シーズンも含めスタートダッシュに成功している。最終的には地力の差で苦杯をなめているが、上位との差はそう大きくはない。

Mリーグ
1強4中1弱。
毎シーズン目まぐるしく優勝チームが変わるMリーグだが、今シーズンは個性派軍団の東松山の2連覇と予想する。屋島は毎シーズン安定した戦いをみせており、虎視眈々と頂点を狙っている。昨シーズン4位に沈んだ大分だが、戦力もやや低下した。ここが正念場とみる。屋島とともに安定した戦いが持ち味の津だが、全体的には戦力は低下傾向。なんとか踏みとどまり、優勝争いに絡みたいところ。オーナー交代後、なかなか結果の出ない名古屋だが、(特に野手陣の)選手の世代交代は成功しつつある。今後は大いに期待できそう。花巻は今シーズンも苦戦せざるを得ないだろう。
