49年度BPOL戦力分析
Bリーグ
3強1中2弱
東北1強時代が影を潜め、Bリーグも戦国時代へ突入の予感。もちろん、東北が優勝候補の筆頭であるのは間違いないが、その東北に迫る戦力を整えてきたのが古豪チームの佐久と横浜。佐久は39年度シーズン以降はAクラスとBクラスの行ったりきたりの状況で、なかなか優勝争いに絡むことができていない。また横浜においてはしばらくBクラス生活が続いている。しかし、両チームとも着実に力は付けてきており、特にここ数シーズンの充実ぶりには眼を見張るものがある。開幕ダッシュこそ失敗したものの、台風の目となる可能性は大だ。三木は戦力低下には歯止めが掛かった。上位争いはもちろん、試合巧者ぶりを発揮すれば優勝争いに絡むことは十分可能であろう。昨シーズン2位と大躍進した岐阜だが、戦力的は上位との差はまだ若干あるように思える。丸の内の最下位脱出にはまだ時間が掛かりそうだ。

Pリーグ
1やや強3中2弱
3連覇中の浜松の優位は揺るぎそうにないか。安定した戦いはさすがの一言で頭一つ抜け出している感がある。とはいえ、若干ながら戦力が低下傾向なのは気になるところ。その浜松を脅かすのは、沖縄、福岡、宇部の3チームになりそう。その中で、最も注目したいのはここ5シーズン程で急激な戦力アップをみせている福岡。この勢いで一気に頂点に上り詰める可能性は十分ある。沖縄はやや不安定な戦いぶりが改善されれば、優勝争いにからめる戦力は十二分にある。昨シーズンAクラス入りした宇部もAクラス入りはもちろん、混戦になれば優勝のチャンスもあるだろう。花園は戦力低下が大きく、2年連続の最下位もありそう。新居浜は徐々にではあるが、チーム事情は改善されつつある。継続的な戦力補強をおこなえば、さらに安定した戦いが出来るだろう。

Sリーグ
1強3やや強1やや弱1弱
Sリーグはしばらく盛岡1強時代が続きそう。2年連続でリーグ優勝中で、昨シーズンはO−Uシリーズ制覇を果たした盛岡に死角なしか。盛岡に続く多摩、世田谷、北海は団子状態。多摩は一層走力に磨きをかけたチーム作りをしており、安定感ではリーグ随一と言っていいだろう。オーナー交代後着実に戦力を整え、ここ数シーズンで一気に開花しそうな勢いなのが世田谷。まだまだ過渡期のチームであり、近い将来には世田谷時代が訪れるだろう。一方、戦力低下が気になるのが北海。チーム改造中とはいえ、優勝はもちろんのこと、Aクラス確保も危ないか。しばらく辛抱のシーズンが続きそう。戦力急落中だった伊勢はやや持ち直した。もともと投手力は安定したものを持っており、チーム全体のバランスが取れれば、戦力回復は近いかもしれない。チーム名を変更した三島だが、今シーズンも厳しい戦いになるだろう。ドラフトでは成功が続いているので、長期的な視野でチーム作りをした方がいいかもしれない。

Mリーグ
2強2中2弱
やはり東松山と大分の争いになるだろう。戦力的にも拮抗しており優勝の予想は非常に難しいが、しいて挙げるならば投手力の差で東松山か。Aクラス争いは津と名古屋で熾烈な争いになりそう。昨シーズンの優勝で波に乗る名古屋とオフの補強&キャンプが成功した津だけに、優勝争いまで絡むことが出来れば、リーグ全体が混沌としてきそう。屋島は昨シーズン4位に沈んだが、今シーズンは戦力の低下により、さらに順位を下げる可能性が大きい。ここが踏ん張りどころだろう。花巻はなかなか戦力アップできずにいる。最下位争いからの脱却を望む。
