52年度BPOL戦力分析
Bリーグ
1強3やや強2弱
佐久の充実ぶりが目を見張る。その強力打線は並居る強豪チームを圧倒するほどの力をもつと言える。しばらくは戦力の推移同様、AクラスとBクラスを行ったり来たりのシーズンが続いていたが、かつてのBリーグを牽引していた頃の佐久が戻っていたと言っていいだろう。とは言え、優勝争い常連の東北、三木の実力は相変わらず高い。勝つためのコツを知り尽くしている両チームだけに、もちろん優勝候補の一角であるのは間違いない。昨シーズン、再編後初のリーグ優勝を果たした横浜はやや戦力ダウンが大きい。昨シーズンの勢いで優勝争いに加わりたいところだ。上位4チームとの開きがやや大きいのは岐阜と丸ノ内。現実的にはこの2チームで最下位争いになってしまう可能性が大きいが、戦力分析を覆すような旋風を期待したいところ。

Pリーグ
2強1中2やや弱1弱
年々急速にチーム力を上げてきた宇部だが、今シーズンは頭一つ抜け出し、Pリーグの本命といえる。Pリーグの雄、浜松は若干戦力を落としているとはいえ、当然優勝を狙ってくる力はあり、この2チームでの優勝争いになる可能性が高い。ここ数シーズン安定した戦いを続けている福岡はオーナーの手腕により優勝争いに絡める力を持っている。沖縄は戦力の低下とともに成績も不本意なシーズンが続いていたが、チーム力は回復傾向にある。沖縄同様、ここ数シーズンは振るわない成績だった花園だが同じくチーム力は回復しつつある。数シーズン後には従来の安定した戦いぶりを見せてくれることだろう。逆に上昇基調だった新居浜は再び最下位転落の危機。Aクラス定着まで今しばらくかかりそうか。

Sリーグ
3やや強3やや弱
突出したチームが無く、また戦力の劣るチームもないのがこのSリーグ。6チームの戦力が拮抗しており、順位予想は非常に難しい。大きく分けると、世田谷、盛岡、多摩の3チームと北海、御殿場、伊勢の3チームとに分けられ、優勝争いは上位3チームでの争いになるだろう。とはいえ、上述の通りその戦力差はほとんどなく、最後まで目の離せない戦いが繰り広げられそうだ。残りの3チームもほぼ戦力は同等でどこのチームが最下位になってもおかしくない状況だ。北海はここ数シーズン戦力は低下傾向だが、それなりに世代交代は進んでおり、今が戦力の底か。注目したいのが御殿場。前回の戦力分析で述べたとおり、古豪復活の兆しが早くも見られてきた。数シーズン後には上位に食い込んでいるのは間違いないのではなかろうか。伊勢は戦力分析の結果からは最下位予想となるが、戦力的には投手力を中心とした安定した戦いは健在。世田谷、盛岡、多摩の戦い次第では上位進出も十分あるとみる。

Mリーグ
2強2中2弱
やはり大分と東松山の戦いとなるか。戦力的にもこの2チームが頭一つ抜け出しており、どちらかから優勝チームが出る可能性はきわめて高いだろう。Mリーグはしばらくは大分、東松山の2強時代が続くのではないだろうか。津と名古屋はここ数シーズンは非常に拮抗した戦力で推移しており、Aクラス争いはこの2チームでの争いになりそう。古豪屋島は今シーズンも厳しい戦いになるか。とはいえ、上位に顔を出すまでの成績を残しているのはオーナーの手腕の成せる業だろう。伝統の高いディフェンス力での戦いぶりの復活を望みたい。我が道を行く花巻は低空安定飛行。着実な戦力補強で着実な戦いは見せるものの、上位進出にはなかなか展望が見えないのが現実か。
