54年度BPOL戦力分析
Bリーグ
2強2中2やや弱
投打で他球団を圧倒する東北が本命になるだろう。その東北の対抗馬となるのは打線では東北に全くひけをとらない超強力打線を持つ佐久になりそう。2強に続く三木の戦力低下傾向は今シーズンも続く。ほぼ同戦力で横浜も控えており、Aクラス確保が第1の目標になりそうだ。その横浜もO−Uシリーズを制した51年度シーズンからみると戦力の低下は否めない。ただ、戦力の底を打った感はあるので、まずはAクラス復帰を目指したいところ。苦戦が続いている丸ノ内だが、今シーズンは近年では一番いい仕上がりを見せている。上位進出はまだ厳しい部分はあるものの、このままのペースで戦力を整えていきたい。酒田はまだチームカラーがはっきり見えないのが正直なところ。戦力的にはいいものを持っているのだが、如何せん所属リーグが最強のBリーグ。我慢のシーズンはしばらく続くかもしれない。

Pリーグ
1強2やや強1やや弱2弱
戦力的にはやはり今シーズンも宇部が1位となる。シーズンでは3期続けてリーグ優勝を逃しているが、今シーズンはオフの補強も順調に進み、頭一つ抜け出した感がある。例年安定した戦いをしており昨シーズンもリーグ優勝を果たしている浜松ももちろん優勝候補であるが、しばらく続いている戦力低下傾向は変わらない。宇部の独走を許さず、シーズン終盤までもつれた展開に持ち込みたい。福岡も優勝を十分に狙える。浜松同様毎シーズン安定した戦いを見せており、特にここ数シーズンの戦いはさすが古豪といったところ。沖縄はディフェンス面では上位チームにもひけを取らず、大崩れはしないチーム作りをしているが、なんせ打線が非力。なんとか投手戦、接戦に持ち込み勝ち星を拾っていきたい。新居浜は上昇基調。現実的には最下位争いになる可能性が高いが、チームの状態は悪くない。指定席から抜け出せるチャンスとみる。一方、ここ数シーズン精彩を欠く花園は今シーズンも苦しい戦いを強いられそう。

Sリーグ
1強2やや強3やや弱
昨シーズンまさかの5位に沈んだ多摩だが、今シーズンは間違いなく本命の1番手と言っていいだろう。強力投手陣に機動力を前面に押し出した攻撃野球が融合し、久しぶりのリーグ優勝が現実的になってきた。スタートダッシュに成功すれば、機動力野球同様そのまま突っ走る可能盛大だ。王者盛岡はV7中だが、戦力的は低下傾向であり、8連覇は黄色信号か。投手力が整いつつある北海は戦力の底は完全に尽き、反戦体制といったところ。現実的には優勝にはまだ力不足であろうが、若手中心のチーム編成であり次年度以降も楽しみな存在だ。驚きなのが世田谷の急転落だ。ここ数シーズンは毎回のように優勝争いに絡んできており、念願のリーグ制覇も近いと思われていたが、分析では大幅な戦力ダウンと出ている。その世田谷と同戦力のところに迫ってきているが唐木田。前球団を引き継いだ後、上手くチームをまとめている印象がある。御殿場も分析では最下位と出たが悪くはない。例年スタートダッシュは成功しつつも、その後息切れしてしまう傾向があるので、中終盤を上手く乗り切れれば上位進出も十分あり得ると思われる。

Mリーグ
1強3やや強1やや弱1弱
大分が頭2つも3つも抜け出しており大本命と言える。今シーズンは他チームとの戦力も大きく、一気に抜け出してしまう可能性もあるだろう。その大分に迫るのは名古屋、東松山、津になるか。名古屋は新チーム体制後、途中リーグ優勝はあったものの苦戦が続いていたが、ここにきてAクラス定着の戦力を整えてきた。このまま継続して戦力強化を続けていきたい。東松山はここ10シーズンで5度のリーグ優勝を果たしている競合だが、全体的には戦力低下傾向である。なんとか歯止めを掛けたいところ。津はここ20シーズンのうち、3位または4位が13回とやや地味な印象を受けるが、逆に言えばそれだけ安定した戦いをしているということ。旧BPUL設立時からの熟練したオーナーの成せるところか。屋島はディフェンス面では上位チームとも互角以上のものを持っているが、打線がやや非力。とはいえ、打線は水物。投手陣、守備は安定しているので、打線次第では上位進出も十分狙えるだろう。難しい戦いになりそうなのは紫雲。打線もやや非力だが、投手陣が他チームと比べ若干見劣りするのは正直なところ。とはいえ、まだ新チームになって2年目。チームを紫雲色に染める過渡期にあり、しばらくは我慢のシーズンになるのは仕方がないところ。
